産業

「リンクス川越事業所」は川越に笑顔を増やす就労支援を。ボードゲームを使ったコミュニケーションで一人ひとりに合った就労支援を行う就労移行・就労継続支援B型事業所

リンクス川越事業所川越
就労移行・就労継続支援B型なら「リンクス川越事業所」!

 

各分野の専門家の多角的な視野から、支援の質を向上させる取り組みを実施。自主性を尊重して、自身が出来ることを中心にスタッフと一緒に考えたプログラム設計。人それぞれの個性を活かせる場を作り、地域のためにという思いを持つ人が集まるリンクス川越事業所!

今回はリンクス川越事業所の石井さん、小柳さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

リンクス川越事業所さんが川越に立ち上げられた経緯を教えてください!

石井:私は元々都内でIT系のサラリーマンをやっていたのですが、地元が川越ということもあり、昔から住んでいた川越に貢献できるような仕事がやりたいと思い、障害者の就労支援施設を2018年3月に立ち上げました。
働くことを通じて社会と繋がっていくことをお手伝いできればという想いがあります。

ボードゲームを取り入れた経緯ですが、この仕事を始める前、友達と「カタン」というボードゲームをやったときに思いつきました。
ボードゲームをしている時って初対面の人とでも自然とコミュニケーションが生まれるし、支援のツールとしてとても優れていると思いました。

調べていくとやはり児童療育の分野でボードゲーム支援を体系的に行なっている専門家などもいて、情報交換したりしながらボードゲームを使った支援を進めて行ったという流れです。
専門性を身に付けていくに従い「このゲームはこの特性の人にマッチしている」「難易度を考えるとこういうのはどうか」などボードゲームの数自体も増えていき、今では、280種類ほどになりました。

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最近では、ここの施設内だけではなく近くの児童ボランティアの際にも、持ち出し使うことも増えています。

リンクス川越事業所さんのこだわりや特徴を教えてください!

石井:居心地の良い居場所としても機能する施設を目指しています。

あくまでも就職という次のステップはあるのですが、その過程において無機質に一律な支援をするのではなく、その人たちにとって居やすい環境を作りつつも、その人たちが次のステップから先も安心してやっていけるようにという想いで働いています。

また、従業員の専門性が高いのも当所の特徴です。
社会福祉士や臨床心理士、作業療法士、介護福祉士などの有資格者が多く、多角的な視野から支援の質を向上させるために取り組んでいます。

小柳: 特色としてはボードゲームが支援の一環として使われているということです。
ボードゲームはアナログゲームのことで、コマやカードなどを自分の手で動かすゲームです。デジタルゲームだとボタンを一つ押せば自分のコマやカードが自動的に付与されるので取り忘れも確認も必要ありませんよね?
ですが、アナログゲームだとそれらすべてを自分たちで行う必要があります。
取り忘れると損になりますし、相手の取り間違えが無いかも同時にチェックすることも必要です。

手も口もアタマも動かすのがアナログゲームの最大の魅力です。
アナログゲームは記憶力、計算力や先読み力、コミュニケーション力など様々なトレーニングをゲームの世界観の中で出来るという意味でも優秀なツールだと実感しています。普段使わない頭の部位を使うので、慣れないゲームだと脳が熱くなるのを実感しますよ(笑)。

リンクスには現在270種類を超える様々なゲームがあります。
難易度や必要となるスキルもゲームによって全く違うので飽きることなく毎日取り組めます

最近では訓練強度を上げるため、開始前には「〇点以上取る」「△位を目指す」「ボーナスカードを獲得する」など個人目標を立てて発表して頂き、プレイ終了後にもゲーム内容を振り返り勝敗の原因などを考察して発表して頂く時間を設けています。
メンバーさん達の中には普段自分から発言されない方も多いのですが、この時間を作ったことで発表、発言をする練習にもなっています。

リンクス川越事業所川越作業や訓練の面ではスタッフが指示を出した作業を行うのではなく、自主性を尊重してご自身が出来ることを中心にスタッフと一緒に考えたプログラムをやっているところがうちの魅力だと思います。これにより作業のバリエーションも広がり、スキルの向上にもつながっていくと感じています。

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職業訓練は模擬ツールを少なくし、リアルな商品や課題を提供していることも特徴の一つです。本物の商品を扱うことで責任感も培えます。
就職前などはその職場で想定される業務に必要となることを中心に訓練プログラムを都度作っています。

また週に一度は座学にて就労講座を実施しています。ご利用メンバー様限定で何度でもYouTubeでの振り返り視聴ができます。
ノートやメモの取り方の練習にもなっています。

リンクス川越事業所さんを運営していく中で、お二人が喜びを感じる瞬間を教えてください!

石井:うつ病など一部の精神障害は他の障害と比べて、状態が上がる可能性があります。
例えば、今まで病院にずっと何年何十年と入院していたような方が、状態が上がっていき、今ではフルタイムで働いているような方もいらっしゃいます。
そういう方が出られたときは本当に嬉しいです。

自分が誰かの力になり、またその人が誰かの力になってくれていることは非常に嬉しいです。

B型としての取り組みで嬉しかったことは、最明寺さんと共同開発した缶バッジのカプセルトイ「恋する花手水ガチャ」が高評価を頂いて話題となり、各メディアにで取り上げていただいたことです。
これらの売上金は就労継続支援B型としてご利用されているメンバーさんたちへの工賃として還元されますので本当にありがたいです。
参考記事:https://kawagoe.keizai.biz/headline/1205/

リンクス川越事業所川越小柳:私は、リンクスで訓練することによって、今までできなかったことができたり、新しい体験をしていただいたりして、笑顔がなかった方が笑顔になったりとか、笑い声を立ててくださったりした時に嬉しいと思います。笑顔は、体にとって非常に良いと言われています。健康と笑うということは連結していると考えていて、笑顔になり、健康状態も良くなっていくということが私には非常に嬉しいことです。また、笑顔になれたと言ってもらえると、こちらの自信にも繋がります。

あとはリンクスから就職していった方たちが、何年たっても立ち寄ってくれることも喜ばしいです。通所最終日に感謝の言葉の書かれたお手紙を頂いた時にも感動します。お礼を言いたいのはこちらのほうです。

リンクス川越事業所さんを運営していく中で、お二人が苦労していると感じる瞬間を教えてください!

小柳:私が今まで働いていた施設は知的障害を有する方がメインだったので、精神障害がある方が多い施設が初めてでした。今までは優しさと厳しさのバランスが重要でしたが、ここでは伝え方によっては逆に反発されてしまったり傷ついてしまったりということがあります。いかに柔らかく、かつ響くように伝えるかということが非常に気を使う難しいところです。

あとは川越にはたくさんの就労支援施設がありますが、障害を持っている方の就職先はまだまだ足りていないと感じ、職場の開拓に苦労しています。障害の特性は本当に人それぞれで、「急げないけど丁寧に作業できる人」、「同じ作業を淡々と行う事が得意な人」、「器用だけど腰痛がある人」、「短時間であれば優れた能力を発揮でき人」など様々です。人手が足りていない企業さんや継ぎ手のいない伝統工芸の職人さんなど、ニーズ同士がうまくかみ合っていけば互いに利益をもたらすのではないかと考えているのですが…その発信と周知が難しいです。

石井:居心地の良さというのは強みでもある一方で、優しくなりすぎると就職という目標に向けて踏ん張る力を身につけさせられないので、居心地の良さと踏ん張る力を身に付けてもらうバランスが難しいと感じます。あくまでも訓練をする場所であり、次のステップに向けてやるべきこともやっていかなければならないというのを理解していただきながら使ってもらうということが大切だと日々感じています。

リンクス川越事業所さんは、今後どのようにしていきたいと考えていますでしょうか!

小柳:川越、新河岸でもリンクス川越事業所は周囲に知られていないのが現状です。これからは地域のイベントにも参加していきたいと思っています。まだ参加可能なイベントには積極的に参加させていただき地域の方と一緒に生活していき共存共栄していけるといいなと思っています。

缶バッチのワークショップやボードゲームの会も広げていきたいと思います。ボードゲームの中にはアウトドア向きの「ボッチャ」や「モルック」などのユニバーサルスポーツと呼ばれる物もありますので、地域の方のお力になれることがあれば、ぜひやらせていただきたいと思います。

リンクス川越事業所川越石井:元々地域の力になりたいと言って、この仕事を始めました。川越市で困っている人たちの力になっていきたいなと思います。些細なことでも相談できるような場所になりたいです。

今の事業所と並行して、高齢者の居宅介護支援というのをやっています。高齢で困りごとのある方に対して、どういう福祉サービスを使えばいいのかということをプランニングし、実際にそのサービス事業者さんと繋げる仕事です。

障がい・高齢と福祉サービスをやっていますが、まだまだ力になれる範囲は狭いと感じているので、ゆりかごから墓場まで、小さいお子様から高齢の方まで、広くあまねく困っている人の力になっていきたいです。

お二人が思う、川越の良さ、魅力を教えてください!

小柳:川越の人はみんな川越が好きですよね。みんなでより良い川越にしていこうという想いがあるのが川越の強みだと思いますね。古いものと新しいもの、美味しいものもたくさんあるのが川越の魅力だと思います。

私は川越出身ではないのですが、浅草近くに住んでいたことも有るせいか街並みにも親しみをを感じています。ここ川越に来てよかったなと思います。

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石井:生まれてからずっと、川越の色々な場所を生活拠点にしてきました。生まれは今福で、今は元町。一時期は霞ヶ関にもいました。今の職場も砂にあります。こんなに身近な川越ですが、ずっといても飽きないです。それが川越の良さだと思います。こんなに住んでいても、知らなかったお店や知らなかった歴史など、新しい発見があり続ける。街の人は優しく何か困ったら力になりあって、といった共助の精神が掘り下げ甲斐のある街、川越を支えているんだとも思います。

知らなかったこともどんどん出てくるし、変化、というよりは自分の中で進化していく。そんな面白いところが川越の魅力のだと思います。

住所 埼玉県川越市砂949-8井上ビル2F
電話番号 049-293-7482
営業時間 営業時間:09:00-16:00​(定休日:土, 日, 祝 )
アクセス

新河岸駅から直線距離で136m

公式HP https://www.yamasho-links.com/