川越の観光地で目を引く甘味処「甘味よろず」。全国的にも珍しいフルーツ飴や、驚くほどの高さを誇る「いちごタワーパフェ」で多くの観光客の注目を集めています。その人気はテレビやSNSでも話題となり、投稿が100万回以上再生されることも珍しくありません。
今回は、店主である岡本様に、お店作りのきっかけや運営にかける想いを伺いました。
「甘味よろず」を作ろうと思った経緯を教えてください。
岡本:実は、最初から川越に出店しようと考えていたわけではないんです。全国各地の観光地で店舗を展開していくことを目標としており、その第一歩として、川越を選びました。埼玉には約5年ほど住んでおり、川越という街の魅力を感じていたことも理由の一つです。
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また、川越は観光地としてのポテンシャルが高く、多くの人が訪れる場所なので選びました。
その中で、「甘味よろず」という店名にもある通り、いろんなものを出していきたいなと思っている中で、まずはスイーツでどれだけチャレンジできるか試したいと思いました。
「甘味よろず」のこだわりや特徴を教えてください!
岡本:「甘味よろず」の商品は、すべて「目新しさ」を軸に考えています。そのひとつがいちご飴です。元々、中国で流行しているいちご飴の動画を見たことがきっかけでした。ただ、中国では手作業で作られているのを、誰でも再現できるように独自で機械を開発しました。この手法により、安定した品質で提供できるようになったのが強みです。
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さらに、SNS映えを意識した「いちごタワーパフェ」も人気です。実はこれは大阪で流行しているものをアレンジしたもので、SNSとの相性を考えながら川越で展開しました。単に見た目だけでなく、味にも徹底的にこだわっています。そのような商品を自社のSNSで発信し、また埼玉のインフルエンサーにも知り合いが多く、その方々を巻き込みながら、新規のお客様にもアプローチしています。
コースメニュー(一部抜粋)※時期によってメニューが変わる場合がございます。
天使の衣【苺】 | 800円(税込) |
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天使の水餅 | 700円(税込) |
みたらし団子 | 300円(税込) |
苺タワーマウンテン盛り | 3,500円(税込) |
将来の展望について教えてください!
岡本:もう少し地元の人に来てほしいという想いがあります。現状、全国から来られる観光客がやはり多くを占めている現状です。埼玉の方々にとって、少し商品の値段が高く見られてしまっているのかなとは感じています。
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「甘味よろず」 岡本さんが働かれていて苦労されているところがあれば教えてください!
当初はSNSの力である程度はいけると思っていました。SNSでバズること自体はそこまで難しいことではありません。ただ、問題はその先です。バズった直後はたくさんのお客様が来てくださるのですが、その勢いが続くのはわずか2~3週間程度なんです。そこで、どうやってその波を乗り越えるかが課題でした。
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私たちが実践したのは、”お客様が並ぶこと自体を「広告効果」に変える仕掛け”作りです。行列を見た他のお客様が「気になる」「行ってみたい」と思っていただけるよう工夫しました。また、現場の対応や口コミ、ウェブでの発信など、多方面での努力を組み合わせて、安定した集客につなげています。
「甘味よろず」岡本さんの思う川越の魅力や好きな所があれば教えてください!
街並みとして歴史的建造物が多くある点は素晴らしいと感じます。後は”人”の部分です。最初は、外から来た人に対して少し厳しい印象を持っていました。でも、地元の方々とコミュニケーションを重ねる中で、実はとても温かく協力的な人が多いことに気づきました。いろいろな方が協力してくださり、川越の人々の魅力を肌で感じています。この街で活動できることを、本当にありがたく思っています。
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住所 | 埼玉県川越市連雀町6-4 |
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営業時間 | 10:00~18:00 |
アクセス |
本川越駅から徒歩7分 |
公式SNS | https://www.instagram.com/kanmiyorozu/ |