「有限会社戸田食品工業所」は、昭和32年に生まれ、お客様への生地提供や、自社ブランドとして『堅揚げ原木』を展開、現在はマミーマート、小江戸蔵里昭和蔵、JA川越あぐれっしゅでも販売しています!
川越で事業を立ち上げた経緯を教えてください!
戸田:元々煎餅の生地の工場を営んでおり、昭和32年に登記しました。
当時は煎餅の生地の需要が多く、たくさんの卸先がありました。
現在は作るだけでなく売ることにも力を入れていて、「堅揚げ原木」などの商品の開発にも力を入れています。
有限会社戸田食品工業所さんのこだわりや特徴を教えてください!
戸田 :煎餅の生地は国産米のみ使用し、一回作ってみて美味しいと思ったものだけを販売するようにしています。
生地は季節、気温、湿度などで出来上がりが変わってしまう生き物のようなものです。
先代の生地に近づけるように日々製造しています。
卸先は都内から愛知、松坂まで幅広く取引させていただいています。
生地を焼き屋さんに仕入れてもらって、味付けをして売ってくださっているという形です。
大手さんは自社で生地を作るところから焼くところまでやられていますが、自社では生地を焼く機械を所有できていません。
まずは自社で製品を製造できる形にして行けたらという思いもあります。
有限会社戸田食品工業所さんで、働く中で喜びを感じる瞬間や、やりがいを教えてください!
戸田:『戸田さんの生地はやっぱり美味しい』といっていただけた時は本当に嬉しいですね。
実は生地作りのノウハウをあまり教わらないうちに先代が亡くなってしまいました。
ですから試行錯誤して、先代に近づけるいい生地ができた時はとてもやりがいを感じます。
現在はマミーマート、小江戸蔵里昭和蔵、JA川越あぐれっしゅで売る場を設けさせていただいています。
お店の中にはたくさんのお煎餅があると思うのですが、手にとったお客様から「やっぱり違うね」と言われる時は嬉しいですね。
有限会社戸田食品工業所さんで、働く中で大変さを感じることや、難しく感じることを教えてください!
戸田:先ほどもお伝えしたのですが、生地の管理はやはり難しいですね。
あとは350円の煎餅は少し高いので、どうやって選んでもらえるかで苦労しています。
ありがたいことに、味を知ってもらっている人は「もう一度」と選んでくださるので、まずは味わっていただくことを目標に挑戦して行けたらと思います。
生地の取引先は個人店が多いのですが、その卸先の煎餅店がコロナウイルスと後継者不足の影響によって閉店してしまう事が多くありました。
コントロールできない部分ではありますが、なかなか大変だなと感じています。
有限会社戸田食品工業所さんで、今後の展望や、新たに挑戦していきたいことを教えてください!
戸田:『堅揚げ原木』に次ぐ、自社製品の開発と販売を行って行けたらと思います。
自分たちが作る中で、これ美味しい!と思えるものを多くの人に手に取ってもらえたら嬉しいです。そのために販路と技術を伸ばしていきたいです。
販路に関しては卸先を増やしていくこと、認知度を獲得する事に力を入れていきたいと思っています。ネットでの販売も今後やって行けたらと思っています。
今は地域の中での認知はありがたいことに獲得できてきている状況です。
今後は川越全体で知っていただけるように頑張っていきたいです。
技術に関しては、自社で煎餅を焼き、完全オリジナルのブランド商品を作って行けたらと思います。
煎餅の生地によってはご自宅のトースターで焼いていただいたり、油であげたりすれば召し上がっていただけますが、継続して数を作るとなるとやはり機械が必要になってきます。焼く機械は大きく値段もするのでなかなか難しい部分ではありますが、挑戦して行けたらと思います。
川越の好きなところや魅力を教えてください!
戸田:落ち着きながらも、どこか新しく、不思議と飽きない街だなと感じます。
街のように心が疲れることもなければ、どんどん変わっていく街並みもあり、飽きることもありません。
以前は川越の街中を散策したりもしていましたが、その度に新しい発見のある、とても面白い街であると感じています。
住所 | 〒350-0822 埼玉県川越市山田1459 |
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電話番号 | 049-222-3115 |