定年をきっかけに自宅の庭を拠点にスタートした「グッチャ蘭ド 」。店主の田口さんの蘭に対しての想いやこだわり、どんな取り組みをしているかなど詳しく伺いました。
田口さんが語る蘭の魅力と今後の挑戦とは。

「グッチャ蘭ド 」を川越で始めたきっかけを教えてください!
もともとは志木に30年ほど住んでいて、会社はふじみ野市にありました。
結婚を機に川越に新居を構え、定年したのちここを拠点とすることで活動開始。
最初から倉庫や広いオフィスを借りる余裕はなく、まずは自分の家の庭を改装して拠点にしました。小さく始めて、事業が軌道に乗ったらもう少し広い場所へ――そんな思いでスタートしました。

「グッチャ蘭ド」のこだわりや特徴を教えてください!
うちの特徴はORN“オーキッドレスキューネットワーク”とNOA“ナチュラルオーキッドアート”。
世の中で見放された蘭を引き取り、養生して元気にしたうえで、次の方につなぐ活動をしています。
蘭って高価で難しいイメージがあるけれど、実はコツさえつかめば毎年咲いてくれます。温室がなくても育てられるむしろ身近な植物であることを広めていきたいと思っています。

「グッチャ蘭ド」を運営されていて、嬉しい瞬間について教えてください。
一番の喜びは、この仕事に携われていること自体ですね。
お祝いで贈られた胡蝶蘭を“毎年咲かせたい”と相談してくださる方も多いです。
たいてい瀕死の状態で持ち込まれるのですが、苗が元気に復活し、納品した時にお客さまが見せてくれる笑顔――あれが一番うれしい瞬間です。

「グッチャ蘭ド」を運営されていて、苦労していることはありますか?
今、一番の課題は“認知度”。
草花は気軽に買えるけれど、蘭は“高価で敷居が高い”イメージが強い。
だからこそ循環の仕組みを作りたいです。不要になった蘭を引き取り、育ててみたいという方に安価で届ける。そうすればもっと身近な存在になるはずです。
ただ、そのサイクルを広めるのは簡単ではありません。ホームページを作っても見てもらわなければ意味がない。苦労は多いですが、壁を越える過程そのものが楽しいですね。」そのためには、やはり認知度を上げるような取り組み、様々なイベントに出店参加して直接アピールできるような活動を積極的に進めます。ちょうど今、川越パーティーへの参加準備をしているところです。着生植物の板付け体験や多肉植物の寄植え体験といったワークショップも準備しています。
「グッチャ蘭ド」を経営している上で、大事にしていることについて教えてください。
大事にしているのは“信頼”。
お客さん優先、約束優先です。
買っていただいて終わりではなく、その後のアフターケアまでしっかりする。人と人とのつながりが一番大事だと思っています。

「グッチャ蘭ド」今後伸ばしていきたい部分について教えてください。
今後は蘭や着生植物の面白さを広めていきたいです。
土がなくても育つ植物はユニークで、普通の花とは育て方がまったく違う。だからこそ、新しい体験として楽しんでもらえると思います。もっと多くの人が気軽に蘭を育てられるようにして、きれいな花を見て笑顔になってもらえたらうれしいです。

川越の魅力や好きなところがあれば教えてください!
川越は“街を活性化させよう”という動きが形になって表れている場所。昔ながらの雰囲気を残しつつ、リノベーションで新しい風を吹き込んでいる。ここ10年で本当に良い街になったと感じます。発信力も強く、これからさらに進化していく街だと思います。
住所 | 埼玉県川越市今泉170-13 |
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アクセス | JR川越線 南古谷駅から徒歩17分 |
電話番号 | 080-3550-6535 |
公式ページ | 公式HP https://guchaorn.com/公式Instagram https://www.instagram.com/pg_art_orchid/ |