豊富で良質な地下水を求めて広く探し回った結果辿り着いた川越の地に工場を持つバイカダイイングワークス。日本のタオル業界で唯一、すべての製造工程から販売まで一貫して自社で行う企業であり、綿や生地に含まれた不純物を徹底的に落とすことで生まれる「1秒タオル」も商品化!
バイカダイイングワークスが川越に立ち上げられた経緯について教えてください。!
星:当社の母体であるホットマン株式会社は、東京都青梅市で絹織物製造業として明治元年に創業しました。
時代に合わせて着物地から布団側地、そして服地へと生産品目を変化させていく中で、織物の生命線である染色も自分達が納得できるものにしたいという想いから、独自の染色技術の試験・開発にも着手していきました。
その後、現在の事業となるタオル製造へ進出する時に、毎日洗うタオルはさらに染色が重要になると考えてタオル工場の建設と同時に染色工場も造ることを決めたんです。
その時に最も重要視したのが「水」でした。
そして、豊富で良質な地下水を求めて広く探し回った結果辿り着いたのが川越だったんです。
バイカダイイングワークスのこだわりや特徴を教えてください!
星:日本のタオル業界で、すべての製造工程から販売まで一貫して自社で行うことができるのは実はホットマンだけなんです。
すべての工程に係ることで商品に責任を持つという想いから一貫生産の仕組みをつくり、商品と共に安心と信頼もお届けしたいと考えて1972年には六本木に直営1号店を開店しました。
今では60店舗以上の実店舗とオンラインショップを展開し、企業や大学とのコラボレーション商品も多く作らせていただいています。
こういった事業形態ですので、製造工程でありながらお客様の声やデザイナーの想いを直接聞くことができるのは大きな特徴です。
タオルは生地の表面にパイルという糸のループがあるので、平面の生地と違って色に陰影も加わる特殊な商品です。
単に指示された色に染めるのではなく、この特殊な生地でお客様やデザイナーのイメージ通りの色を表現することには一番こだわっています。
また、当社の中心商品に圧倒的な吸水性を誇る「1秒タオル」という商品があります。
綿や生地に含まれた不純物を徹底的に落とすことで生まれるこの「1秒タオル」も、川越の水と私たちの技術へのこだわりが生み出した商品ですね。
バイカダイイングワークスの星さんが働かれていて喜びに感じる部分について教えてください。
星:私の実体験でもありましたが、孫が生まれた時に都内の病院だったのですがホットマンのタオルが置いてありました。
このタオルじゃないと寝られないという声もありますし、お子様に安らぎを与えるという意味で暮らしの中で非常に愛されているのだなと嬉しく感じた瞬間でした。
バイカダイイングワークスの星さんが働かれていて苦労されているところがあれば教えてください。
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星:成熟社会となりモノ自体は溢れている中で、自分にとって本当に価値があると判断したものしか選ばれなくなっています。
価値観も多様化しているので、お客様の声をダイレクトに聞いた上で常にこちらから提案できる準備が必要ですね。これは大変なことであり楽しみでもあります。
私達が使用する染料や薬剤は、国内メーカーが減ってヨーロッパや中国、インドに移り変わっています。
円安や物価高でこれらの価格が高騰している上に、電気やガスといった光熱費も大きく膨らんでいるのでコスト面では苦労しています。
バイカダイイングワークスが今後伸ばしていきたい部分について教えてください。
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星:信頼を裏切らないように誠心誠意良いものを作っていくことが大前提なのは今後も変わりません。
その上で、環境や状況の変化はどんどん速くなっているので、私達も対応力を高めてお客様のご要望にお応えできるスピードを上げていきたいですね。
もちろん多様化する価値観に対応するための技術開発も必要です。
技術面以外では、コロナ禍で薄くなってしまった人と人の繋がりを大切にしていきたいですね。
対面販売でお客様の声を大切に拾いながら、私達が長い歴史の中で紡いできたストーリーやモノづくりのこだわりなどもお伝えしていきたいです。
そして、私達の商品とサービスを通して、暮らしの中でホッとする瞬間を提供出てたら本当に嬉しく思います。
住所 | 株式会社バイカダイイングワークス(川越工場)
埼玉県川越市岸町2-15-2 |
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電話番号 | 049-242-6301 |
営業時間 | 月曜日〜金曜日 8時00分~16時30分 |
アクセス |
新河岸駅出口から徒歩約14分 川越駅西口から徒歩約20分 本川越駅東口から徒歩約31分 |
公式HP | https://hotman.co.jp/factory |