120年以上にわたり代々住み継がれてきた歴史ある日本家屋と、200坪の枯山水庭園が、訪れる人にくつろぎと非日常を届けてくれます。地元・川越の文化や味を大切にしながら、お茶やランチ、宿泊体験、そして特別な記念日まで、多彩なおもてなしを展開する想いについて女将・若女将の2人にお話を伺いました!
「丹徳庭園」が川越に立ち上げられたきっかけを教えてください!
この家には代々住み続けていて、若女将で6代目になります。
5代目の頃から「この建物を活かして、ホテルのような宿泊施設をやってみたい」という思いがあり、そこから一棟貸しというかたちでスタートしました。もともとは完全に民家だったのですが、地元・川越市内のお料理屋さんのお料理を提供したり、平日にはお茶を召し上がっていただける時間を設けたりして、少しずつ今のかたちに育ててきました。

「丹徳庭園」のこだわりや特徴を教えてください
やはり生まれ育った場所という意識が強く、提供するお料理や体験もできる限り川越のものにこだわっています。「川越の人間として、地域を盛り上げていきたい」という気持ちは、ずっと変わりません。
この建物は明治34年に建てられたもので、今では貴重な日本建築として、当時の趣を残したままご利用いただいています。
明治2年(1869年)に、六軒町で創業した材木商「丹徳」の初代・鈴木徳次郎が建てた“はなれ”と、200坪の枯山水庭園を一般公開しており、宿泊のほか、抹茶体験や和三盆づくり、川越の老舗によるオリジナルランチなど、さまざまな体験をご用意しています。
“はなれ”と庭園を貸し切りでご利用いただける一棟貸しは、ウェディングや七五三、法事、同窓会、お茶会、撮影など、幅広い目的でご利用いただいています。
「丹徳庭園」で喜びを感じる瞬間を教えてください!
お客様にこの場所を気に入ってくださることです。何度も泊まりに来てくださる方もいらっしゃいます。4〜5回お越しくださった方からは、「仕事が大変でも、ここでのんびりできると思うと頑張れる」と言っていただいて、そうしたお言葉がとても印象的でした。
最近では海外のお客様も増えていて、抹茶体験などを通して、日本人以上に建物や文化を大切に感じてくださる方も多いです。
「この建物を守ってきて良かったな」と感じる瞬間でもありますね。
また、野菜を育てているお客様が収穫したものを持ってきてくださったこともあって。そうした“つながり”が生まれることが、この場所の魅力の一つだと感じています。
お客様が川越に来る理由が「丹徳庭園」であるということは、何よりの誇りです。
「丹徳庭園」で現状、苦労されていることはありますか?
言語や文化が異なる中で、どう伝えるかは日々の課題です。ただ、お客様から教えていただくこともたくさんあって、毎回新しい発見がありますね。
「丹徳庭園」の今後、力を入れていきたい部分を教えてください。
また、これじゃなきゃダメという固定のスタイルではなく、若女将とも相談しながら、その時代・そのお客様に合ったお招きの仕方を一緒に考えていきたいと思っています。
時代とともに柔軟に変化しながらも、大切なことは変えずにおもてなしを続けていきたいです。

川越の魅力や好きなところがあれば教えてください
この場所に住んでみて、川越は本当に“つながり”の強い街だなと実感しています。
例えばお祭りのときには、各町内の山車が会所である当園までご挨拶に来てくださったり、地域の行事で自然と人と人がつながっていたり。
実際に、ここで働いてくださっているパートさんも、そうしたつながりの中からご縁があって来てくださった方が多いんです。
自分の町内だけでなく、川越という地域全体への愛が強くて、それがこの場所のあたたかさにつながっているのだと思います。
住所 | 埼玉県川越市六軒町1-8-2 |
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電話番号 | 049-222-0008 |
アクセス |
東武東上線『川越市駅』より徒歩3分、西武新宿線『本川越駅』より徒歩7分 |
公式HP/SNS | 公式HP:https://tantoku.jp/ 公式SNS:https://x.com/tantokuteien(X) https://www.instagram.com/tantokuteien/(Instagram) https://ja-jp.facebook.com/tantokuteien/(facebook) |