平日のランチタイムのみ営業する、夫婦で営まれている喫茶店です。コーヒーから始まり、時代やお客さんの声に合わせて少しずつメニューを増やしながら、川越のまちに寄り添ってきました。市役所の職員の方や川越を訪れる人にとって、ほっと一息つける場所として親しまれている「コーヒーショップ レポ」。お店を始めたきっかけや、長く続けてきた中での思い、川越への気持ちについて和氣さんにお話を伺いました。
「コーヒーショップ レポ」を始められたきっかけを教えてください。
もう47年ほど前になりますが、もともとこの場所では父が金属関係の卸の仕事をしていました。倉庫があってトラックが出入りするような環境だったのですが、道路事情が変わり、会社を別の場所に移すことになったんです。

土地が空いたときに、父から「ここで何か商売をやってみないか」と声をかけられました。ちょうど主人と結婚するタイミングでもあり、まったくの素人でしたが、思い切って始めることにしました。特別にこういう店をやりたいという強い理想があったわけではなく、生活として続けていけたらという気持ちでのスタートでした。
「コーヒーショップ レポ」のこだわりや、お店について教えてください。
最初は本当にコーヒーだけの喫茶店で、ブレンドやアメリカン、ストレートコーヒーを出していました。
そのうち、お客さんからトーストが欲しいと言われるようになり、少しずつメニューを増やしていきました。
トーストだけでは足りないという声が出て、サンドイッチやピラフを始め、その後はスパゲティや定食も出すようになりました。
周りの環境やお客さんの求めるものが変わる中で、その都度できることを考えてきました。今では、市役所前の定食屋さんのような存在になっていると思います。
メニュー(一部抜粋)※時期によってメニューが変わる場合がございます。
「コーヒーショップ レポ」を続けてきて、嬉しかったことはありますか。
やはり、お昼休みの時間に来てくださった方が、食事とコーヒーでゆっくりして、気持ちがほっとした状態で仕事に戻っていく姿を見ると嬉しいですね。限られた一時間の中で、自分の時間を楽しんでもらえていると感じる瞬間が一番です。
最近はインスタグラムを始めたことで、これまで見たことのなかった方が来てくださる日もあり、常連さんが少ない日でも忙しくなることがあります。そうした新しい出会いも、ありがたいと感じています。
「コーヒーショップ レポ」で苦労されている点はどのようなところでしょうか。
今はやはり物価高ですね。仕入れの価格は上がっていますが、これ以上の値上げはなかなかできません。お客さんの生活も大変だと思いますし、特に市役所の職員の方は週に何度も来てくださる方もいるので、少しの値上げでも負担になってしまいます。

それでも、できるだけ今の形を守りながら、踏ん張って続けていきたいと思っています。
「コーヒーショップ レポ」で今後、力を入れていきたいことはありますか。
これまで、少し入りにくいと感じていた地元の方にも、もっと気軽に来てもらえたらいいなと思っています。今までは特に宣伝もしてこなかったので、インスタグラムをきっかけに知ってもらえる機会が増えたのは嬉しいですね。
コーヒーだけの喫茶店を続けられたら理想でしたが、今はお昼を食べられる場所としての役割も大きくなっています。その時代に合った形で、できることを続けていけたらと思います。
川越の街の魅力について教えてください。
生まれも育ちも川越なので、この街が大好きです。ここまで観光客が増えるとは思っていませんでしたが、長く住んでいても変わらず愛着があります。これからも、無理のない形で川越の日常の一部としてお店を続けていけたらと思っています。
| 住所 | 埼玉県川越市郭町1丁目2−3 |
|---|---|
| 電話番号 | 080-7118-7204 |
| 営業時間 | 営業時間: 平日11:00~15:00(ランチタイム11:00~14:00) 定休日: 土日祝(川越まつりを除く) |
| アクセス |
本川越駅西口から徒歩約18分 |
| 公式HP | https://www.instagram.com/reels/DKLGv5azUeP/ |






