有限会社廣西さんが川越に立ち上げられた経緯を教えてください！

長坂：石材屋さんで営業マンをしていた私の祖父が、独立してこの会社を始めまして、石材の輸入売買が主な事業内容になります。

自宅がある川越で商売を始め、創業時は他社が国内買い付けを当たり前に行っていた時代に、祖父が早くから中国の加工技術の高さに目を付けていました。

中国との貿易が上手くいき、事業所を増やすなどして今に至ります。

有限会社廣西さんの強みや特徴を教えてください！

長坂：お客様に提案する中で、一般的な石材屋さんのように輸入して売ることもやっていますが、店の前に加工場があり、そこで製品を作ることもあります。

お墓は金額が高額な買い物になりますが、うちで作ったものであれば仕入れをせずに、在庫品でコストダウンを図ることができます。

また、お客さんの無茶ぶりも色々受けています。
この前もお寺に小さな石像を作って欲しいと依頼を受けましたが、日本の技術では難しく、中国へ依頼を出しました。

しかし、小さい物は中国でも嫌がられる傾向がある中、何カ月もかけてバイヤーが作ってくれる先を見つけてくれてなんとか完成品を収めました。
特殊な石像や記念碑の依頼も受けていて、石＝お墓のイメージがあるとは思いますが、お墓以外も受注しています。

有限会社廣西 長坂さんが働く中で喜びを感じる瞬間を教えてください！

長坂：お客さんと物を一緒に作り上げるのが一番楽しい所です。

石は一度納めたら永代まで残るものであり、質の悪い物は作れないので、依頼してくれた人に喜んでもらうことはもちろん、永代の人が喜んでくれるものを作りたいです。

また、石屋の特徴として右に倣えで、昔からやってきたことを変えない風潮がありますが、お墓は機能的にそこまで変わるものではないため、せめてデザインは変えていく必要があると思っています。

お墓は高額商品ですので、その人が求めているものに＋αで提案できることがあれば提案し、さらに良いものを作っていくことを心掛けています。

有限会社廣西 長坂さんが働く中で苦労していると感じる瞬間を教えてください！

長坂：自分も欲しいと思えるクオリティのものを作り、ちゃんと仕上がり、お客さんが喜んでくれ、結果としてお金をお支払いしてもらえるので、働いていてそれほど苦しいと思わないです。

一方で、ご依頼頂いたもので、やったことないものや無茶ぶりについては良く構想を練る必要があり、夜も寝ないで考えるなど嬉しい苦労はしばしばあります。

有限会社廣西さんを運営するにあたって大切にしていることを教えてください！

長坂：ご縁を一番大切にしていて、お墓は建てて終わりではなく、建てた方が亡くなり、ご子息さんから納骨や彫刻のご依頼が続きます。

建てる段階で変な仕事をしてしまうと次の人からご連絡が来ないわけですので、ちゃんとした仕事をして縁を繋いでいくことを大切にしています。

うちは、他の石材屋さんのように広告や看板にコストをかけてお客さんを取ることはやっておらず、お客さんがお客さんを紹介してくれるという形で長く続けています。
やはり川越や隣接している川島等の地元のお客さんが多いです。

有限会社廣西さんの今後伸ばしていきたい部分を教えてください！

長坂：お墓以外の石を使ったものを作っていきたいという思いがあります。

エクステリアとかもやりたいのですが、お客さんからご依頼を頂いて仕事が動いていくので、少々難しい部分もありますが、今後はお墓以外でも石の価値を求め続けたいです。

有限会社廣西 長坂さんの思う川越の良さや魅力について教えてください！

長坂：長く住んでいると良い街だなということに尽きるのですが、川越は人が出ていっても戻ってくる町ですよね。

お祭りやイベントごとも多く、住民みんなが川越を愛していて、私自身も川越を愛しています。

住所	埼玉県川越市府川818
電話番号	049-222-6201
営業時間	9:00-18:00(お休み：水曜日)
アクセス	川越駅よりバスで20分
公式HP	https://kosai.co.jp/