小川菊は川越の人気のうなぎ店の1つ。小川菊の創業から代々受け継いでいる秘伝のタレを大事に引き継ぎ、こだわりの仕込みや手間をかけて、丁寧にうなぎを焼き上げ、お客様に提供されています!
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小川菊が川越に立ち上げられた経緯について教えてください。
小川:小川菊は長い歴史を持っていて、1807年くらいの当時の川越城城主が、鷹狩りに出られた際には、うちの先祖の農家に頻繁に寄っていたらしいんです。
そのときに先祖が城主に大変気に入られて、現在小川菊がある場所にお店を出さないかということでお店を出したという経緯があります。
その当時、川越周辺でのタンパク源といえば川魚の淡水魚なので、鯉やフナなどを扱った商売をしていました。その中でうなぎをやり始めたそうです。
その昔、この川越市仲町は今で言えば問屋街でした。
ですので、豊かな人たちはこの辺に住んでいて、だんだんと高級なうなぎが選ばれるようになっていきました。
時代を経るにつれて小川菊ではうなぎを中心に商売をやるようになり、人気の上昇とともにうなぎ専門店として商売をやるようになっていきました。
私は7代目になるのですが、継ぐにあたって、その時その時では色々な思いももっていました。
しかし、先祖代々続いてきた流れなので、私も途切れされることなく大事に継ごうかなと思い継ぐことにしました。
小川菊のこだわりや特徴について教えてください。
小川:こだわりと言いますか、食材や調味料、うなぎの仕込み方も全部こだわってひとつひとつ丁寧にやっています。
あとは炭の扱いにもこだわっていて、細かいところでは炭の積み方もありますし、それによって火力を保持したり、より火力を出したりなど様々あります。
炭に関しては、焼き鳥屋さんなど他にも炭を使うお店がたくさんありますが、その中でも特に丁寧にやっているのではないかなという自負はあります。
小川菊で使っている水は井戸水を使っていて120 m掘ってそこから水を引いています。
うなぎは業者さんに持ってきてもらうんですけれど、一度お店にうなぎが入ってきてから改めて活性化して、後で締め直すといったような手間をかけています。
その活性化の際にも、井戸水を使用しています。
ここは秩父山系の湧水嶺が流れている最後の場所なので井戸水にもこだわることができています。
炭にも色々な炭があってそれぞれ癖が違うのですが、紀州備長炭という炭が一番うなぎには合います。
炭自体の燃焼というか火力というか、それを保持して時間が経っても炭の火力が落ちないのが紀州備長炭なんですね。
一般的にうなぎ屋さんは備長炭でやるんですけれど、小川菊では紀州の備長炭だけを使ってうなぎを焼いています。
お品書き(一部抜粋)
うな重(香・吸い物付) |
特重 5,600円(税抜 5,091円)
上重 4,250円(税抜 3,864円)
うな重 3,550円(税抜 3,228円)
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蒲焼 |
特蒲焼 5,050円(税抜 4,591円)
上蒲焼 3,750円(税抜 3,410円)
並蒲焼 3,050円(税抜 2,773円)
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鶏蒲三色(香・お汁物付)鶏蒲焼・卵そぼろ・鶏そぼろの三色ご膳埼玉県川島町矢部養鶏場トップラン卵使用 | 2,850円(税抜 2,591円) |
ステーキ重(香・お汁物付) 国産黒毛和牛サーロインと季節の彩り焼き野菜添え |
4,000円(税抜 3,637円) |
小川菊小川さんが働いていて喜びを感じる瞬間について教えてください。
小川:お客さんに「待っていたけれど食べられてよかった」とかそういったお褒めの言葉を頂けることは非常にやりがいにつながります。
やはりうちを目当てに来てくれているお客さんも多いので、そういった人たちの期待を裏切らないように、接客でもおいしく食べてもらえるような環境づくりは心がけています。
あと現在はコロナ禍なのできちんとテーブルなどを拭いたりとか、衛生的に時間がかかってでもお客様が安心して食べられるような環境づくりを心がけています。
小川菊小川さんが仕事をしていて大変だと感じる場面について教えてください。
小川:うなぎも枯渇というかどんどん数が少なくなっていて、うなぎを集めること自体に苦労をするようになってきました。
また、備長炭もうなぎ以上に入手が困難になってきています。
ウバメガシという木を使っているんですけど、その木も少なくなってきているので、紀州備長炭にこだわり続けると言うのはなかなか大変ですね。
私が続けている限りは、国産のうなぎを使って、紀州備長炭を使って焼き上げていきたいと考えていますが、その後はどうなるかはわかりませんね。
小川菊が今後伸ばしていきたいところについて教えてください。
小川:今は観光で全国から観光客の方がお越しになっているので、そのような方の期待を裏切らないようにすることが大切だと思います。
伸ばすというか期待に応えることで自然とお客さんが小川菊のことを言い伝えてくれるので、それが評判につながると思います。
そういったお声は励ましになるのでこれから先も自分たちがお店をやることの喜びになると思います。
小川菊小川さんが思う川越の好きな所、魅力について教えてください。
小川:川越は保守的な街なんですけれど、それがあるからこそ昔の気風ですとか昔からの文化だとかを守っていけているんじゃないかなと思います。
昔のものを残すことは大変なんですけれども、みなさん意識をもって古い物を大事にしていて、そのことが新しいものを大事にすることにもつながるんじゃないかなと思います。
そういった人々の想いも川越の魅力ですね。
住所 | 〒350-0065 埼玉県川越市仲町3−22 |
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電話番号 | 049-222-0034 |
営業時間 | 営業時間 11:00~14:00 16:30~19:30(L.O.19:00) 定休日 木曜日 (祝祭日を除く)・不定休あり |
アクセス |
本川越駅から徒歩11分
川越駅から徒歩20分駐車場 近隣川越商工会議所駐車場1時間分無料券の提携駐車場有。
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公式SNS | https://www.ogakiku.com/ |