オーレーザーが最初に立ち上げたのは別の場所だったそうですが、川越に来られたきっかけ、背景を教えてください！

新井：川越に何かつながりがあったわけではなく、たまたまでした。当社は機械を扱っていて、メンテナンスなどをするのにスペースが必要でした。徐々に規模が拡大していく中でここに移ったという経緯があります。
立地が良かったというのはあると思いますよ。お客様は川越に限らず、日本全国にいらっしゃいます。

オーレーザーはどのような特徴の会社なのですか？

新井：弊社はレーザー加工機という卓上であらゆる素材の切断や彫刻ができる機械を開発製造しています。創業当初は商社として海外製品の輸入販売を行ていましたが、トラブル時の対応が遅かったり、そもそも修理が出来ない、ソフトウェアが日本語対応していない。マニュアルが整備されていないなどの問題点があり、自社で開発製造を開始しました。
代表は中国人で、学生時代に来日しました。大学卒業後、大手企業に勤めることはせず、自分自身でコネクションを広げ、会社を設立しました。

弊社は従業員が若い会社です。設立メンバーでずっと固まっているということはなく、常に新しいメンバーが入って来ていますね。
社風としても従業員の新しい意見を大事にして、昔からのお客様を大事にしていこうという方針でやっています。

３Dプリンタなどと並べられ、「自分で何か作りたい、形にしたい」というニーズに応える、比較的新しいジャンルの製品です。社会に対して何か新しい風を吹かせるテーマ・方向性が、今の時代にマッチしていると思っています。

私もまだ入社して2年目なんですよ。出身は飯能市で、今は入間市に住んでいます。前職と合わせると川越は5年目ですね。営業をずっとやってきたのですが、従来の企業体質ではなく、自分の好きなことに知恵を出して、自ら責任を持ってやっていくような働き方が30代になってから自分の中に芽生え始めて、オーレーザーの、「何でも好きにやっていいよ」という社風が今の自分にとてもマッチしたと思っています。

オーレーザーの強みを教えてください！

新井：製品を１００％自社で開発していることが1番の強みです。もしかしたら時代と逆行してしまっているのかもしれません。最近は色々なプラットフォームを使って作っていく製品が多いのですが、弊社は自社生産にこだわっています。機械製造は中国、ハード設計、ソフト設計は国内で行っています。

運営していくにあたって、会社として大事にされていることは何でしょうか？

繆社長：ニッチな製品なので、正直社会貢献しようという想いは無く、できるとも思っていません。なので偉そうなことは言えませんが、弊社の製品を使っているお客様の気持ちを一番大事にしています。不満なく、自然な形で使ってもらえるようにすることは結構難しいんです。

具体的にはレーザー加工機・制御ソフトウェア・修理・技術サポートを提供しています。卓上サイズの機械で、ユーザーの望む様々な加工をできるようにすることが弊社の使命です。
レーザー加工機はプリンターと同じで、お客様の考えたものを出力します。例えばワードやエクセル、イラストレーターやフォトショップなどのソフトで作成したファイルを、簡単に加工機からプリントボタンひとつでイメージするものを加工し成果を得られるように、手間をできるだけなくしてシンプルに使えるようにと常に考えています。
サポート面では、メンテナンス・修理のアフターフォローをより早く、ユーザーの負担にならないように提供しています。加工データの修正等も行っています。
自然で気持ち良く使ってもらえるよう、製品やサービスのイメージを保っていきたいです。この加工機1機種だけでやっていますので。

今後進化して行きたい、伸ばしていきたいことについて聞かせてください！

繆社長：このような機械に一般の方が触れることは今後増えて行くと思います。もちろん売上を伸ばすことが1番ですが、これを使ってどういうことができるのか、具体的な未来を見せることですね。

レーザー加工業界としてもそうですし、弊社としても新しいことができるということを示していく。世界のトレンドを日本仕様にカスタマイズして広めていくことで、業界、企業の双方が自然と伸びていくのではないかと思います。

例えば弊社のユーザーでは、レーザー加工機を車に積んで、スポーツイベントに行き、その場でチームのグッズに名入れをしたり、ゴルフ場に行きプレー前に注文を受けたゴルフバックのネームプレートをプレー中に仕上げたり、お祭りでお神輿を担ぐ方にその場で木札を製作したりしている方がいらっしゃいます。普段、購入者がなかなか見ることのできない、自分の製品が作り上げられる工程をその場で見させてあげることで、その日の思い出が吹き込まれた掛け替えのない製品になるそうです。お祭りの屋台で食べるたこ焼きの味は格別ですよね。

大量生産するなら工場でいいんです。一つ一つオリジナリティのある製品を作り出せることが当社の製品の最大の特徴で、製品開発もこのようなユーザーに向けて行っております。

仕事の中で喜びを感じる瞬間はどんな時ですか。

繆社長：お客様が喜んでくれることはもちろんそうなのですが、製品の新たな可能性や方向性が見えてきたときですね。こうしたらもっと使いやすくなり、広がっていくなというもの。もちろんお客様からヒントをもらうこともあります。

最後に川越の街の魅力を聞かせてください！

繆社長：外国人ということもあり、地域に対するこだわりはそれほどないかもしれません。川越はインパクトはあまり強い場所ではないですが、古い街でもあり新しさもある、交通の便も良くて落ち着きやすいですね。高機能すぎず、かといって安すぎず、うちの製品と同じですね。

新井：埼玉県のベッドタウンですが、ただ寝るだけじゃつまらない。休みの日に家の周りを歩きたくなる街ですね。人も多く入って来るし、住みやすいだけでなく幸福度が高い。それを狙っているわけではないけれど、自然とそうなっているのがありますね。

住所	〒350-0021 埼玉県川越市大中居94-2
電話番号	049-265-6046（受付時間 10：00～12：00、13：00～17：00）
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