着物をもっと気軽に楽しんでほしいという思いから生まれた、リサイクル着物を中心に扱うショップです。ネット販売から始まり、チャレンジショップを経て現在の店舗を構えた同店。縁側やちゃぶ台を囲んで人が集うように、着物が好きな方同士が自然とつながっていく温かい空間が特徴です。着物初心者から愛好家まで幅広く訪れ、様々なイベントも開催しています。
お店の歩みやこだわり、地域とのつながりについて、えみさん にお話を伺いました!
「縁側・ちゃぶ台 お着物や」を川越で始められたきっかけを教えてください。
もともとは自宅でネット販売をしていたのですが、着物フリマでの活動をきっかけに、対面で着物を届ける楽しさを感じるようになりました。その後チャレンジショップに入り、実店舗での販売に挑戦する機会をいただきました。
最初は着物の着付けができなかったため、前日に友人に泊まってもらってオープンの日に着付をしてもらいました。店名には、縁側やちゃぶ台を囲むように、人が気軽に集まり言葉を交わせる場所にしたいという思いを込めています。
タイミングとご縁が重なり、川越での出店が始まりました。チャレンジショップの企画に応募したことをきっかけにお声がけいただき、「やりたい」という気持ちで踏み出し、現在もこの場所でお店を続けています。
「縁側・ちゃぶ台 お着物や」のこだわりや特徴について教えてください。
当店はリサイクル着物を中心に、着物をもっと気軽に楽しんでもらうことを大切にしています。着物は敷居が高いイメージを持たれがちですが、一歩踏み出したい方の背中をそっと押すようなお店でありたいと思っています。
県外から訪れるお客様も多く、着物初心者の方から、インフルエンサーや研究者など専門的に着物を楽しむ方まで幅広い層が足を運んでくださいます。
イベント開催にも力を入れており、着物でのお出かけ会やワークショップなど、着物を通じた交流が生まれる場づくりも大切にしています。「蔵ちゃぶマルシェ」というお店主催のイベントを、蓮馨寺や蔵里で開催しています。
また、店舗とは別に倉庫を改装した「縁ちゃぶGallery」も運営しています。アンティーク着物の展示やイベント、スペース貸しにも活用しており、着物文化をより立体的に楽しめる場所としてご利用いただいています。
「縁側・ちゃぶ台 お着物や」で嬉しかったことはありますか?
着物を通じてお客様同士が仲良くなり、交流が生まれる瞬間はとても嬉しいです。お子さん連れで来てくださったり、「この前買った着物、着てきました」と見せに来てくださる方もいて、着物を自由に楽しむ姿を見ると励みになります。
着物をきっかけに、新しい趣味や活動に挑戦する方も多く、羽織を一枚買ったことが着物ライフの入口になったというお声をいただくこともあります。そんなお客様の変化や広がりを共に楽しめることが、この仕事の喜びです。
「縁側・ちゃぶ台 お着物や」で苦労されている点はどのようなところでしょう?
日々楽しく運営していますが、あえて挙げるとすればお店のブランドをどのように伝えるかという点でしょうか。リユース着物を扱うからこそ、「安さ」が特徴だけではない、当店ならではの価値を丁寧に届けていきたいと考えています。
長く眠っていた着物のメンテナンスや管理は手間もかかりますが、その分、お客様のもとで新しい命が吹き込まれる瞬間を見られるので、やりがいにつながっています。
「縁側・ちゃぶ台 お着物や」で今後、力を入れていきたいことはありますか?
これからも着物を楽しむコミュニティを広げていきたいと思っています。「縁ちゃぶGallery」を活用したイベントや展示、ワークショップなど、着物文化をより身近に感じられる取り組みを続けていきたいです。
SNSやギャラリーでの撮影がきっかけで興味を持ってくださる方も増えているため、発信にも力を入れながら、より多くの方に着物の楽しさを届けられる場所に育てていきたいと考えています。
最後に、川越の魅力、好きなところがあれば教えてください。
川越は仲間意識があり、人が温かい街だと感じています。観光地として歩いて巡りやすく、お客様にも案内しやすいのが魅力です。歴史ある街並みの中でお店同士のつながりも深まりやすく、長く続けていきたいと思える環境です。
| 住所 | 埼玉県川越市元町2-6-6 |
|---|---|
| アクセス | 西武線本川越駅 徒歩16分 |
| 営業時間 | 10:00~17:00、定休日:木曜日 |
| 電話番号 | 090-2498-0852 |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/encyab |






