東洋堂は、『からだにやさしい』を心がけた10数種類の「いもせんべい」に、サクサクと軽い食感で焼き上げた「いもせん」などが看板商品です!
有限会社東洋堂の代表戸田さんは、川越とどのようなつながりがあるのでしょうか?
戸田:うちは明治35年創業で来年120周年になります。
私で4代目。そういったかたちで自分自身も川越生まれ川越育ちでやってきました。
本当に子供の頃から川越にいました。
有限会社東洋堂の代表戸田さんが、家業を継がれた背景にはどのような理由がございますか?
戸田:最初はお店をなんとなく継ぐつもりでいました。
学生時代は好きなこともさせてもらって、大学にも行かせてもらって、臨床検査関係の仕事に就職して営業をしていました。
それで何年かそこで働き、家業の東洋堂を継ぎました。
そこで川越になにか貢献できたらという想いが芽生えました。
自分は平成元年頃に家業に戻ったのですが、まさにバブルの時代でした。当時はどんどん川越市や民間が観光を推進していた時代で、大河ドラマなどテレビで取り上げられていました。そういった流れでどんどん観光客も増えていきました。その後東日本大震災の時には、一時観光客も減少しましたが、その後はまたすぐに客足は戻ってきた印象があります。
有限会社東洋堂さんのルーツをどのようなものがあるのでしょうか?
戸田:明治35年に初代が豆菓子を作り始めたのが最初です。
豆に砂糖をかけたようなお菓子ですね。
その後、川越はさつまいもがやはり有名ですので、100年くらい前にさつまいものお菓子が出来上がりました。今の芋せんべいですね。
うちは砂糖がけという創業からのノウハウもあったので、いもせんべいを作り始めることができました。
それからは、いもせんべい一筋でやってきております。
今ではうちのコンセプトとして、伝統を守りながら新しい味を求めていくということを考えています。
例えば、従来のせんべいよりも食べやすくした「いもせん」という商品を開発しました。こちらは一度芋をみじん切りにして練って焼きサクサクと食べやすくしたいもせんべいです。年配の方や小さなお子様でも食べやすいものをと考えて作りました。
そういったように今ではお客さまのニーズに合った商品展開を心がけています。
有限会社東洋堂さんの商品に対するこだわりや特徴はどのようなものがあるのでしょうか?
戸田:伝統の味を守りながらの時代のニーズに合った商品の開発ですね。
伝統菓子にとらわれず、いろいろなバリュエーションを揃えるようにしています。
和三盆糖を使ったり、お客さまが選ぶことができるように、ニーズにあったものを開発することをこだわっています。
川越の松本醬油さんとコラボした商品もあります。甘いさつまいもとしょっぱい醤油のコントラストがすごく美味しいんですよ。
有限会社東洋堂さんを運営されていて、喜びを感じる瞬間はどのような瞬間なのでしょうか?
戸田:そうですね。川越の伝統を継承する一役を担っていることにやりがいを感じていますが、なんといっても喜びを感じることはお客さまにおいしいと言っていただけることですね。
お客さんの笑顔はたまらないですね。
ただ、川越のさつまいもの生産量は実は年々減少しているのですが、さつまいもは川越の歴史と文化そのものですので、それをしっかりと守っていかないといけないと考えています
有限会社東洋堂さんを運営されていて、苦労などございますか?
戸田:やはり機械化の部分ですね。基本的に機械化されていないので、本当に長年の経験に頼る作業になります。
最初のころはここに大変苦労いたしました。本当に力加減ひとつで商品の出来上がりが決まってくる程、繊細な作業なんですよね。
最近は、芋の確保にもなかなか苦労しています。さつまいもも時代とともに主流が変わっています。
今は『べにはるか』ばかりになっていて、いもせんべいに合う『べにあずま』等の芋を確保することは大変ですね。時流に併せた作り方を考えることにも力を入れています。さつまいもは本当に保管状況や品種にあわせた商品作りが大事です。まさにさつまいもと対話して商品をつくっています。
有限会社東洋堂さんは、川越という街でどのような存在でいたいですか。
戸田:やはり伝統菓子屋ですから、これを絶対に守っていかないといけないですね。そしてその文化の伝統をしっかり継承していきたい。
それに加えて生産者の方々が誇りを持って川越芋を作れるように、商品づくりに励んでいきたいです。
もちろん、川越の観光業を支えていきたいという気持ちもあります。
最後に、川越の街の魅力・好きなところなどございますでしょうか?
戸田:川越は空襲がなかったので、当時の古い町並みがそのまま残っているところが魅力だと思います。
当時の歴史的なものが川越にはしっかり残っています。こういった文化と伝統が川越にはあり、他にはない魅力の一つですね。川越の商店さんはみなさん工夫していろいろな伝統的かつ魅力的な商品も用意しています。
また、首都圏に使いこともあり、横浜までも一本です。住むことにも適した街だと思っています。
あとはなんと言っても川越まつりですね。
大変歴史のある祭りで、夜のひっかわせは壮観です。弊社の商品名に「浦島」がありますが、当町内の山車の人形の浦島太郎にあやかったものであります。
本当に見どころもあって、おいしいものもあってすごく魅力的な街ですよ!
住所 | 埼玉県川越市松江町2-6-9 |
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アクセス | 西武新宿線・本川越駅より徒歩 約15分 東武東上線・川越市駅より徒歩 約18分 |
営業時間 | 営業時間 9:30~17:00
定休日 1月1日 |
ホームページ | http://www.imosenbei.com/ |
電話番号 | 049-222-1852 |