生活

株式会社ワイエスは川越のビルメンテナンス会社。先代から続く社会貢献活動と社内制度で働きがいを追求する社長芳山さんの想い

株式会社ワイエス川越
株式会社ワイエスは清掃業務を基幹とし多くの事業を展開。

 

株式会社ワイエスは、埼玉県川越市でビル清掃・ビルメンテナンス・新型コロナ対策の消毒作業・遺品整理・生前整理・空き家管理・墓石清掃・墓参り代行など多くの事業を展開しています。

今回は株式会社ワイエスの芳山さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

株式会社ワイエスはどのような業務をされているのでしょうか?

株式会社ワイエス川越

芳山:私は2代目で、父が創業者なのですが、もともとはゼネコンがマンションなどを建てて、お客様に引き渡す前のクリーニングを行う会社でした。

床ワックスがけや窓の清掃などです。
時代の変化とともに、20年前ほどにビルメンテナンスの方へ事業を移していきました。
スーパー銭湯や病院や官公庁などの施設のメンテナンスを行っています。

清掃業務を始めとし、様々なメンテナンスをしております。
空調設備点検では、風量・温度管理の点検をし、消防設備点検では、火災報知器等の点検なども行います。

5年ほど前に、遺品整理や生前整理の事業を立ち上げ
ました。
最近多い身内のいない孤独死された方の遺品整理や、亡くなられる前でも、老人ホームに移られる関係で、家の中を整理したいという方の生前整理なども行っています。
現場で働くスタッフは埼玉県内他で150名位の方は、自宅と現場を直行直帰されますので、本社では事務と営業の方に働いていただいています。

株式会社ワイエスが大切にされていることはどのようなことでしょうか?

株式会社ワイエス川越

芳山:やはり社会貢献ですね。
社員の方には毎月給料日になると500円募金をしていただいたり、社内でコーヒーを飲む時に1杯10円募金していただいています。
ある程度のまとまった金額が集まると寄付を行います。

最近ですと、熱海の方で豪雨災害がありました。
その時も川越市役所を通して日本赤十字社に義援金を送りました。
他には、途上国支援も行っています。
途上国では、赤ちゃんが生まれてもワクチンが打てずに亡くなったり、病気になったりしてしまうことがあります。
そういった子供たちのワクチンが打てるように、お金を送っています。
この途上国のワクチン支援は社員からの発案でした。
その社員は自分にも小さい子供がいて、今の途上国の現状に思うところがあったのだと思います。

社会貢献は社員にもいい影響を与えています。
社会貢献は先代から引き継いでいるのですが、会社で出た利益は自分たちのものにするだけでなく、少しでも社会に還元していこうという想い
があります。
この社会貢献は今後も続けていきたいと思っています。

株式会社ワイエス川越
当社には経営理念が2つあります。

1つは高齢者の雇用促進
です。
今でこそ、65歳や70歳まで働く方はいらっしゃいますが、その社会の流れがある前から、高齢者の方に働く場所を提供しようと頑張ってきました。
世間一般が60歳定年の頃、まだまだ働けるし働きたいという高齢者の方も年齢だけで雇用してもらえないということが多くありました。
当社ではそういった方の受け皿になろうとしてきました。
働き場を提供することで生きがいを持ってもらいたいと思っています。

もう1つは障がい者の就労支援です。
障がい者も健常者も区別なく、働けるような場所は素晴らしいと思いますし、障がい者施設との提携を行っています。
当社が提携をしている障がい者施設の方々はこれまでは1ヶ月働いても1万5000円しかもらえていなかったそうです。そのお話をお聞きして、それではまずいということで、お仕事をお願いするようになりました。
仕事をすることで、お金を稼いで自分の欲しい物を買うことや、働く喜びを得てもらえればと思っています。
これまで15年ほど続けて参りましたが、こういったことはこれからも続けていきたいです。

株式会社ワイエス川越

数ヶ月前、消臭業務を行っている会社を買収しました。
その消臭作業は主にスーパーマーケットの厨房で発生する油の匂いを外に排出する前に、装置を使って消臭をするというもので、1ヶ月に1回スーパーマーケットにお伺いをして、装置のメンテナンス等をするということになります。

令和4年3月から本格的に稼働する予定なのですが、
この業務も含めて会社として事業拡大する方向に向かっています。
私たちのような業種の会社は、新型コロナウイルスなどでお客様の業績が悪化してしまうと、真っ先に経費削減の対象となってしまい契約解除の対象となります。
「自分たちの会社の社員で順番に掃除するからいいよ」「週5回お願いするお金がないから、週3回に減らしてもらいたい」というお話はよくあることで、新しい事業などで拡大していかないと現状維持すらできなくなってしまいます。

カメラのフィルムを作っていた富士フィルムなどは理想的ですが、時代の変化に合わせて、業種なども変化させながら100年企業を目指し生き残っていきたいと思っています。

当社は一つの大きな事業を拡大するのではなく、いくつもの柱となる事業を育てることで、もし一つの事業が倒れてしまった時でも大丈夫なように備えています。

株式会社ワイエス川越
またこれは先代からの教えでもあるのですが、あまり大口のお客様を作らないようにもしています。
もしそのお客様が倒産してしまった場合、私たちまで倒産の危機に陥ってしまうからです。大口のお客様を作るのではなく、お客様の数を増やして、少しずつでも売上げを上げていけるようにしています。

またこれは社内制度の話なのですが、令和3年4月から週休3日制を導入しました。
会社は週に5日営業していて、全員出勤日を月曜日と決め、火曜日から金曜日までの1日をそれぞれ休みにしてもらっています。
半年間の試用期間を経て、特に問題が起きませんでしたので運用を始めました。
これは大手企業のように給料を減らして、副業を解禁するというものではなく、給料は変わらず、休みを増やすことで、よりリフレッシュした状態で働いてもらいたいという想いからきています。これは創業者である先代も持っていた想いでした。

新型コロナウイルスの影響で、テレワークを導入したのですが、自宅ですとあまり生産性が上がらないという問題がありました。
そこで思い切って休みにしてしまって、休みを増やす分、働ける日の生産性をさらに上げてもらおうと思っています。
また、5年ほど前に定年制の撤廃、就業時間の変更も行いました。
8時30分〜17時30分までだった就業時間を30分短縮して、8時30分〜17時にしました。就業時間を短くすることで、家族や友人と過ごす時間も増えますし、プライベートも充実させられます。

株式会社ワイエス芳山さんが思う川越の魅力や好きなところを教えてください。

株式会社ワイエス川越

芳山:川越は地域の結びつきが非常に強いですよね。
一見他から見ると川越は排他的で、他の地域との繋がりも少ない一匹狼のような印象を持たれることもあるかとは思いますが、一度川越の仲間に入ってしまうとその結びつきは強く、助け合いの精神もあると思います。
これは川越の魅力の一つなのではないでしょうか。

住所 〒350-0825 埼玉県川越市月吉町33−2
電話番号 049-224-8558
営業時間 9:00 – 17:00
定休日:土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始
アクセス 川越駅から車で15分
公式HP https://www.waiesu.co.jp/