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モンペリエ洋菓子店は海外や有名店での経験豊富なオーナーシェフがオープンした川越(南大塚)の洋菓子店。オープン直後からの人気の秘密に迫る

モンペリエ洋菓子店川越
モンペリエ洋菓子店は狭山市生まれのパティシエ森田さんが2021年8月に川越にオープン。

 

モンペリエ洋菓子店は川越市にある洋菓子専門店で、地元の素材を活かし、素材の味を楽しむスイーツ作りをめざしています。ケーキの他にも、各種パウンドケーキやクッキーなどの焼き菓子の種類などメニューも豊富です。

今回はモンペリエ洋菓子店の森田さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

モンペリエ洋菓子店が川越に立ち上げられた経緯について教えてください!

モンペリエ洋菓子店川越

森田:私は現在埼玉県狭山市に住んでいますので、お店をオープンさせる際も、自宅がある狭山市や交通の便が良い所沢市などを中心に物件を探していました

物件を探している途中で、新型コロナウイルスの流行が起こりました。
もちろん商売をする上で、人の多い地域に出店をすることでお店を成り立たせることはできるのですが、新型コロナウイルスが猛威を振るう中でお客様が来店したくなるようなお店はどのようなお店なのだろうかと考えることがありました。

お客様の目線に立って立地について考えた時に、車の需要や人が密集していないことの重要性を感じました
現在モンペリエ洋菓子店がある場所は駅からは離れていますが、車通りも多く近くに川越ICや小学校もあるので、お客様目線に立った洋菓子店を開く上でこの上ない立地でした。

モンペリエ洋菓子店川越

そういった理由からこの場所を選びましたね。
地元の方には、なんでこんなところにお店を開くのか分からないと言われたこともあります(笑)。
地元の方はこの場所のいい面/悪い面両方を見ていて、私にはいい面しか見えていなかったのかもしれませんが、この場所に引き寄せられました。

どんな場所を選ぶにしろ、自分が100%納得できる立地は存在しないとも考えています。
じゃあその中で何を大切にするのか。
洋菓子店一つを開くにしても、ターゲットとする客層によって、ケーキの仕上げ方も変わってくるわけです。
自分が大切にしたいものややりたいことによって場所を決める必要があります。
そういったことを考えた時に川越のこの場所でお店を開くことを決めました。

モンペリエ洋菓子店はオープン直後から好評のようですが、その秘訣はなんでしょうか?

モンペリエ洋菓子店川越

モンペリエ洋菓子店がオープン直後からご好評いただいているのも、これまで考えてきたこと、大切にしてきたことがばっちりハマったからかもしれませんね。

最近は川越という街のポテンシャルも感じています。
人口も多いですし、食などの流行にも敏感です。
オープン直後川越経済新聞さんに取材いただいた記事がYahoo!ニュースになったこともあって、その時は検索数が1万2千を超えて、食べログからもご連絡をいただくほどでした。

狭山市にはSaya-bizという創業支援をしてくださる狭山市ビジネスサポートセンターがあります。
新型コロナウイルスが流行をして、私自身の仕事に少し余裕ができたときに、Saya-bizで様々指導していただいたことがあります。

ペルソナ設定(販売対象者)やSNSでの販売の仕方など、今の時代にあった商売の仕方をそこで教えていただきました。
その結果、今お店をオープンするならば、オープンの1ヶ月前にHPを開設して、SNSを活用することが大切だそうです。

モンペリエ洋菓子店川越

モンペリエ洋菓子店もHPやSNSの連動を私自身でやっています。
いくら美味しいものがあっても、技術があっても、お客様にまず認知していただかなければ、お店に来ていただくことはできません

お店のアピールをすることは必要不可欠ですよね。
よくプライベートは明かしたくないだとかHPに載せたくないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、まずはお店を成り立たせることが第一だと思っています。

どんな人が作っているんだろうという情報はお客様に知っていただいた方が良いと思っていますし、そこはなりふり構わずやるしかないですよね。
私もどちらかというとプライベートな部分は出したくないと思っているんですよ(笑)。

Saya-bizさんにご協力いただきながら、オープンの1ヶ月前にはHPを開設して、1週間前からは店舗のガラスにグランドオープンの日にちを書いてアピールしました。
チラシは一枚も配ってないですね。

このコロナ禍にチラシを配って、オープン当日に何百人という行列ができてしまったらマイナスイメージにも繋がりかねないと考えました。
チラシを配るのではなく、HP、SNSと店舗だけでの宣伝でしたが、皆様からの反応は良かったですね。

モンペリエ洋菓子店川越

オープンしてすぐお店がお客様でいっぱいの時は周りからの評判なんて気にしている余裕がなく、1ヶ月ほどしてからネットで評判になっていることを知りました。
お客様にたくさん来ていただく事はお店にとって嬉しい事なのですが、あまりそれが長く続いてしまうと今度はお店のスタッフが参ってしまいます。

オープンから2ヶ月は本当に多くのお客様に来ていただいていたので心苦しかったのですが、週休2日、売り切れたらお店を閉めるという方針に変更をしました。
18時までお店を開けていた後に翌日の準備をするとお店を出る頃には日付が変わってしまいます。
そうしてスタッフの負担が増えてしまうのであれば、売り切れた段階で1時間でも2時間でも早くお店を閉めて、翌日の準備をしようと決めました。

これまでは毎日がお祭り騒ぎでじゃんじゃんやれやれという感じでしたが、現在は少し落ち着いてきたので、一つ一つのクオリティをあげていきたいと思っています。
イベントなども取り入れていきたいですね。

また、地域に根ざしたお店づくりも進めていきたいと思っています。
これから世界に向けて発信していくという気もないですし、地域を大切にしていきたいです。今モンペリエ洋菓子店がある地域には洋菓子店が多くありませんでしたので、オープンした際に地域の方々から大変喜んでいただけました。
新しいケーキ屋を求めていた方々にぴったりだったようです。

モンペリエ洋菓子店のこだわり、大切にしていることを教えてください!

モンペリエ洋菓子店川越

森田:これはどのケーキ屋さんでも大切にしていることだと思いますが、新鮮さは大切にしていきたいと思っています。

モンペリエ洋菓子店ではケーキを作っている様子をガラス越しに見られるようになっています。
コンビニのようにただ商品だけ並んでいるお店は味気ないと思いますし、直接会話を交わすわけではなくても、ケーキを作っている様子を見ることで人と人との繋がりを感じられればなと思っています。

お店にはライブ感というのが大切だと思うんですよね。
今はあまりないかもしれませんが、魚屋さんがその場で魚を捌く様子は迫力がありますし、子供たちにケーキを作る様子を見てもらうことで洋菓子にも興味を持ってもらえるかもしれません。
そこからケーキ屋さんに憧れて、将来の夢がケーキ屋さんになるかもしれませんよね。

また、モンペリエ洋菓子店に来たお客様には、楽しんでいただきたいと思っています。
ただケーキを買って帰るのではなく、どんな商品が並んでいるのか、どういう風にケーキを作っているんだろう、何か来店いただいたお客様に楽しんでいただきたいなあと思っています。

ディズニーランドとまではいきませんが、楽しみにしてきていただきたいですよね。
ただ、旅行などもそうですが画面を通して観るのと実際に現地を訪れて体験するのでは感動が桁違いだと思っています。
事前にネットで検索してお店の雰囲気を観るのも良いですが、ぜひ直接お店に足を運んでいただいて、感動を味わっていただきたいですよね。

 お店を自分で開いてみて分かった事ですが、実際に自分で体験してみないと分からないことが多くあったなと感じています。
お店を開いてみて、やはりうまくいかなかったこともありますし、マイナス思考になってしまうこともあります。
ただずっと下を向いているわけにもいかないので、どこかで切り替えていかなければなりません。
そういった時に相談できる仲間も大切ですよね。

モンペリエ洋菓子店川越

私は社長ですが、私の言うことが全て正しいとは限りません。
ただ全体の方向性を決めていくことは社長の役割ですので、先輩方の意見を参考にして経営のバランスを取りながら進めていきたいと思っています。

モンペリエ洋菓子店はどんどんと進化していくお店でありたいと思っています。
まだまだ生まれたての子羊のような状態で、まだ立ち上がることができていません。
これからクリスマスシーズンですが、そこに向けたカタログなども今は私が中心となって、自分たちで用意しています。

個人店ですので、個人店ならではのオリジナリティであったり、個人店だからこそできることがあると思っています。
臨機応変に対応することでお客様のご要望に少しでも応えられるようにしていきたいですよね。

モンペリエ洋菓子店の今後伸ばしていきたい、進化させたい部分はどのようなことになるのでしょうか?

モンペリエ洋菓子店川越

森田:まずは売り上げですかね。
どの会社もそうだとは思いますが、売り上げはさらに伸ばしていきたいと思っています。
売り上げを伸ばしていかなければ会社も存続させられません。少し普通すぎますかね(笑)。

あとは、クオリティでしょうか。
側から見るとモンペリエ洋菓子店のケーキはもう完成しているのかもしれません。
しかしそこに満足するのではなく、さらにいいものを作り上げていきたいと思っています。これは商品に限ったことではなく、包装や安全面なども当てはまります。お客様の笑顔のためにできることはやっていきたいですね。

もう一つ、前職にいたときに、糖質制限メニューの製作に携わっていたことがありました。
シェフと糖尿病の方にも食べていただけるフルコースを作っていました。
通常であればインスリン注射をした状態であれば食事をできるのですが、私たちはインスリン注射せずにフルコース料理を食べられることを目指して、砂糖や小麦粉を使わないメニューを開発しました。
肉や魚などは糖質が低いので、料理に使うことができますが、パスタやパン、デザートなどはどうしても糖質の高い材料を使うことになってしまいます。
今でこそ糖質制限という言葉も普通になってきて、小麦を使わない、大豆粉などの商品も多くありますが、私たちが糖質制限メニューの開発をしていたときは、そういった情報も多くありませんでした。
当時は病院食だとか糖質が制限されているなんて嘘だなどと言われていましたね。高齢の方が増えると糖尿病の方も増えていきます。

そういった方にも食べていただけるようなメニューは作っていきたい
ですね。
時代にあったメニューを作ることで世代に関係なく、甘いものを楽しんでいただけるようになればと思っています。

スポーツでも科学的知見を取り入れて、様々な新しいものが生まれていると思います。
洋菓子作りでもそういったデータを活用しながら、新しいものを作れたら面白そうですよね。

モンペリエ洋菓子店森田さんが思う川越の魅力、好きなところを教えてください!

森田:まだまだ探索中ではありますが、やはり歴史を持っているということは強みではないかなと思っています。

私はついこの間まで京都に住んでいました。
東京で生まれ育ちましたが、ここ10年ほどは関西で暮らしていました。
歴史があるという観点で、京都と川越は似ている部分がありますよね。
京都は本当に歴史が長く、街中に建築物なども保存されていますので、どこで写真を撮っても絵になるという強みがあります。川越も歴史的な建造物がたくさん残っていると思います。
これまでの歴史は大切にしつつ街を発展させていく必要がありますよね。

また、農業も魅力的だと思っています。
今は農家さんがあまり表舞台に出ることはなく、ひっそりとやっているという印象がありますが、もう少し目立ってもいいのではないかなと思っています。

最初こそお金はかかってしまいますが、新しい野菜や果物の開発も進めていくと面白そうですよね。
そうすれば地産地消にも繋がりますし、地元にもさらに誇りを持てるのではないかなと思っています。
農業がさらに盛り上がることで川越というブランドの価値もさらに高まりますよね。

私が以前住んでいた関西では奈良の古都華というブランドいちごが有名です。
初めは奈良にいちごのイメージがなかったことや高価な果物だったため、あまり知られていませんでした。
しかし本当にいいものを作ると自然と広まって全国各地から求められるようになります。
ただ農家さんに商品開発をして欲しいというのではなく、地域ぐるみでの協力や世代を超えた協力が必要だと思います。
川越にも古都華のような全国レベルのものがあると面白いですね。

住所 〒350-1169埼玉県川越市大字山城103-7
電話番号 TEL/FAX:049-256-7798
営業時間 10:00~18:00
定休日:火曜・水曜日
※詳しい定休日は「新着情報」をご確認ください。
アクセス 西武新宿線「南大塚駅」から1,200m/徒歩15分
関越自動車道「川越IC」から車で10分
公式HP https://www.patisserie-montpellier.net/