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茶そばが人気の川越の寿庵。明治38年から小江戸川越でそばの歴史を紡ぎながら、蕎麦を楽しみにしているお客様を大切に

寿庵川越
茶そばが名物、明治三十八年(1905年)創業の寿庵。

 

川越の寿庵は、4代目の藤井清隆社長が運営しており、寿庵の歴史や伝統を大切にしながらも、新しいニーズを取り入れ挑戦されています。「河越茶」を使用した茶そばを求めて日本全国から来るほどの人気料理です。川越の観光地からのアクセスも抜群で観光と一緒にランチでいかがでしょうか。

今回は寿庵の藤井さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

まず最初に、川越でお店を始められたきっかけを教えてください!

寿庵川越

藤井>私が寿庵の4代目となりますので、詳しくはわからないのですが、、

もう150年くらい前の話になります。
ひいおじいさんの、さらにおじいさんが大宮で元々国鉄に勤めていて、結婚して蕎麦屋を始めたのが最初のようです。
自分も自分の父も、産まれた時から蕎麦屋です。

寿庵藤井さん、お店を継ぐことに迷いはありませんでしたか?

藤井>全く迷いませんでした。

小さい頃は他にやりたいことがあったかもしれません。
ただ、高校の頃にはこのお店を継ぐことを考えていましたね。
早いうちから何かしらお店の手伝いをしていましたので、特に悩んだりはしませんでした。

寿庵さんが大事にしていることはどのようなことですか?

寿庵川越

藤井>うちのそばを楽しみにしているお客様が大勢いらっしゃるので、もちろん代々味を受け継いでいくことを大切にしたうえで、時代に合わせた味やサービスというのを加えていくことは考えています。

商品としては茶そばがうち(寿庵)の伝統です。

2代目である、私のひいおじいさんが始めたメニューで、当時川越らしい蕎麦とはなんだろうと考えた時に、川越が狭山茶の発祥の地ということで出してみようと考えたようです。
今でこそ川越抹茶が色々なところで使われていますけれど、当時はまだ珍しかったと思います。

お品書き/メニュー(一部抜粋)

抹茶そば 割子そば 七段(そば好き) (小海老天・とろろ・うずらの卵・のり・なめこおろし・胡麻・大葉とシソ) 1,900円
そば好きの方には、この組み合わせしかないと思われる薬味小鉢を贅沢に七種ご用意いたしました。それぞれの薬味で変化する味を楽しみながら、私たち自慢の逸品をお召し上がりください。※薬味は旬のものをご用意しますので、変わる場合がございます。
抹茶そば 割子そば 三段(小腹)1,200円
五段(一人前)1,550円
七段(そば好き)1,900円
小江戸姫(いも天・いもアイス付) 割子そば三段1,600円
割子そば五段1,950円
割子そば七段2,300円
小江戸めぐり<ご予約限定> 2,400円
割子そば4段(抹茶そば2段・二八そば2段)・天ぷら盛り合わせ・そばいなり2ケ・いもアイス
※4名様より承ります。
※前日までにご予約下さい。
※ご予約は TEL.049-226-9725 へお願いします。
つめたいそば せいろ800円
二色せいろ(抹茶そばと二八そば)1,200円
山彦(とろろ)1,100円
みちのく(なめこおろし)1,000円
天ざる1,480円
あたたかいそば 天ぷら1,600円
天とじ1,400円
玉子とじ1,000円
月見いも1,250円
きのこ1,250円

お店をやっていて、喜びを感じる瞬間はどんな時でしょうか。

寿庵川越

藤井> ありきたりですけれど、「また来るね、おいしかったよ」と言ってもらえる時に尽きますね。
遠いところからわざわざ来てくれる人もいるので。
地元のお客様ももちろん多いですけれど、観光地である中で東京から毎週来てくれるお客様もいます。

従業員には、お客様を第一に考えた行動をするようにいつも声を掛けています。
観光地と言っても日帰りのお客様が多いので、味の体験はメインイベントといってもおかしくないと考えています。
そんなときに店員の態度が悪かったら一気に悪い思い出になってしまう。
川越のイメージのためにも、そこはきちんとしたいなと思っています。

続けていく中で苦労を感じたことはありますか?

寿庵川越

藤井> 戦争は経験していませんが、思い返せば色々なことがありました。

天変地異もそうですし、コロナもそうです。
仲間の店が廃業したり、辛いこともありましたね。

それでも代々やってきた思いがあるので、従業員一丸となって乗り越えられているつもりです。
軸がぶれてはいけないという想いで、テイクアウトに転換したり、別のものを売ったりというのはあまりやっていません。

今後進化していきたいこと、伸ばしていきたいことはありますか?

藤井> 仕入れ一つとっても、時代にあったニーズを考えないといけません。

小さいお店だからこそ、環境を考えた行動などもとても重要です。
店舗を増やそうと考えているわけではないので、やはり軸がぶれることなくやっていって、その上で時代の変化に対応していきたいですね。

川越という街で、どのような存在でいたいですか?

寿庵川越

藤井> 『気軽に行ける蕎麦屋さん』でいたいです。
高級すぎて入りづらいお店ではなく、老若男女誰でも来てもらえるような。
観光客にも優しい店でありたいです。

最後に川越の魅力のについて教えてください!

藤井> 地元愛が強い人が多いですね。
結束力の強さがとてもいい方向にはたらいていると思います。今後100年、この店も川越も素敵な発展をしてくれるように活動してきたいと考えています。
自然と、皆と協力してやっていくような流れができているんだと実感します。

寿庵 蔵のまち店 〒350-0063埼玉県川越市幸町3-18
TEL. 049-226-9725
営業時間 11:15~(L.O./19:00 お食事 20:00 お飲み物)
定休日 水曜日
駐車場 なし
東武バス 一番街バス停前
https://www.kawagoe.com/kotobukian/kuranomachi.html
寿庵 喜多院店 〒350-0036埼玉県川越市小仙波町1-2-11
TEL. 049-225-1184
営業時間 11:30~17:00 ※売切れじまいあり
定休日 水曜日
駐車場 喜多院明星駐車場(有料)※大型バス可
小江戸巡回バス 喜多院バス停下車1分
https://www.kawagoe.com/kotobukian/kitain.html