文化

「深公(ふかこう)」は『埼玉・川越より地域の文化に新しい価値を』をコンセプトに商品企画 ・製造 、オンラインショップ運営を行う。地元出身の小谷野さんの想いとは

深公(ふかこう)川越
埼玉・川越地域の文化に新しい価値を生み出す「深公」!

 

コンセプトは「贈りたい川越の手土産」。商品企画 ・製造 、オンラインショップ運営を行う「深公 -ふかこう-」。お客様へ楽しさを提供するだけでなく、各商店や生産者の発展を支え川越のものづくりの発展へ取り組む!

今回は深公の小谷野さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

深公(ふかこう)の小谷野さんの川越との繋がりを教えていただいてもよいでしょうか?

小谷野:生まれも育ちも川越なので、最初から繋がっていました。
高校と大学は都内の学校に通っていましたが、住まいはずっと川越でした。

深公川越

深公(ふかこう)さんを立ち上げられた背景や経緯を教えてください!

小谷野:最初に就職した会社が雑貨関係のメーカーで、自社で商品企画をし、全国の雑貨屋さんへ卸すという仕事内容でした。
そこでの経験を活かし、地元川越の物をつかった製品を作りたいという想いがあり、退職をして独立をすることにしました。

すぐにものづくりをスタートしたわけではなくて、最初は川越の物産を販売するオンラインショップを運営をはじめ、徐々に、川越の織物「川越唐桟」を使った製品の企画製造をはじめました。

深公川越

川越唐桟は川越の伝統的な織物ではありますが、当時まだまだ知らない人が多かったので、幅広い年齢層に受け入れられるような製品を心がけています。
販売は市内の小江戸蔵里などのお土産さんや、雑貨屋さんなどで取扱をさせて頂いております。

また、川越だけではなく埼玉県の職人さん達と一緒にものづくりをしていきたいと想いもあり、岩槻の雛人形の小道具を使ったレターセットや、越生のうちわにデザインを取り入れていただいたりと、川越から埼玉県全体にエリアを広げていくことができました。

深公川越

そして現在は食品の商品企画もはじめており、菓子屋横丁の飴やさつまいも菓子などをつかったギフト商品を展開しています。

コンセプトは、「贈りたい川越の手土産」。
これまでの「ザ・お土産」というイメージよりは、これを誰かに贈りたいと思ってもらえるような商品づくりを心がけております。

深公(ふかこう)さんで、これまで事業をなさってきた中で、大事にしていることはありますか!

小谷野:やはり一番は収益を出さないことにはやっていけないという気持ちはありますが、飴屋さんや埼玉の職人さんたちの事情も加味すると、利益優先主義になるわけにもいきません。

パートナーである以上は、バランスを大切にして、みんなで繁盛していける塩梅で頑張ることが大事だと思っています。
それがひいては埼玉全体を盛り上げることに繋がると思っています。
こういう美徳はこれからも大切にしていきたいですね。

飴屋さんなどは120年の老舗です。
歴史の中で苦しい時もあったと思いますし、ここ数年の川越からのお客離れもありました。でも全て乗り越えてきました。
そんな老舗への尊敬の念があるので、持続可能なバランスは大事にしていきたいです。

深公川越

雛人形の需要なども減っている時代ですが、職人さんの努力を絶対に無駄にしたくないですし技術や伝統はこれからも受け継がれて然るべきと願っています。

私としては、需要減の中で、別の形での商品アイデアを一緒に考えて形にすることで、win-winでやっていけたらよいなと思っています。

そして、このような努力を続ける中で、より良いアイデアを形にしていける若い職人さんが生まれたら嬉しいです。
自分よりアイデアマンが現れたらちょっと悔しいですけどね。

深公(ふかこう)川越

深公(ふかこう)の小谷野さんが働かれていて喜びに感じる部分について教えてください!

小谷野:新しいアイデアが浮かぶ瞬間はもっと嬉しいですね。

つくり手さんの製品や仕事内容から、更に多くの人に製品を届けるためにはどうしたらよいかとアイデアを練り、それが繋がった瞬間が嬉しさを感じます。

深公川越

そのアイデアを具体化し、実際に販売するまでには大変な労力があるのですが、販売をして実際に商品を手に取ってくれることが出来れば更に嬉しいです。

深公(ふかこう)の小谷野さんが働かれていて苦労されているところがあれば教えてください!

小谷野:日々大変なことは多いですが、特に独立当初は、商材が無い、自分で作るしかない、ネットショップも詳しくない、商売のノウハウ知らない、といった感じでゼロの苦しみはありました。

深公川越

ただ幸いなことに、雑貨メーカー出身でスキームは学んでいたことが救いでしょうか。
それが職人さんとのお話に活きたり、アイデア出しからの企画ができるようになったり。
やはり「生みの苦しみ」が一番の苦労なのかもしれないですね。

深公(ふかこう)さんが川越でどんな存在になっていきたいかを教えてください!

小谷野:埼玉や川越のつくり手さん、そして実際に商品を使っていただく方、そんな皆さんに貢献できる存在であり続けたいとは思っています。

そして多くの人とのつながりの中で今後も商売を続けていくので、そのつながりを大切にしていきたいです。

深公川越

最後に、川越の好きなところを教えてください!

小谷野:川越は古くからの建物や文化が残っていて、町の人がそれを大切にしているところです。
最近では観光客も増え、大切に残してきたことが観光資源になり、より今後の川越を進化させる要因となっています。

今後の川越がどうなっていくのか。そんな将来の期待や楽しみも含めて、川越の町が好きだと思います。

住所 埼玉県川越市野田町1-26-14
電話番号 049-299-4533
営業時間 10:00-18:00
定休日 土・日・祝祭日
アクセス

商品取扱店舗

■鼠屋ちゅう吉 百足屋店
明治29年建造の蔵造りの店蔵を改装した「鼠屋ちゅう吉 百足屋店」。
当時を思わせる伝統的な空間に、埼玉県のものづくり品を取り揃えています。
郷土玩具、織物、和紙製品など。埼玉のものづくり品をより多くの方に知っていただければ幸いです。

鼠屋ちゅう吉 百足屋店
埼玉県川越市松江町2-5-11
営業時間: 11:30~17:00(変更する場合もあります)
定休日: 水曜日
駐車場: なし(近隣にコインパーキング有り)

など。

公式HP https://fukako.com/