2017年にリニューアルオープンした埼玉県川越市にある老舗酒屋。地元川越のコエドビールから2000本以上の自然派ワイン含め本格的なお酒はもちろん、お酒が飲めなくても楽しめる酒屋へ挑戦しています。お洒落な内装で角打ちができたり数々のイベントも店内で開催している酒屋の枠に留まらない酒屋です。
まずは、川越角屋酒店が1877年に創立されて、専務取締役になり、紆余曲折があったと思いますが、お店についてなどご紹介ください!
長堀:当店は1877年頃、初代汀三郎がこの地にて飲食らしき店を始めたのが始まりです。
角地なので『角屋』と名付けられ、地域の皆様に親しまれてきました。私自身は家業が身近であったのもあって、将来は酒屋を継ぐのだろうと思っていて、地元川越の中学校、高校そして大学出た後にフランスへワインの勉強をしに留学しました。
その後は、ワイン関係の職を希望するも就くことはできず、30才過ぎまで日本でフ ランスの食品を扱う会社に入りましたが、そこがとにかく働きやすく楽しくて居心地がよかったんです(笑)
居心地が良すぎてこのままこの会社にいようかなぁと思っていましたが、結婚を機に改めて色々と考え、気持ちの整理をつけてその後家業を継ぐということで戻ってきました。
当時、本当はすぐにでも酒屋をやりたいと思ってはいましたが会社の方針でコンビニ事業に配属になりました。 というのも、私が20歳の前後に、酒販免許の規制が厳しかったので個人酒販店は守られていましたが酒販免許の自由化されることに伴って、スーパーなどでも取り扱いができるようになるというのが決定しておりました。
そこで、酒屋としては廃業するのか、ディスカウント酒屋になるのかという選択が 有り社長(長堀さんの父親)はディスカウト酒屋へと業態と屋号も『酒のマルケイ』に変更しました。 数年間は業績はよかったのですが、免許がおりて大手スーパーなどで酒販提供され てからはスーパーの方が沢山仕入れられるので価格競争的にも優位性を保てずに 徐々にお客様も遠のき、ディスカウント酒屋としてやっていては売り上げは先細りになってしまうと感じていました。
20年前くらいのデータをみても、お酒の購入場所として当時は70%くらいは酒屋などで買われていましたが、今では逆でスーパーやコンビニという回答が大半をしめております。
コンビニ事業を約10年間責任のある立場で運営しておりましたが、やはりワインに 関わる仕事をしたいとの想いは消えませんでした。酒屋の業績は悪化の一途を辿っており、待ったなしの状況でした。
そして、2017年に屋号を創業当時の『角屋』を 使用した『川越角屋酒店』と変更し、自然派ワインを中心とした酒屋としてリニューアル致しました。
改めてになりますが、川越角屋酒店の酒屋の専門店としての特徴を教えてください!
長堀:先述したように、このままディスカウント店ではやっていけないという背景からも再建しなくてはならなかったので所謂安く販売するだけでなく専門店として 業態変更するという判断をしました。
なので、ワインセラーを設置し、スーパーなどでは取り扱ってないような自然派ワインなど含めて2000本くらいのワインを置いてあったり専門店として特化するお店 になっております。もちろん他にも地元川越のCOEDOビールや日本酒なども取り扱いしております。
また、店舗はリニューアルオープンと共に売り場の面積を半分くらいにしてガラッと空いたスペースを利用して、お酒を買いに来たけどコーヒーを飲めたり、子供達が本を読めるような場所を作りました。
他にも倉庫の天井も高いので開放感を演出し、木を基調とした作りになってるので 落ち着くような内観となっているのが特徴的だと思います。
川越角屋酒店としてのコンセプトを教えてください!
長堀:『お酒が飲めなくったって楽しい酒屋』です。
どういうことかというと、お酒を買っていただくというのはもちろんですが楽しんでいただく酒屋になる為にも、お酒以外でも変わった美味しいものを取り扱っていたり買い物以外でも楽しめるようにカフェの機能も用意いたしました。
現在ではコロナ禍で停止しておりますが、コーヒーやランチの提供も行っておりま す!他にも楽しんで頂く酒屋になる為にもイベントを多くやっております。
余談ですが、何故こういうコンセプトかと結構聞かれるのですが、家族経営していて姉と妹は酒があまり飲めないというのも背景としてあったのではと今になって思いますね(笑)
川越産のお酒などおすすめがあれば教えてください!
長堀:やはり、川越のお酒のおすすめといえばのコエドビールですかね!
店頭では6種類ご用意しております。 因みに、個人的に好きなのは毬花-Marihana-ですね!
ワインだとこの辺はないですが、日本酒だと川越の鏡山で、あとは川越いも焼酎の富の紅赤ですかね。
また、川越産ではないですが、やはり自然派ワインは特におすすめで飲んで頂きたいです。ピュアで身体に滲み入る優しい味わいが魅力です。生産者の想いと共にお伝えできればと思っております。
今後、川越という街で川越角屋酒店はどんなお店になっていきたいですか??
長堀:自然派ワインやその他のお酒や店内の空間を通じて、地域の方々が集まれるような 場所になっていきたいと思っております。
川越の街の魅力、好きなところがあれば教えてください!
長堀:街の魅力的な部分でいうと歴史文化はもちろんですが川越に愛着を持ってる人が多く感じます。
また、本当に住みやすいなぁと僕自身も思いますね。
住所 | 〒350-1106 埼玉県川越市小室503 |
電話番号 | 049-242-1734 |
営業時間 | 10:00~19:00 |
川越角屋酒店・アクセス | 電車でお越しの方
JR西川越駅から徒歩5分/川越市駅から15分。 |
川越角屋酒店・詳細情報 | HP :https://www.kawagoekadoya.shop/ :https://www.facebook.com/kawagoekadoyasaketen/ :https://www.instagram.com/kawagoekadoya/ :https://twitter.com/kawagoekadoya?s=20 |