プロのピアニスト作曲家に習える貴重な教室である山田隆広音楽アカデミーでは演奏だけでなく、和声、解釈、作曲、オーケストレーション、即興演奏、ジャズ、など全てプロの極意を学ぶことができます。
山田隆広音楽アカデミーが川越に立ち上げられた経緯について教えてください。
山田:私は出身が川越で、元々はスタジオミュージシャンをやっていました。
様々なミュージシャンのバックバンドなどとして日本中を回ったりもしていましたね。その時にファンの方からピアノを教えて欲しいと言われて、少しずつ教えている時に、コンテンツを分散化した方が収益の安定性があるということを学びました。
音楽でお金を稼ぐ方法を大雑把に分類すると演奏するか、書くか、教えるかのどれかになります。
私は最初、演奏する方に一極集中していたのを、リスク分散のために事業形態をシフトしていこうと思い、正式に山田隆広音楽アカデミーを始めることとなりました。
山田隆広音楽アカデミーのこだわりや特徴について教えてください。
山田:山田隆広音楽アカデミーでは自分自身が商品なので、日本で私にしかできないものを提供しなければいけません。
日本の音楽のレベルを世界水準に押し上げていくために自分に何ができるのかを考えると、おそらく日本で私しかできないのは、クラシックやポピュラー、シンセサイザーなどそれぞれのジャンルを超えてクロスオーバーで幅広く教えられることだと思います。
クラシックとジャズが弾ける人は山ほどいますけれど、ポピュラーな音楽やプログラムの世界に近いシンセサイザーもできて、ついでに少しギターも教えられて、というようにかなりの広範囲に渡って指導できることが自分の強みだと思っています。
一般的にクラシックを学んだ人は圧倒的に創作力が乏しく、アドリブができないことが多いと言われています。楽譜がないと何もできない人も一定数いますが、逆にポピュラーをやっている人の中には譜面を読めないという人もいます。
昔はそれで成り立っていたんですけれど、今は社会がグローバル化してきてデジタルの時代になりました。YouTubeなども活動する場のひとつになっていて、譜面がないと何もできないのは話題にもならないですし、他の人との差別化もできません。
だからこそこれからの時代は、様々なコンテンツを扱える能力が必要になってくると考えています。
これまで海外では、自由にその人の感性を伸ばせるように様々なことを教えられてきたので、何十年も前からクラシックをやっている人がジャズのアドリブができました。
最終的に仕上がったミスのない全く同じクオリティの演奏でも、感性が豊かな人たちの方が良い音がするので、自由な発想力とかジャンル分けをせずに様々な音楽を身につけることは非常に大切です。
そういったことを山田隆広音楽アカデミーでも教えたいと思っています。
山田隆広音楽アカデミーではどのような指導方針を取られているのでしょうか。
山田:ピアノの実力を測るのはそれぞれの受け手に依ってしまうんですけれど、うちの生徒達は大半の子が埼玉県で上位、全国1位も何人もいて 、世界で上位に進出する生徒もいます。
山田隆広音楽アカデミーの生徒は、よく変わっていると言われます。
クラシックだけを教えている先生達と私はアプローチが違っていて、うちの生徒は若干どこかが乱れたとしてもその分何かを持っていて、その何か持っているものを育てるのが一番重要だと思っています。
コロナ禍ではほとんど指導者だけをやっていて、国内と海外からも指導の実績を表彰していただきました。これからは海外でやっていきたいなという思いがあって、世界的に見ても自分の能力がレアだと思っているので、世界中の人たちに教えられたら嬉しいです。
山田隆広音楽アカデミー山田さんが仕事をしていて喜びを感じる瞬間について教えてください。
山田:指導でいえば、単純に生徒の演奏で泣けたら幸せです。
泣ける瞬間というのは特にクラシックの場合、その人の演奏というよりはその曲の魅力に圧倒されたときに生まれます。
泣かせるテクニックも正直あるのですが、そういったテクニックではなくて、自身の曲への理解と共感による本人の感動が伝わり、こちらまで感動させてもらえるときはとても良かったなと思います。
そういった演奏をできるような生徒を育てたいですね。
山田隆広音楽アカデミー山田さんが仕事をしていて大変な瞬間について教えてください。
山田:コンクールはやはり結果が伴ってくるので、評価されなければ今回は残念だったなということは思います。
ただその時に本人が納得できる演奏ができれば、その時の審査員には気に入ってもらえなかったけど、多分違う人ならきっと気に入ってくれていたよと言うことができます。
それでもこちらからしてみれば、その時に評価されてほしいなと思って送り出しているので、結果が全てじゃないということを常々言いつつも、結果が伴わないときは残念だったなと思っています。
あとは、コロナによってかなり仕事の形態が変わって、コロナ前は私自身よくコンサートをやっていて、私の背中を生徒に見せられていました。
今もコンサートはできなくはないですが、コロナが落ち着いた時に何の心配もなくお客様には来て頂きたいので、それまでは指導に回ろうという選択をしています。
しかし、その選択をしていること自体に多少フラストレーションがたまりますね。
山田隆広音楽アカデミーが今後伸ばしていきたい進化させたい部分について教えてください。
山田:これは最初から変わらないんですけれど、私ができることを教え子全員が越えて欲しいので、越えられなかったら自分の実力不足だと思っています。またその目標は持ちつつもいつになっても越えられそうで越えられない壁であり続けなければいけないとも思っています。
私にできるのはピアノだったり、シンセサイザーのことであったり、ありとあらゆる作詞作曲のことだったり、あらゆることを私から学んでそのすべてで最終的に超えてくれる人材を育成できたらいいなと思います。今はまだそれができていませんね。
しかし、昨年から生徒の中で上級クラスを作って、私の多岐に渡る知識を教えていて、アドリブや耳コピなどの色々な力をつけられるようにやっています。
ただ、それは限られた実力の子たちがやっているという形なので山田隆広音楽アカデミーに来た生徒の誰もがそのレベルにいけるシステムをどう構築するかが今後の課題だと思っています。
最後に川越の街の魅力、好きなところがあれば教えてください!
山田:川越の良さというのは、歴史がある街ということですが、私が10歳ぐらいまではそれほど観光地として人気ではありませんでしたね。それからいろいろ市長が変わりながら、どんどんと観光の分野でも伸びていって。
自分が川越の魅力に気づいたのは仕事を始めてからです。
色々な街をまわり始めて、地方の町のシャッター商店街などを見ると、川越は古い街だけではなくて、魅力を新しく引き出しながら新しい観光客を誘致することにどれだけ努力しているかということを再認識しました。
昨年、川越市の文化芸術振興課が文化芸術輝き賞というものを創設しました。
今年で2期目になるんですけれど、川越在住の小学生から高校生くらいまでが全国区の活躍をすると表彰されます。
うちの生徒も表彰されたんですけれど、まだこの賞は絶対に川越に広がってないんですよね。 広報川越などに載ってはいると思うんですけれど、市長も川越にこんなすごい子たちがいるのを初めて知りましたとおっしゃっていましたし、まだまだ知られていないのだと思います。
日本のトップや世界を目指して努力している子どもたちが川越にはいるので、川越市民の皆様の所にプッシュアップしていきたいですし、今後は川越市とも連携していきたいですね。
住所 | 〒350-0838 埼玉県川越市宮元町40−33 |
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電話番号 | 049-290-7662 |
アクセス | 東武東上線川越駅 より 20分 西武新宿線西武新宿駅 より 15分 駐車場なし |
公式HP | https://yamadatakahiro-piano.co.jp/ |