農業

「いなぽこファーム」は川越で無農薬、化学肥料を使わない野菜を。 安心安全な野菜を通して、多くの人の喜びを創り、次の世代に繋げていく

いなぽこファーム川越
2022年4月から埼玉県川越市で農業を開始の『いなぽこファーム』!

 

「いなぽこファーム」は『廃棄野菜や家畜糞を活用した循環型の農業を通じて、人にも環境にも優しく美味しい野菜を作り、野菜嫌いの子どもを野菜好きに出来る農業。環境に配慮した将来へ持続可能な農業を目指す!

今回はいなぽこファームの稲田さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

いなぽこファームさんが川越に立ち上げられた経緯を教えてください!

いなぽこファーム川越

稲田:僕は無農薬で化学肥料とかも使わない栽培方法で野菜を作っています。
無農薬や無化学肥料といったいわゆる有機栽培っていう分類になるんですけど、その分類で農業をしたいっていうとどこの自治体も難しく、この近隣5、6市に断られて、最後川越市さんに拾ってもらったっていう形になります。
川越市で立ち上げたというよりかは、やらせていただいているっていう感覚です。

元々は化学メーカーでペンキを作っていたのですが、ペンキって身体にも環境にもすごい悪いんです。
自分の作ったもので、人の体が悪くなったり環境が汚染されていることに結構ストレスを感じていて、当時は趣味ぐらい身体にいいものを作りたいという思いから野菜を作っていました。
いずれは自分で安心・安全なものを世の中に出していきたいなっていうのはずっと思っていたのですが、コロナをきっかけに時間が取れるようになり、農家に向けて動き始めたという形です。

最初は埼玉県の中でも有機栽培がとても盛んな小川町の師匠の元、経験を積んでいきました。
妻にも背中を押してもらっていざ自分でやろうとしたところ、進んでいたお話がなくなってしまったんです。そこから自分でいろんな市に声をかけて断られる中で、最後の川越で地区の土地を管理してくれてる農業委員さんが土地を見つけてくれたという形になります。こういった巡り合わせは本当に縁だと思いますし、とてもありがたいですね。

いなぽこファームのこだわりや特徴を教えてください!

いなぽこファーム川越

稲田:『無農薬で作っている安全で安心なものを届けたい』っていう思いを持って、野菜をこだわって作っています。
特に安心・安全っていう面にはすごいこだわっていて、自分の使命のようにも感じています。

元々無農薬野菜を作り始めた理由で、子どもの頭こぶ、いわゆる先天性の奇形があったんですが、そういう遺伝の異常っていうのは食べ物であったり化学品で出てきてしまうんですね。
因果関係を取るのは難しいんですが、当時働いている時にその薬剤を使っていたこともあってすごい責任を感じていました。

手術も毎年のようにある中で、子どもから『なんで俺なの』って言われた時、化学品を使っていた申し訳なさと、安心で安全なものをもっと世の中に提供していきながら、化学品の危険さを正しく伝えていけたらという思いを感じたんです。

誤解してほしくないのは、今使われている農薬は適切なものを適正量使えばほとんど安全なんです。
ですが、お子さんの化学物質アレルギーなどで悩んでるお母さんとお父さんっていっぱいいると思うんですよね。
そういう人たちが少しでも食べて安心できるものを僕は提供したいと思って、今この農法でいなぽこファームも立ち上げて作ってるっていう形ですね。

いなぽこファームさんを運営していく中で、稲田さんが喜びを感じる瞬間を教えてください!

いなぽこファーム川越

稲田:やっぱり今のこだわりで作れたものを食べていただいて、子どもだったり、お母さん、お父さんたちがおいしかったって言ってもらえるのが嬉しいですね。

最近では色々なイベントでお客様と関わらせていただく中で、農薬を気にされる方が増えてきたなと思いますね。
お客様からも無農薬を選んでいる理由はお子さんにアトピー出ちゃったりとか、科学物質が苦手なんですっていう話を伺っているので、自分の思いやこだわりが詰まっている野菜を食べていただいていいリアクションをいただけた時は本当に嬉しいですね。
子どもの体に害が出なかったし、美味しいっていって食べていた、なんて話が聞けたらやっぱりやっててよかったなと思いますね。

今はイベントにも毎週くらいのペースで出店していて、池袋や所沢、川越を中心に出店しています。
ただ野菜を棚に置いているだけでは伝わらない思いがあるので、実際に伝えられるイベントはとても嬉しいですね。

いなぽこファームさんを運営していく中で、稲田さんが苦労していると感じる瞬間を教えてください!

いなぽこファーム川越

稲田:やっぱり今一人でやっているので、畑の管理と売りに行くバランスがすごく難しいです。
特にこの夏は暑かったので、刈らなきゃいけない雑草も野菜もどんどんできてくるのでとても大変でした。

さらにうちは水のない畑なんで、今年は暑すぎて野菜は枯れていっちゃって。そういった形での天候とか自然との戦いは避けられないものなので大変ですね。

いなぽこファームさんは、今後どのようにしていきたいと考えていますでしょうか!

いなぽこファーム川越

稲田:これから力を入れていきたいのは、子どもたちにこういう野菜の作り方があったりといった将来に向けての農業を伝えていきたいです。
一緒に作業してみたりとか、子どもと一緒に販売するとか、そういった実践的な活動も面白いなと思っていて、教育と農業の連携というのはやっていきたいなとは思っています。

ただ一人だけではなかなか難しいと思うので、イベントなどで知り合った多くの方を巻き込みながら行っていければと思いますね。

地域に貢献しながら農業を行う、恩返しじゃないですけどそんな形でやれたらいいなと思っていますね。

稲田さんが思う、川越の良さ、魅力を教えてください!

いなぽこファーム川越

稲田:すごい街の人が協力的で助けてくれるなと思っていて、イベントもラストサンデーマーケットから始まって横の繋がりでこっちのイベントも出てよっていってくれたんです。

イベントに参加したいって言えば、川越だったらこういう能力持ってる人いるよ、こんなイベントあるよっていう話ももらえています。
みんなで川越を盛り上げて、おいでおいでって引っ張ってくれるのですごい温かいなと思っていますね。

住所 埼玉県川越市
公式HP https://inapoco.farm/