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文化

「小林家・小さな蔵の博物館」は川越蔵造りの町並みの奥に佇む、百年の記憶を伝える、小さな博物館。小田原在住の館主が川越に込めた想いとは

小林家・小さな蔵の博物館川越
川越の蔵造りの町並みの小さな蔵の博物館!

 

川越の蔵造りの町並みの店蔵の脇を敷地奥に進んだ先にひっそりと佇む「小さな蔵の博物館」。明治16年造の蔵には、明治・大正・昭和の町の歴史や暮らしの品など多数が並び、来館者に当時の暮らしぶりや文化を伝えています。今回は、同館を運営する舘川(旧姓小林)さんに、開館の背景や川越への想い、そして蔵とともに歩む日々についてお話を伺いました。!

今回は小林家・小さな蔵の博物館さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

まずは「小さな蔵の博物館」を開館された経緯について教えてください。

小林家・小さな蔵の博物館川越

ここは私の祖父の家で、私も生まれたのは川越です。
川越大火にも焼け残ったこの蔵の壁や屋根を修理した後に、閉めたままだった内部を母と片付けました。小田原から何度も通い約1年かけての作業でした。大変ではありましたが、多くの貴重な品を発見することができました。どれも、ここに暮らした小林家にかかわる物で、かつての川越の歴史や文化が感じられました。それ以来、「多くの方に見ていただきたい」という思いを持ち続けてきました。

小林家・小さな蔵の博物館川越
ある程度中が整った段階で、2006年から文庫蔵見学会として一般無料公開を何度か行いました。新聞等でも紹介されたこともあって非常に多くの方が来て下さり、アンケートでは「是非また公開を」とのお声を多数いただきました。家族で対応した見学会でしたが、スペースなども課題もあり、なかなか次の段階に進めないまま月日が経過しました。

その後も公開への思いは持ち続け、どうにか場所も整えて2023年春に「小さな蔵の博物館」をオープンすることができました。実に20年がかりのプロジェクトでした。

小林家・小さな蔵の博物館川越

蔵自体にも特別な歴史があると伺いました。

今の蔵の町ができるきっかけになったのは明治26年の川越大火です。小林家も店と住居は焼け、今の店蔵・住居棟は大火後に建てたものです。今の一番街を中心として多くの建物が焼けた中、いくつかの土蔵だけが焼け残りましたが、小林家敷地の奥にあるこの蔵もその一つです。中に残る品を見るたびに、大火に耐えたこの蔵のおかげだと感じています。だからこそ、この場所で歴史を伝えることに意味があると強く思っています。

小林家・小さな蔵の博物館川越

収蔵品の中でも、特に見てほしいものはありますか?

どの収蔵品もよく見ると大変興味をそそられますが、たとえば「日本最初の小学唱歌集」、町の歴史がわかる「営業便覧」、江戸時代の「大和本草」、すごろくや映画資料などもあります。特に貴重な品として「染め型紙」があります。小林家は呉服太物商を営んでいたのです。当時染に使われた型紙から職人技のすばらしさを実感できます。また江戸時代の和本もあり、その木版技術にはかされます。
公開時には家族が収蔵品の解説もしています。お話をしながら、皆さんと交流できることは、私たちにとっても楽しいことです。

小林家・小さな蔵の博物館川越

「小林家・小さな蔵の博物館」を通じて、川越という土地に感じている魅力はありますか?

やはり、町に歴史が残っているということですね。昔の面影や古い建物があるので、観光で訪れる方も多いのだと思います。そんな方々に、街を歩くだけでなく古いものに触れていただくことで、より深く川越の魅力を感じていただけたらと思います。

昔を懐かしむ世代の方だけでなく、若い方やお子さんも収蔵品を見て驚いたり喜んだりしてくださいます。古い物に新しい発見があるようで、目を輝かせている姿に、こちらも嬉しくなります。世代ごとに感じ方は違っても、何かしら心に残る体験になっていると実感しています。

小林家・小さな蔵の博物館川越

今後、「小林家・小さな蔵の博物館」の更なる展示の発展を目指していますか?

まだ整理しきれていない品もたくさんありますし、新しく出てくる発見もあります。今年に入ってからは、江戸時代の出版技術について興味が湧き、いろいろ調べたりしているところです。今後も少しずつ内容を深めながら、多くの方に楽しんでいただけるような展示を続けていきたいです。

改めて、「小林家・小さな蔵の博物館」へ来館される方へメッセージをお願いします。

本当に小さな蔵ですが、ひとつひとつの品に込められた生活の記憶や文化を感じていただければ嬉しいです。若い方から年配の方まで、それぞれの視点で何かを発見していただける場所になればと思っています。
ご興味を持ってくださった方は、どうぞ気軽に足を運んでみてください。

住所 〒350-0063 埼玉県川越市幸町2−16
電話番号 090-6547-6586
営業時間 公式HPを参照ください。
アクセス

川越駅、本川越駅よりバスで「一番街」下車

公式HP http://kawagoekobayashi.web.fc2.com/