文化

川越育ちイメージア・フォトオフィスのフリーカメラマン島崎さんは、お客様と向き合い「本当に撮って欲しい写真」を追求する

イメージア・フォトオフィス島崎
イメージア・フォトオフィス島崎さんは埼玉県を中心に関東一円で活動をしておりますフリーカメラマン。

 

商品撮影や料理写真、建築写真などの広告写真をメインに活動しており、出張撮影専門で、ご希望の撮影場所まで機材を持ってお伺い可能。広告写真以外にも取材撮影、スナップ撮影、ウェディング、などいろいろな分野の撮影も行っております。

今回はイメージア・フォトオフィスのフリーカメラマン島崎さんのお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

イメージア・フォトオフィス島崎さんと川越とはどのような繋がりがあるのでしょうか?

イメージア・フォトオフィス島崎

島崎:私の生まれは都内なのですが、物心が着く前と言いますか、都内に住んでた記憶はないぐらい小さいときに川越に引っ越してきました。

川越に引っ越してきた理由は父親が川越出身ということですね。
現在の実家もイメージア・フォトオフィスの近くにあります。

イメージア・フォトオフィスを始められたきっかけは何になるのでしょうか?

 

島崎:私の父は普通のサラリーマンでしたが、中学の時に父に何か趣味を持った方がいいと言われて、1眼レフのカメラをお下がりでもらいました。それが私と写真との出会いですね。

高校は川越工業高校に進学をしたのですが、川越工業高校を選んだ理由というのも、当時の川越工業高校写真部はそれなりに有名で、月間カメラマンという雑誌にもよく取り上げられていました。
その写真部に入りたくて川越工業高校への入学を決めました。

当時はフィルムを使っていた時代でしたので、写真部ではフィルムの現像や焼き付けをやっていて、それが楽しかったことから、しっかりと写真について勉強したいと思うようになりました。

当時の日本で写真学科がある大学は東京工芸大学と日本大学芸術学部、そして大阪芸術大学くらいだったように記憶しています。
その中で私は東京工芸大学へ進学することに決めました。

大学卒業後は大手のスタジオに勤めていましたが、一度写真から離れてしまっていました。ただ写真業界にもデジタル化の波が来て、どこにいても仕事ができるということで2007年に独立という形で、イメージア・フォトオフィスを立ち上げました。

川越という街を選んだ経緯ですが、私が育った街で実家があるということもありますし、川越の中小企業様を写真で応援したいという想いからです。
私が扱う写真というのは、よく皆さんが想像される写真館のスタジオで撮る記念写真などではなくて、企業案内の写真であったり、飲食店のメニューに載せる写真であったりと商業用の写真をメインに扱っています。

私が学生の頃から勉強してきた商業写真で地元の中小企業様を応援したいと思い、川越にイメージア・フォトオフィスを立ち上げることにしました。

島崎さんが商業写真を撮られているのはどのような経緯からなのでしょうか!

イメージア・フォトオフィス島崎

島崎:学生時代に習っていたのが商業写真だったというきっかけですね。
昔からモノを綺麗に撮るということが好きでした。
大学を卒業して勤めた会社も通販販売などの商業写真を主に扱う印刷会社でした。

モノをたくさん撮るうちに商業写真の面白さにハマっていきました。
まず被写体となる様々なモノは形が違いますし、一つのモノをとっても光の当て方などを変えることで本当に見え方が変わってきます。やはり商業写真はどう撮るかで売れ行きも変わってきますし、丁寧な仕事をしないといけないなと気が引き締まりますよね。

イメージア・フォトオフィス 島崎さんの強みは何になるのでしょうか?

島崎:「強み」になるかはわかりませんが、仕事においては丁寧に写真を撮るように心がけています。

私が撮る商品はお客様のものですので、もちろん大切に扱いますし、その商品の特徴をいかに引き出すかを考えています。
撮影の対象が機械だと商品の使い方などを説明するためのカットというのも存在するのですが、お客様にその商品に対する想いなどのヒアリングを行いながらお客様が本当にアピールしたいと考えているポイントを探って、その商品の特徴が現れるように撮影しています。
写真をただ綺麗に撮るだけなら、ライティングやカメラの使い方を勉強すればある程度の写真を撮れるようになります。
そうではなく、私は商品の魅力を探りながら撮影をしています。
ここが一つ「強み」として挙げられるのかなと思います。

他には、コミュニケーションを取ることも心がけています。
私は商業写真をメインに扱いますので、あまり人物を撮ることは多くありません。
そういった中でも人物の写真を撮影するときは多くコミュニケーションを取って、お客さんの本当の姿を引き出したいなと考えています。

写真を撮られ慣れていない方ですと緊張してしまって上手く笑顔を作れませんし、今はマスクをつけたまま撮影することもありますので、目元だけで表情を作らないといけません。
お客様には自然に笑顔になっていただけるように、コミュニケーションを取っていますね。

どんな写真を撮るにしても、写真撮影には製造者や販売者、そして被写体となる人などそれぞれとのコミュニケーションが欠かせません。
こういったコミュニケーションはこれからも大切にしていきたいなと考えています。
とは言っても、私も昔は人とコミュニケーションを取ることが苦手でした。

今のようにお客様とコミュニケーションを取れるようになったのは以前勤めていた保険会社での営業の経験が大きい
ですね。
保険の営業では目に見えるものを売るわけではありません。
お客様とコミュニケーションを取りながら、きちんと説明を行い、納得していただく必要があります。
こうした仕事を10年ほどやっていたので、自然と人とコミュニケーションを取ることは苦ではなくなりましたね。

イメージア・フォトオフィス 島崎さんが仕事をしていて喜びを感じるのはどういった場面になるのでしょうか?

イメージア・フォトオフィス島崎

島崎:やはりお客様が撮影した写真を見て喜んで下さるのが一番ですよね。
例えばシェフだったら料理を提供して「美味しい」とお客様に喜んでいただけるのが一番でしょうし、私であればお客様が撮った写真を見て「わあ、素敵!」と喜んでくださるのが1番の喜びです。

あとは無理難題を聞いてあげたときでしょうか(笑)。
もちろん別な仕事が入っていてスケジュール的にどうしても無理なときはあるのですが、急にお願いされた仕事でもなるべく断らないようにしています。
そうした仕事を終えたあとはお客様に大変喜んでいただけますし、ああやってよかったなと感じますね。

また、以前写真を撮らせていただいたお客様からご紹介していただいたお客様や何度もリピートで依頼をしてくださるお客様とお仕事をさせていただくことは喜びに繋がります。
他のお客様にご紹介いただくことも、何度もリピートで依頼くださることも私の仕事に納得いただいたことの証拠だと思います。そういったことは自信に繋がりますね。

そして、私が今カメラマンとして仕事をできているのは家族の支えがあってこそです。
先ほどお話をした保険の営業をしていた会社は大手の会社だったのですが、そこを辞めてカメラマンとして商売をしていきたいと言った時、家族は反対しませんでした。
安定した大手企業を辞めて、いくら稼げるか分からないカメラマンになるわけですが、家族が背中を押してくれました。家族には本当に感謝しています。

イメージア・フォトオフィス 島崎さんが仕事をしていて苦労されたところはどういったところなのでしょうか?

島崎:私は個人事業主なので、様々なことを一人でこなさないといけないということでしょうか。
現代はこれだけデジタル化が進んでいますので、撮影機器や技術など新しいものがどんどんと出てきます。周りに取り残されないように、そういった知識の習得も怠ることはできません。そこが一番大変なところですね。

情報の中でも、川越に関する商売上必要な情報などは所属している商工会議所の仲間などからも得ています。
もう卒業をしてしまいましたが、商工会議所青年部などは同世代の仲間たちが集まっていますが、そこでのご縁から仕事に繋がったこともありますし、商工会議所の仲間はとても信頼しています。

私は初め、保険の仕事と並行をしてカメラマンを始めたのですが、イメージア・フォトオフィスの開業届けを出したのは、2007年9月で、2007年9月1日を開業日としました。
そこから現在まで約14年ほど経つわけですが、初めの方は本当に大変でしたね。
まずは撮影機材を揃えないことには何も始まりませんから、機材を揃えました。

一つ一つの機材も高価なものですし、技術の進歩とともに新しい機材がどんどんと出てきます。
一度機材を揃えたらおしまいというわけではないんですね。
また、誰と誰が繋がっているかもわかりませんので、開業当初からほとんどお金にならないような仕事も断らずに引き受けてきました。
ただそれが徐々に繋がってきて、商工会議所の会報誌のお仕事もお声がけいただけました。

開業当初は撮影料金も手探り状態でしたが、料金体系も何度か見直してきました。
この料金体系の見直しも私一人でやらなければいけなかったので本当に大変でしたね。
料金が高すぎるとお客様の予算に合わない可能性がありますし、逆に低すぎると業界全体の価値を下げることになりますし、自分の生活も苦しくなり続けることが困難になります。
このときはネットも含めて同業他社の料金体系を徹底的に調べて、参考にしました。
現在は標準的な料金に設定出来ているのではないか思っています。

イメージア・フォトオフィス 島崎さんがこれから、進化していきたい、伸ばしていきたいと感じている部分はどんなところでしょうか?

イメージア・フォトオフィス島崎

島崎:まさに動画ですね。

現在は写真しか扱っていませんが、これから5Gの時代になってくるので広告なども写真から動画に切り替わってくると思います。
今の一眼レフカメラも動画を撮れますが、これがミラーレスに切り替わってきています。
そのミラーレスのカメラだと4Kの映像が撮影可能です。一眼レフで動画を撮影すると一眼レフ特有の絵を作ることができます。
背景をぼかしたり、ピントの合う位置を途中で変えたりできるわけです。そう言ったクリエイティブ系の動画を撮れるようになれたらいいなと思っています。

15秒CMや1分間のショート動画など表現の方法はいくらでもありますので、その勉強はしていきたいですね。現状は独学で勉強を進めるという形になってしまいますけれど、YouTubeなど分かりやすい動画教材は数多くありますし、学びを進めていきたいですね。

イメージア・フォトオフィス 島崎さんが思う、川越の魅力や川越の好きなところを教えてください!

島崎:コンテンツとして、蔵づくりの街並みや江戸明治大正など様々な時代を感じられる風景など魅力はたくさんあると思いますが、私にとって一番はそこで暮らしている人々ですね。
みんなが川越が好きというか川越人としての誇りをもって生活しているように思います。
そういったところが川越の魅力ですかね。
みんなが川越の街を大切にして、生活を営んでいるということが川越の誇りなんじゃないでしょうか。

商工会議所青年部にいた時も川越の魅力を発信できないかといつも考えて活動をしていました。
さらに川越の人は人を大事にしているなということが日頃から伝わってきます。
だからこそこれまで写真の仕事を続けてこられたのかなと思います。
あとは市街地から少し離れると本当にのどかな風景が広がっているところも魅力ですね。梅雨時になるとカエルの大合唱が聞こえてきますし、秋になると夕日に輝く稲穂を見て稲刈りの時期だなと感じることもできます。

川越まつりひとつとっても本当に川越市民の川越愛が伝わってきますよね。
他の街を見てもこれだけ自分たちが住んでいる街を誇れる人たちはいないんじゃないかなと思います。

最後にイメージア・フォトオフィス 島崎さんからこれだけは伝えておきたいというところがあれば教えてください!

島崎:イメージア・フォトオフィスでは商品撮影に限らず、なんでも撮ります。
写真について何かお困り事や相談事があればお気軽にご相談ください。

川越の街の皆さんにとって気軽に相談できるカメラマン、写真屋さんでありたいと思っています。
やはり一般の方にとってプロのカメラマンに写真を撮ってもらうことは敷居が高いと思われがちだと思います。

私は有名になりたいわけではなく、皆さんの身近な存在でありたいと思っていますので、カメラの使い方などでも構いませんので、聞いていただいて、皆様の近くのカメラマンを目指していければなと思っています。

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