かっこいいだけで終わらせたくない。知らない誰かに“それ、何のTシャツ?”と声をかけてもらえる一枚をつくりたい」TENPLUS SEN合同会社 代表 小畑さんはそう語ります。ブレイクダンスに明け暮れた青春、ストリート・グラフィックへの傾倒、ゲーム業界で磨いたUI/UXの感覚。さまざまな“点”が“線”になり、やがてひとつのブランドへと結ばれていきました。川越の地で、確かな火を灯し続ける「TENPLUS」。「埼玉を代表する企業100選」にも選出されるなど注目を集めるブランド誕生の経緯、コンセプト、こだわりと挑戦をうかがいました。
- 「TENPLUS(テンプラス)」が川越を拠点に展開をされるきっかけについて教えてください。
- 「TENPLUS(テンプラス)」というブランド名の由来と、コンセプトについて教えてください。
- 「TENPLUS(テンプラス)」のブランドとしてのこだわりや特徴を教えてください。
- 「TENPLUS(テンプラス)」の運営にあたり、大切にしていることを教えてください。
- ブランド運営をされる中で、「やっていて良かった!」と感じる瞬間はどんなときですか?
- 苦労や大変だったこと。それを乗り越えてきたエピソードを教えてください。
- 「TENPLUS(テンプラス)」としてこれから挑戦していきたいことを教えてください!
- 最後に、川越の魅力や好きなところを教えてください。
「TENPLUS(テンプラス)」が川越を拠点に展開をされるきっかけについて教えてください。
川越を選んだのは、所沢出身の自分と、坂戸に住んでいた妻との“中間地点”という生活の延長が出発点です。
いきなり大きくオフィスを構えるのではなく、できる規模で着実に始めたいという考えでした。将来的にはきちんとした拠点も考えつつ、まずは今の環境で無理なく続けることを大切にしています。
「TENPLUS(テンプラス)」というブランド名の由来と、コンセプトについて教えてください。
「TENPLUS」という名称には、ヒップホップのサンプリング文化である“掛け合わせ”が背景にあります。英字のX=10(十)を漢字の「十」にも重ねつつ、掛け算(×)と足し算(+)で商品を生み出し、点と線で人や商品を結ぶという意味を込めています。
会社名の「TENPLUS SEN(テンプラス セン)」も、“点と線”をストレートに表現しています。Tシャツを介して、人と人、商品と人が結ばれていく想いを託しました。
コンセプトは“かっこいいだけじゃないを届ける”。
もともとブレイクダンスをしていて、ストリートのカルチャーや現場での活動を通じて、ストリート的なグラフィックやデザインスタイルに惹かれました。自分がデザインしたTシャツを着ていると、知らない方に声をかけられる。その体験から、Tシャツはコミュニケーションツールになり得ると気づきました。
「TENPLUS(テンプラス)」のブランドとしてのこだわりや特徴を教えてください。
“自分が着たいもの”を軸に、しっかりした厚めの生地を選ぶことが多いです。襟も頼りなくならないものを。耐久性やシワになりにくさなど、ストリートで動き回る前提の感覚を大切にしています。
グラフィックは“ウィット”を仕込むのが信条です。
たとえば、過去にはプロ野球の選手とコラボした際、バットの代わりにヒップホップのシンボル的要素である“ラジカセ”を持つデザインを採用しました。単なる“かっこよさ”に終わらせず、見る人が思わず話しかけたくなる。ファンの方が“他にはない”と感じてくれる一点を目指しています。
「TENPLUS(テンプラス)」の運営にあたり、大切にしていることを教えてください。
“会話のきっかけになる一枚”をつくること。
そしてオンライン中心の販売だからこそ、写真と情報量で不安を減らすこと。生地感やプリント、刺繍のアップなど、質感が伝わる素材を丁寧に載せています。
初めての方にもサイズや価値が伝わるよう、購入前の不安をできるだけ減らす工夫をしています。
ブランド運営をされる中で、「やっていて良かった!」と感じる瞬間はどんなときですか?
「そのTシャツ、何ですか?」と声をかけられた瞬間ですね。狙い通りに会話が生まれるのはやっぱり嬉しいです。
コラボの中には即完売したアイテムもあり、反応をダイレクトに感じられた出来事は忘れられません。
苦労や大変だったこと。それを乗り越えてきたエピソードを教えてください。
一番のリスクは在庫です。
読み違えると在庫を抱えることになるので、経験を重ねて“外しにくい感覚”を磨いてきました。
実店舗がない分、写真と情報で価値が伝わるように工夫し、サイズ感の不安を解消する説明も丁寧に積み上げています。地道な改善の繰り返しですね。
「TENPLUS(テンプラス)」としてこれから挑戦していきたいことを教えてください!
日本のスポーツグッズを“普段使いのかっこよさ”へ昇華させていきたいです。
メジャーリーグやNBAのように、チームのロゴ/グッズが街に自然に溶け込む光景を夢見ています。プロ野球ではすでにいくつかの球団とご一緒してきましたが、ゆくゆくは12球団を制覇して、「プロ野球グッズといえばTENPLUS」と言ってもらえる存在にしていきたいですね。
そして、埼玉を盛り上げたいという気持ちは一貫しています。
所沢のフェスやイベントへの参加、人につながりから生まれるコラボ。そうした“縁”を大切に、埼玉発で広がる動きも続けたい。Tシャツを通じて、もっと多くの場所で会話が生まれる風景を増やしていきたいです。
プロ野球チームやアニメ作品とのコラボも、そうした縁の延長線で生まれました。
最後に、川越の魅力や好きなところを教えてください。
伝統ある街並みや川越まつりの文化はやっぱり格別です。飲食店も多くて住みやすい。一方で、街から離れれば田んぼが広がっていて、緑も豊か。実は自分、アマガエルが好きで(笑)。庭にカエルが来るんですよ。そういう自然に身近に触れられるのも嬉しいですね。
| 公式ページ | ■公式HP:https://tenplus.jp ■公式HP:https://tenplus.jp/collections/all ■公式Instagram:https://www.instagram.com/10_tenplus/ |
|---|






