隣接する「鈴木脳神経外科」の20周年をきっかけに立ち上げられた「はん訪問看護ステーション川越」。在宅医療で地域を支える存在として、若いスタッフが活躍しています。今回は代表の鈴木さんに、訪問看護の特徴や働き方、そして今後の展望について伺いました。
「はん訪問看護ステーション川越」が川越で事業を始めたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
鈴木:「2020年の8月に立ち上げました。
隣の鈴木脳神経外科がちょうど20周年を迎えたんですけど、その頃“通うのが難しい”という患者さんが増えてきまして。そういった方に在宅医療で支援できるようにと考え、訪問看護を始めました。
患者さんのお宅で点滴をしたり、療養のお手伝いをしたりといった活動をしています。」
「はん訪問看護ステーション川越」のこだわりについて教えてください!
鈴木:「訪問看護の世界って、ベテランの方が多く活躍されているんですけど、ウチは若いスタッフが中心。看護師歴5年目くらいのメンバーで構成されていて、フットワークが軽いのが特徴ですね。
また、隣が脳神経外科なので神経難病の患者さんを多く支援してきた経験があり、そのケアには特に強みがあります。高齢の方が中心ですが、医療的ケア児や精神疾患を抱える患者さんのご自宅にも伺うのが、私たちならではの取り組みかなと思っています。」
「はん訪問看護ステーション川越」が経営していく中で大切にしていることは何ですか?
鈴木:「スタッフのマンパワーがすごく大事だと思っています。所属しているのは看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といった国家資格を持った専門職。
病院勤務だと残業が多いイメージがありますが、訪問看護は訪問時間が決まっているので残業はほとんどありません。それに加えて、ウチでは行けば行くほどお給料に反映される“インセンティブ制度”を導入しているんです。さらに、医療業界では珍しい“ボーナス”も出せるようにしています。
ママナースも多く、時短勤務にも対応できるように柔軟なシフト体制を作っていて、朝9時から14時まで働いて帰るスタッフもいます。働きやすい環境づくりはとても意識していますね。」
「はん訪問看護ステーション川越」で働く中で感じる喜びはどのような瞬間でしょうか?
鈴木:「患者さんとの触れ合いの中で感謝していただけることはもちろんなんですけど、訪問看護は“人生に寄り添う”ことが多い仕事です。その方の最後に関わらせてもらえるのは本当に大きな魅力で、ご家族から感謝されるのも嬉しいですね。
あとは経営者として、従業員がしっかりお給料をもらって、のびのび生活できている姿を見るのもとても嬉しい瞬間です。」
「はん訪問看護ステーション川越」で働く中で苦労されていることはありますか?
鈴木:「やっぱり患者さんは病気を抱えているので、どうしてもマイナスからのスタートになります。我々にとって病院はホームですけど、ご自宅は“アウェイ”。そこに入って、その人の価値観や生活背景に合わせて支援するのは難しい部分もありますね。
価値観が合わなかったり、提案を受け入れてもらえなかったりすることもあるので、その中でどう寄り添うかは日々試行錯誤しています。」
「はん訪問看護ステーション川越」が今後力を入れていきたいことはありますか?
鈴木:「事業所を増やしていきたいと考えています。2026年は東松山で新しい事業所を立ち上げる予定ですし、2025年の7月には小児科専門の事業もスタートしました。そこも“ステーション化”して、より多様なニーズに応えていきたいと思っています。」
鈴木さんが思う、川越の街の魅力について教えてください。
鈴木:「私は川越出身ではないんですけど、20年くらい住んでみて“川越の人は自分の市を本当に愛してるな”って思いますね。人と人とのつながりが強くて、そういう瞬間に川越の良さを実感します。」
最後に、読者の方へメッセージをお願いします!
鈴木:「生活で困っている方や、医療的な支援を必要としている方を見かけたら、ぜひご連絡ください。行政とも連携して、全力でサポートさせていただきます。」
| 住所 | 埼玉県川越市笠幡2082-3 |
|---|---|
| 電話番号 | 049-233-1300 |
| 営業時間 | – |
| アクセス |
笠幡駅から徒歩10分 |
| 公式HP | https://www.chiseikai.jp/visiting.html |






