ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAは川越駅東口から歩いて3分ほどの場所で本格イタリアンが楽しめるレストラン。飲食の魅力に惹きつけられ、地元川越でお店を若くしてオープンし、挑戦されています。週替わりでその週に市場で出会った食材を使った限定メニューをご用意して飽きずに楽しめる料理店です。
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ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAが川越に立ち上げられた経緯について教えてください。
雨宮:私はもともと出身が川越で、高校生くらいまで川越で暮らしていました。
サラリーマンになりたくなかったことと、親族に飲み歩きが好きな方がいてその関係で料理も好きでしたので、高校から料理の学校に通う事になりました。
飲み歩きが好きな親族の方に川越のお店を連れて回ってもらう中で、飲食の魅力を感じたり、川越で先輩たちが頑張って働いて輝いている様子などを見ていましたので、いずれは自分でもお店を持ちたいなと思うようになりました。
高校卒業後は1年間調理の専門学校に通いまして、その後東京のお店に就職をしました。
それからいくつかの店舗で働かせていただいたり、縁あってイタリアでも働かせてもらって、28歳の時に自分のお店を持つための物件探しを始めました。
30歳を一つの区切りかなと考えていましたので、その前に動き始めたという形ですね。
1年ほど物件を探していましたが、なかなか自分に合う物件が見つけられず困っていたところ、現在ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAがある物件がテナントを募集しているとお声がけをいただきまして、お借りするという形になりました。
もともとこの物件は3代続く蕎麦屋さんがありまして、3代目に当たる息子さんが2年前に建物の建て直しをし、地下と1階を貸し出して自らのお蕎麦屋さんは2階に移ったということでした。3代目の息子さんは川越で開業を目指す若い人やパワーのある人にテナントを貸したいということでお声がけいただいて、現在ある場所にノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAをオープンさせました。
ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAをオープンしてから2年半ほど経ちましたね。
私は小さい頃から大家族で、両親の他に祖父母と姉と父の弟さんであるおじさんと7人で暮らしていました。
そのおじさんはサラリーマンだったのですが、料理が上手で週末などは美味しい料理を振る舞ってくれていました。
また祖母は趣味で畑をやっていて、食卓には新鮮な野菜が並んでいましたね。
そういった点で食には恵まれた環境だったと思います。
もともと何かを自分で作ることが好きでしたし、自分自身で何か商売をやりたいなと思った時に飲食が浮かんできましたね。
私はずっとイタリアンを専門にしてきました。
高校は調理師免許を取るために和洋中全ての調理をしていましたが、西洋料理に対する憧れを持っていましたので、専門学校はフレンチ・イタリアン科というそれだけを作る科を選びました。フレンチとイタリアンについて学んでいるうちに、少し堅いイメージのあるフレンチよりも日常的に触れられて、食事を楽しんでもらえるようなイタリアンの方が自分にあっていると感じるようになり、そこからはずっとイタリアンを専門にしています。
ノン ラヴォーラ マッサメニュー(一部抜粋)
ランチメニュー
A:前菜5種類盛り合わせ+サラダ+バケット+パスタ1種類+カフェ+ひとくちデザート | 1,200円 |
---|---|
B:サラダ+バケット+パスタ1種類+カフェ | 900円 |
ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAという店名のNonはイタリア語で否定の意味を持っています。
Lavoraには仕事という意味になります。
MASSAは私の下の名前からきています。日本語に訳すと「仕事をしない、まさ」という意味になりますね(笑)。
よくあるイタリアンのようなかっこいい名前ではなく、堅すぎない店名にしたいなと思っていました。私自身が仕事だと思いたくない、楽しみながら料理を作っていきたいという想いからもきています。
以前お茶の水のお店で働いていた時にお世話になっていたオーナーが2店舗目を出すときに店名を「明日休み」という意味のイタリア語のお店にしていました(笑)。そういったセンスはそのオーナーから影響を受けているかもしれませんね。その方とは今でも仲良くさせてもらっています。
ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSA雨宮さんが大切にしていること、こだわりがあれば教えてください!
雨宮:私はイタリアのクラシックな郷土料理が好きなのですが、それだけだと飽きてしまいますし、実際に食べていただくのは日本人のお客様ですので、口に合うか分かりません。
そこでノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAでは週替わりでその週に市場で出会った食材を使った限定メニューをご用意するようにしています。
市場で旬なものを仕入れることでいいものを安い価格で提供できるようにしています。
タイミングにもよりますが、川越の食材を使った地産地消についても意識していますね。
限定メニューでは、和のテイストを加えたものを作ったり、フレンチに寄せたものを作ったりしてます。お客様にご来店いただいた時に新しい発見や刺激があるようにしていますので、月に1回、週に1回ご来店いただけるようなお店を目指していますね。
店名の由来にもありますが、私自身も楽しみながら料理を作りたいと思っていますし、現在ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAに来て頂いてるお客様はお1人様や近所のご夫婦なども多くいらっしゃいます。立地的にも観光客が多く来る場所でもありませんし、そういった方々が落ち着けるようなお店の雰囲気作りはしていきたいですよね。
ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAはオープンキッチンを取り入れていますし、来れるときに気軽に立ち寄れるようなお店を目指しています。
ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAにご来店いただくお客様の中には20代の方もちらほらいらっしゃいますが、それより少し年上の落ち着いた方が多いです。
近所にお医者さんが住まわれていらっしゃって、コロナ以前は団体でご利用いただいたりもしていました。家族連れでご来店いただくこともあるので、子供でも座れるようにベンチシートを用意しています。ディナーの時は少ないですが、ランチ時は小さなお子さん連れだったり、ベビーカーを押してというお客様もいらっしゃいますね。
オーダーが立て込んで忙しい時は、カウンターで食事をされている方とお話しすることもなかなかできないのですが、そんな時も料理を作っている様子を見ながら飲んでくれるお客様もいらっしゃいます。
見て楽しんでいただけている様子を見るとこちらも本当に嬉しく思います。オープンキッチンにした甲斐がありますよね。
ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAではお酒の種類も豊富にご用意しています。やはりワインだけですとお客様の好みに合わせられませんので、自家製のパッションフルーツサワーや秩父の方で作られているイチローズモルト、今大人気の花陽浴(はなあび)といった日本酒などもご用意しています。
ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSAが今後進化したい、伸ばしていきたいところはどのようなところでしょうか?
雨宮:このまま1つのお店だけで終わるつもりはありません。
いずれは2店舗目も出したいなと思っています。
2店舗目を出す際は純粋なイタリアンというよりも、少し落ち着いたバルなどの違う業態にチャレンジしたいなと思っています。
現地のバルでは、エスプレッソを1杯だけ飲んで帰ることや朝食だけ食べて帰るということもあります。そういったものにも憧れます。コの字のカウンターだけのお店なんかも面白いですよね。
2号店もこの慣れ親しんだ川越を選びたいと思っていますが、そう思うようになったのも、イタリアの島で過ごして、そこで生活した経験から影響を受けていると感じています。
元々は自分のお店は東京に出店しようと考えていました。自分の料理がどう評価されるか勝負してみたかったんですよね。
ただ、イタリアへ行って、現地の人の家庭も仕事も大切にする姿勢をみた時に、私も仕事以外の楽しみみたいなものが欲しいなと思って、地元の川越で自分のお店を開くことにしました。
また、自分のしてもらったことは返したいという想いがありますので、若い料理人の育成などもお手伝いしたいなと思っています。
これからもずっと1人でお店をやっていくつもりもありませんし、今後2店舗目3店舗目と立ち上げていく中で、意思のある若い子にお店を任せていきたいと思っています。
1人でやっていてもつまらないですしね(笑)。
今川越で頑張っている若い料理人の子達も独立を目標に今頑張っているので、先輩としてそういった夢を応援していきたいと思っています。
ノン ラヴォーラ マッサ/Non Lavora MASSA雨宮さんが思う、川越の魅力、好きなところを教えてください。
雨宮:とにかく仲が良いですよね(笑)。
お客様とも距離が近いですし、川越は個人店も多く、飲食店同士もとても仲が良い印象があります。あまり他の地域では見られない特徴で、不思議な街だなと思いますね。みんなで川越を盛り上げていこうという想いをみなさん持っています。
最近は道を歩いていると必ず誰かに挨拶されますね(笑)。
そういったところはとても居心地が良く、川越の良いところだなと感じています。
川越に住んでいる人は川越のことが大好きですので、外から川越に来た人にも優しくしてくれると思います。また、川越の中で全てが完結するので、休みの日も川越の外には出ませんよね(笑)。
住所 | 〒350-0046 埼玉県川越市菅原町19−4 |
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電話番号 | 049-299-5950 |
営業時間/定休日 | 営業時間 ランチ 11:00~14:00 ディナー 18:00~24:00(L.O.23:00) 定休日 不定休 |
アクセス | 川越駅東口から徒歩3分 |
公式SNS | https://www.instagram.com/non_lavora_massa/ |
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