まごころファーム川越では、椎茸販売などを通して障がい者の自立支援を行っている福祉施設です。「まごころ」込めて自立を支援を目指し、「まごころ」込めたサービスを通して、地域に住む全ての人が、自立して、安心・安全に暮らせる地域社会を創造を目指しています！
まごころファーム川越が立ち上げられた経緯について教えてください。
木下：現在、障がいのある方の一部は、障害年金として月額6〜7万円ほど貰う他に、自分で働いて稼いだお金を受け取っている方がいます。
まごころファーム川越で提供する就労継続支援B型という福祉サービスでは、作業の対価として工賃をお支払いしています。
そして、現在の埼玉県における就労継続支援B型の平均工賃は月額で約1万5千円です。
しかし、障害年金とこの工賃を足しただけでは満足のいく生活はできないと思っています。
個人的に最低でも月12〜13万円は必要だと思っているので、まごころファーム川越の最初の目標として、障がいのある方の働く環境を整備し、工賃を5万円ほどお渡ししたいという思いがあります。
障がいがあってもなくても、自分で稼いだお金で自分の生活を豊かにすることは共通の喜びであると思いますので、お仕事をしながらも生活に喜びを見出してもらえるような環境を整えたいと思い、まごころファーム川越を設立しました。
現在、まごころファーム川越としては、障がい者の就労継続支援A型と就労継続支援B型（働く場所の提供）、生活介護（身の回りのことに介護を必要とする方の活動の場の提供）の3つの事業をしています。
就労継続支援の主な生産活動は椎茸の菌床栽培です。
その他にNゲージ（鉄道模型）組立やポスティング、高齢者施設へ出向しての居室清掃などがあります。
生活介護の方は、軽作業（シール貼りや、チラシ折り）や創作活動（季節ごとの作品などの創作）を行っています。
| 概要 | まごころファーム川越で椎茸を直売できる日は「しいたけ販売」の旗を掲示しています。 |
|---|---|
| 生椎茸 | 180円（税込み直売価格） |
| ジャンボ椎茸 | 300円（税込み直売価格）など |
| 椎茸の主な出荷先 | あぐれっしゅ川越 あぐれっしゅふじみ野 いるマルシェ（ららぽーと富士見内） あぐれっしゅげんき村（狭山市） コープみらいコープ高階店 イオンタウンふじみ野わくわく広場 イオンモール春日部わくわく広場 ララガーデン春日部わくわく広場 イオンタウン野田七光台わくわく広場 ララポート新三郷わくわく広場 モラージュ菖蒲わくわく広場 アリオ上尾わくわく広場 ベニバナウォーク桶川わくわく広場 |
さらに施設内にはキッチンもあり、腕の良い調理スタッフの方が、毎日栄養バランスを考えた手料理を提供しています。
まごころファーム川越の他には、同じグループの福祉施設として川越市砂久保にまごころケア川越といった高齢者介護施設もあります。
加えて、高齢者の住居であるまごころレジデンス川越、障がい者の住居であるまごころホーム砂新田の計4つの施設があり、障がいのある方、高齢者の方、そして地域の方々が分け隔てなく暮らせる「共生社会」を目指しています。
まごころファーム川越の特徴と木下さん個人としてのこだわりについて教えてください！
木下：利用者の方に対する職員の愛情はどこの施設にも負けないと思っています。
また、障がいのある方たちの日中の〝居場所〟としてこのような施設が存在するのもいいことですが、工賃を少しでも多くお支払いするために働く環境の整備をし、日々改善していくことが大切だと思っています。
あとは私個人が、「笑う」ことと「笑わせる」ことが大好きなので、利用者さんを1日1回は笑わせたいという思いで働いています。
「笑うこと」は何よりも健康に良いと考えています。
まごころファーム川越の木下さんが働かれていて喜びを感じる瞬間について教えてください！
木下：利用者の方が、できなかったことができるようになった時はとても嬉しいです。
また、片手に麻痺がある方などが袋詰め作業に手こずっていたり、シールを貼る作業で、どうしてもシールが曲がってしまったりする時に、職員のアイディアで生み出したオリジナルの補填道具を使って、それらの作業ができるようになり、利用者の方に「ありがとう」と言われる瞬間も嬉しいですね。
まごころファーム川越の木下さんが働かれていて苦労されている部分を教えてください！
木下：先ほどとは逆に、利用者の方ができないことや困っていることをどうしたら解決できるのか日々悩んでいます。
あとは、やはり利用者の方の工賃をもう少し満足のいく金額まで上げたいです。
まごころファーム川越が今後伸ばしていきたい部分を教えてください！
木下：椎茸の品質を維持して、栽培量を安定させ、販売経路をよりしっかりと確保できるようにしたいです。
椎茸栽培での売り上げを伸ばすことが、利用者の方の工賃を上げることに繋がります。
障がいのある方は臨機応変に作業することが難しい部分もあるので、一年を通していつも同じ品質、状態で椎茸を栽培できるように、六月に椎茸ハウスを建設しました。
今後は、パッケージ梱包室も建設予定で、さらに良い環境で作業できるようにしていきます。
椎茸栽培などの農業は、単純作業なため、接客業などと比べて人とのコミュニケーションを要求とする場面は多くない為、コミュニケーション面での障がいのある方に適していると思います。
まごころファーム川越の椎茸販売について教えてください！
木下：商品については、スモールサイズパック、レギュラーサイズパック、ジャンボサイズパック、お買い得の規格外品（形が悪かったり、少し傷がある椎茸）パック、干ししいたけなどがあります。
まごころファーム川越の椎茸の特徴は、肉厚で軸も太く、加熱しても縮みにくい所にあります。非常に食べやすくておいしいです。
また、椎茸の軸を捨てる方が多いですが、手で簡単に裂き、お味噌汁やかき揚げにも利用できます。
ジャンボサイズのおすすめ調理法はバター醤油焼きです。
ぜひ切らずにステーキなどにしてそのまま召し上がっていただきたいです。スモールサイズのおすすめ調理法は煮物や佃煮です。煮物に使うと切り方などでおしゃれに見えるんです。干ししいたけはスープなどにも手軽に利用できます。
他には、夏限定でキクラゲ販売もしています。
熱湯で30秒ほど茹でて、酢の物や炒め物にも利用できますし、わさび醤油やカラシ醤油でお刺身として食べてもおいしいです。
あとは、軽く水洗いして揚げて、天ぷらで食べるのもおすすめですよ。
衣のパリパリ感と、キクラゲの感触が絶妙で、塩と麺つゆどちらで食べてもおいしいです。さらにキクラゲは、ゴボウの5倍の食物繊維があり、お通じも良くなります。
現在、椎茸の販売先としては、ヤオコー川越南古谷店様、あぐれっしゅ様各店(ＪＡ直売所)、コープ高階店様、食の駅様の直売所などがあります。
さらに、COEDO KAWAGOE F.CさんのパートナーでもあるTe’PAN Le OMUS（テッパン ル オムス）さんにもジャンボサイズの椎茸を提供しています。
その他にも市内の中華レストラン、chinois蓮歩様に出荷しています。
まごころファーム川越の木下さんが思う川越の魅力や好きなところについて教えてください！
木下：私は生まれも育ちも川越ですが、川越の良さについて改めて聞かれるとなかなか出てこないですね(笑)。
ただ、都心へのアクセスもいいですし、緑や自然、歴史が多く残り、とても住みやすいところは川越の最大の魅力だと思います。
あとは、川越に住んでいる人は、特に地元愛が強いところがいいですよね。
| 住所 | 〒350-0014 埼玉県川越市古市場３６６−１ |
|---|---|
| 電話番号 | 049-265-7906 |
| アクセス |
①東武東上線 上福岡駅 ②JR川越線 南古谷駅 |
| 公式HP | https://farm.magokoro-group.jp/ |
