江戸情緒あふれる川越の町に暖簾を構える鰻屋「うなぎ深井屋」!昔ながらの町屋を使った店内で、鰻はプロの目利きが選んだ上等な鰻のみを使用し、店主がひとつひとつ手作業で鰻を仕込んでいるこだわりの一品です。
うなぎ深井屋が川越に立ち上げられた経緯について教えてください。
深井:どうしても川越でうなぎ屋をやりたいという親方の思いから平成7年にここに移転してきまして、それまでは狭山で10年間営業していました。
創業で言えば39年目になると思います。
狭山のお店ではどちらかというとうなぎだけでなく、居酒屋のような形態でやっていまして、川越ではうなぎをメインにやりたいと当初は考えていました。
しかし、当時は観光客の方も今ほど多くなく、なかなかうなぎのみで営業していくことは難しかったので天ぷらや芋づくし御膳、お刺身などを提供したり、宴会も受け付けていました。徐々にお客様の数が増えてきたので、うなぎをメインとしてお昼限定で営業できています。
クレジットカード払いやQRコード決済など今まで取り入れてなかった制度が世の中で流行し、そこについていけなくなったので一度はお店を畳もうかとも考えましたが、コロナウイルスの影響で時間を余すことが多くなり、仕事できない辛さを感じたので、現在も営業を続けています。
コロナ禍前は外国人の方に多くきて頂いて、とても忙しく、大変ありがたいことではありますが、なかなか世の中の変化についていけませんでした。
もともとお寿司なら早く独立できるのでないかと思いお寿司屋で働いていたのですが、その店にうなぎの職人さんがいて、その仕事ぶりを見てるうちにうなぎに興味を持ちました。
その職人さんにお願いをして、うなぎを勉強できるところを紹介していただき、修行を積みましたね。
うなぎ深井屋のお店としてのこだわりや特徴を教えてください。
深井:当店は、機械化はせずに全て親方の手作業で行っています。
機械だと一匹ごとの個体差を見極めず均一に作りますが、手作業であればうなぎごとの固さだったりや串の曲がり方だったりで焼き方や蒸し方を変えたりするのでその点で違いは出てくるかなと思います。
うなぎは全て手作業が当たり前と思っていらっしゃる方が多いと思うのですが、現状は機械化が進んでいて、理由としては職人さんが育つのに10年以上かかると言われ、後継者不足があります。
お店自体は、パートさんにも手伝ってもらってますが、基本的には二人でやっています。
クレジットカード払いやpaypayの支払い等に時間がかかってしまってしまうこともあるのですが、そこはお客様の寛大な心に救われています。
また今は全て予約で、平日で30食、土日で40~50食ご用意させて頂いています。
それ以上だと仕込みが追いつかなく、また人件費を雇う余裕もないというような感じです。
お客様の割合としては、7割ほどが観光客の方で、あとは地元の方や狭山の頃からの常連さんなどもきて頂いています。
また当店のインスタグラムを見て来て頂いている方も増えたかなという印象もあります。
当店はうな丼があるのですが、なかなか他の店には置いてない場合もあるので、それも多く来て頂いている要因の一つかもしれませんね。
また、お祝いや記念日ではプレートなどのご用意も承っていますので、ぜひお声掛けください。
メニュー(一部抜粋)
菊(肝吸・お新香付き) | 6,500円 |
---|---|
松(肝吸・お新香付き) | 4,500円 |
竹(お吸い物・お新香付き) | 3,400円 |
うな丼(お吸い物・お新香付き) | 2,400円 |
白焼定食 | 松(肝吸・お新香付き)4,500円 竹(お吸い物・お新香付き)3,400円 |
うなぎ深井屋の深井さんが働かれていて喜びに感じる部分について教えてください。
深井:やはり、お客様からおいしかったと言っていただけるのが一番嬉しいですね。
マスク越しですけど笑顔の接客を大事にしていて、その点を褒めていただくこともありますのですごく嬉しいです。
その日に仕込んだうなぎをその日に食べていただけるのも嬉しい部分ではあります。
うなぎ深井屋の深井さんが働かれていて苦労されているところがあれば教えてください。
深井:おかげさまで今は本当に幸せです。
様々な要因から人が集まらないってこともあるんですが、ありがたいことにきて頂いた方が知人に紹介して頂いたりと繋がりも多くありたくさんの方にきて頂いている状況です。
うなぎ深井屋がお店として今後伸ばしていきたい部分について教えてください。
深井:私がいろんな考えを提案したりしてるんですけど、全部主人に却下されています(笑)
宴会も今は10人以上はお断りさせて頂いています。
コロナになってからは複数人で来ていただいても、お席を分けたり等でご対応しています。うなぎ深井屋の出来立てのうなぎを味わっていただきたいという思いがあるので、テイクアウトもあまり好んでやっていません。
現状、店舗展開も考えておらず、当店で味わえるうなぎで多くのお客様に喜んでいただきたいですね。
また、うなぎ深井屋は、「世界最高齢の現役うなぎ職人」と「世界最高齢の現役うなぎ屋女将」としてギネス記録に挑戦したいという夢があります!
うなぎ深井屋さんの思う川越の魅力や好きな所があれば教えてください。
深井:ちょっと歩けばのどかだし街中を歩けば歴史を感じるものが詰まっているし、最初ここに来た時は夢のような感動を覚えました。川越祭り等も最初とても驚きましたし、このような街にお店を出せるのはとても嬉しく思っています。
住所 | 〒350-0065 埼玉県川越市仲町2−8 |
---|---|
電話番号 | 050-5487-9593 |
営業時間 | 営業時間 11:30~14:30 ※売り切れ次第終了となります。 定休日 不定休(基本的に火曜日) |
アクセス |
西武新宿線「本川越駅」より徒歩10分 |
公式HP | https://www.fukaiya.com/ |