産業

川越から全国の車好きを魅了する「株式会社SUXON RACING」。4代目の児島さんが、フルオーダーのマフラー製作の伝統ある会社に新しい風を吹かす

ワンオフマフラーは自社工場での製造・マフラー販売のサクソン レーシングへ!

 

車両パーツの製造・販売から、お客様の意向を汲み取るフルオーダーの「ワンオフ」まで。アウトドアギア、キャンプ用品、自社のアパレル品販など様々なジャンルに対応できる、オールマイティな会社を目指す株式会社SUXON RACING(サクソンレーシング)をご紹介!

今回は株式会社SUXON RACINGの児島さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

株式会社SUXON RACING(サクソンレーシング)が川越に立ち上げられた経緯について教えてください!

これまでお付き合いをさせていただきました材料屋さんなどとのご縁もあって、ここに流れ着いたという感じです。前身の社から数えますと50年以上続く会社ですので、何度か工場を移転していまして、私の知る限りでは武蔵浦和、戸田、上尾を経て川越と今に至ります。

川越に移転してからは10年ちょっとになります。神社やお寺が多いところですとか、“小江戸”と呼ばれる蔵づくりの街並みを筆頭に観光ができる場所が多いのも好きなところの一つです。弊社へお越しになられるお客様もご依頼いただいた作業の合間に、観光地が近いのでお出かけになられ、作業とは別に有意義なお時間をお過ごしいただける。そういったところもあり川越に移転してきて良かったと思っています。

私が社長になったのは2年前でまだまだ経営者としてはひよっこです。弊社は今の会長が3代目となり、「SUXON(サクソン)」という自社ブランドを受け継いで参りました。

もともとはジムニーから始まり、国産の四駆車をメインに主にマフラーなど、車両パーツを製造・販売していましたので、四駆にお乗りの方にはそこそこに認知されている会社でしたので、当初は年齢的にも、そして女性という事もあり、社長業にプレッシャーを感じていました。

しかし、何より車が大好きという事と、今は亡き先代と現会長の言葉なども後押しとなり、気合い・根性・度胸の精神がモットーの自身なので、これからもサクソンを継承していきたいと思い今に至りました。最近は自身がアメ車・ドイツ車に乗っている事もあり、国産車以外にお乗りのお客様からもありがたい事にご依頼が増えておりますので、様々なジャンルに対応できる、オールマイティな会社になっていければ良いなと思っております。

株式会社SUXON RACING(サクソンレーシング)の特徴やこだわりについて教えてください!

児島:業務内容といたしましては、各メーカーの車両パーツを幅広くラインナップし販売していて、受注・製作・出荷というのが大まかな内容となりまして、会社の特徴としましては99%内製で製品を製造できるところが強みだと思っております。既に曲げられた単パイプを仕入れてそれを細かく切って溶接して、という流れでマフラーや外装パーツを製造している会社様が多いかと思うのですが、弊社はパイプを曲げるベンダーという最新型の機械を完備しておりますので、4m~6mのパイプを仕入れて自社で自由自在に曲げることができます。

ですので、作業のスピードが格段に違い、最短当日仕上げにてフルオーダーのマフラーを製作する事も可能となります。もちろん外装パーツに関しましても同じです。このフルオーダーの製品を「ワンオフ」と称しておりまして、量産品にお求めの物が無い場合には、オーナー様のご要望の通りにワンオフにてご対応させていただくのですが、事前にメールやご来社いただいてお打ち合わせを重ね、朝9時頃にお車をご入庫いただいて、遅くともその日の夕方にはお車をお返しさせていただく、このようなスケジュールで作業を行う事が出来ますので、(作業内容によっては当日仕上げが難しい場合もございます。お問い合わせくださいませ。)特に関西方面が多いのですが、遠方からお越しになられるお客様も多いですのでとても喜んでいただけます。

このワンオフマフラーに関しましては14~15年前ぐらいからやっていまして、これまでに手掛けさせていただいたお車は数え切れません。それだけマフラー製作のノウハウも培ってきました。

最近では、金属加工のノウハウを活かしアウトドアギアの製造も手掛けています。社名のサクソンレーシングでは車のイメージが強いですので、新たに「SUXON BASE(サクソンベース)」という恐竜をモチーフにしたブランドロゴを起用したアウトドアギア部門を作りました。

会社としての立ち上げはまだしていませんが、既に焚き火台や薪台、松明台、回転テーブルなどをラインナップし、弊社にしか作れないアウトドアギアをこれから世に販売していこうというような段階です。もともとは会長が特にキャンプ好きで、会社の皆を連れてよくキャンプに行っていました。キャンプを皆で楽しむ中、より使いやすい物、面白い物を自分達でも作れるのではないか?という考えに至り、アウトドアギアの開発を始めたという経緯で、車両パーツの製造とアウトドアギアの製造とに勤しんでおります。

株式会社SUXON RACING(サクソンレーシング)の児島さんが働かれていて喜びを感じる瞬間について教えてください!

児島:パソコンと向き合う事務的な仕事は正直苦手です。(笑)弊社のブログはほぼ毎日更新するようにしていますが!私はお客様と対面する接客が特に好きです。お客様からご依頼時に「こんなサウンドにしたい、こんなパーツを作りたい!」などのご相談を受け、ご希望のご内容に対して製作内容のご案内をし、納得していただきましたら現場の職人に作業を託します。完成後、お帰りになられる際に「サクソンさんにお願いして本当に良かった!」と言っていただける瞬間が何よりもとても嬉しいです。

弊社の対応力についてはもちろん、出来上がった製品の仕上がりにご満足していただけるとやっぱり嬉しいです。初めてご依頼される方はもちろんの事、他社であまり良い経験がない方もこれまでに多く見てきております。多少なりとも不安を抱えながらも数あるメーカーの中から弊社を選んでご依頼をしてくださる、この時点で既にありがたい事なのですが、お金をいただいた上に更に感謝をしてくださる。なかなかない事だと思っています。

車というものは好きな人にとっては本当に体の一部みたいなものだと思うので、その責任も逆にありますが前述のお言葉を励みに、お客様との他愛もない会話や、ご希望内容を汲み取り、最大限お応えできるように努めています。リピーター様も多く、同じお車で複数回ご依頼くださったり、お車の乗り換えの度にご依頼くださる方もいらっしゃいます。

フルオーダーだけでなく、ラインナップ品をお買い求めくださった方はご自宅への直送も承っておりますが、あえてお取り付けも弊社に依頼してくださる方も多くて、この埼玉県に北海道や岡山県、鳥取県などのご遠方から自走でお越しくださるお客様もいらっしゃる事はとても嬉しいです!スズキ/ジムニーの外装パーツも製造しているのですが、「このパーツを使って妻と日本一周、愛車で写真を撮って回りたいんだ♪」などのユーザー様の背景を聞かせていただけるのも、対面できる良さであり楽しいです。

株式会社SUXON RACING(サクソンレーシング)の児島さんが働かれていて特に大変なことや苦労することを教えてください!

児島:業務内容で言えば、お客様の意向を汲み取る事ですね。例えばマフラーで言ったらこういう音にしたい、などご希望あると思うのですが、過去の施工事例の動画などがある車種でしたら参考にしていただけると思うのですが、無い場合にはそれを言葉で表現する事になりますので、そこを100%汲み取る事が難しいと思う時があります。

甲高い高音が良い方もいれば、低音のドロドロドロ、、、のようなサウンドがご希望の方もいて、程よいサウンドUPと一概にいってもお客様の平均値が我々と同じか、そういった抽象的な表現の打ち合わせになってしまう事もありますのでそこに少々難しさを感じる事もあります。なんですが、ご意向とは違う的外れなものになってしまった事は自社で言ったら絵にならないのですがこれまでにありません。フィーリングで汲み取れているのかな、と思います♪

あとは手掛けた事の無い車種がご入庫した際ですかね。その車の特性を調べ上げ、実際にご入庫された際にサウンドを聴いて、車の特性から音の種類を推測して、これまでの経験則である程度想定しご案内、製作をさせていただいております。
社長という立場では、職人気質のあまり多くを語らない社員が多いので、また小さい会社ですので特に社員一人一人を気にかけ見る事、そして私がムードメーカーになる事を意識して社員の思いや考えだったりを引き出せるように心がけています。

株式会社SUXON RACING(サクソンレーシング)の今後の展望、伸ばしていきたいところを教えてください!!

児島:車の事で言うと、これまでに製造してきていない新しいパーツ開発にも挑戦したいと思っています。まだ明確なビジョンは無いのですが、、、。また、海外のお客様からのお問い合わせも増えているのでそれらにスムーズに対応できるようワールドワイドにも視野を広げたいと思っております。昨今では電気自動車の普及に向けた動きがありますので、今後アフターパーツは下降気味になってくると思いますので、ブームの最中にあるキャンプ用品の販売を伸ばしていったり、自社のアパレル品販売も夢なので異種のジャンルにも色々と挑戦していきたいと思っております。

株式会社SUXON RACING(サクソンレーシング)の児島さんが思う川越の魅力や好きなところを教えてください!

児島:たくさんありますが、1番はアクセスの便利さです。電車に乗るにしても線が多いですし、高速道路にしても同じでどこへ行くにも便利だと日頃から感じています。
また、情緒ある街並みも好きです。川越は田舎と都会の融合のようなイメージがあって、用を済ますときは街中のほうへ行って、少し離れるとのんびりとしていて自然にも触れられる。こう見えて実は田舎がすごく好きなので、落ち着ける環境がある事に非常に助かっています。それとどこに住んでいるのか尋ねられた際、川越と言って知らない方があまりいない事に嬉しく思います。それで会話が弾むこともあります♪

また、川越の方は温かい方が多いです。外ですれ違うときに挨拶や少し世間話もしてみたりして、、人情を感じます。地元では毎年神輿を担いでいる私ですが、コロナ禍によって2年夏祭りが中止となっています。そんな中、今年川越ではお祭りが開催されていて羨ましく思います。街をあげてのイベントが1年を通して多い事にも魅力を感じています。川越で神輿を担いだことはないので是非、関係各所の皆様お声をかけてください!(笑)

住所 〒350-0821 埼玉県川越市福田198-1
電話番号 049-299-509
公式HP https://www.suxon.jp/