ワンバレットはSDGsボードゲームのセミナーなどを主軸に川越を盛り上げる事業を手掛けています。そのほかにも、『野菜の力プロジェクト』というプロジェクトでいろんな地域の美味しい食材を使って人々を元気にし、そして医療従事者にスープを寄贈するというプロジェクトなど様々なことに挑戦されています。
株式会社ワンバレットさんの活動について教えてください!
津久井>いくつかありますが、一番大きくやっているのが、SDGsボードゲームのセミナーです。
『SDGs』という言葉だけが先行してしまっており、「今更聞けないな」とか「なんか学びたいけど、どこで学んでいいかわからない」という方が増えております。
また「実際に何をして良いかわからない」という声も多く聞くため、そのような悩みを解決するために、研修をおこなうファシリテーターとしての資格を今年の4月に取得し、「遊びながらSDGsを学べる」セミナーを、学校法人や企業研修として行っています。
研修では、SDGsの成り立ち(実はSDGsの前にMDGsがありましたとか)や背景を、世界中の具体的な実例を題材に説明したり、ボードゲームで遊びながら世界中の事例に触れたりしています。
株式会社ワンバレットとして、SDGsを普及させたいと思ったきっかけを教えてください!
津久井>きっかけは、とある旅行会社の営業の方と知り合ったことです。
その方が、SDGsを題材としたコンテンツを扱っていて、最近独立して会社を作ったんですよ。そこで私も興味を持ったことがきっかけです。
興味を持って調べると、とある調査では「主要都市でのSDGs満足度」において川越市が「日本1位」というデータもありました。
それを見て、SDGsは川越市にとっても新しい観光資源になると思いました。
このSDGsという要素が入ることで、光の当たりにくかったエリアや事業者にもスポットを当てやすく、新たな観光導線にもなると思いました。
さらには、日帰り観光客が多いという川越市の課題だけでなく、川越の様々な事業者の悩みや課題の解決方法にも当てはめられると思い、SDGsを軸とした活動をおこない、より普及させたいと考えるようになりました。
株式会社ワンバレットの、起業までのご経歴を教えてください!
津久井>新卒で飲食業界に入り、実務の経験も積ませてもらったので、一度将来のことを考えようと思い、退職して、物流関係に転身しました。
そこで3年くらい働いてからの起業です。
飲食については、20歳前後の頃、自分で喫茶店を開きたいと思っていて。
『食』って、生きるため、楽しむため、あると思うんですけど、しんどい時でもご飯食べただけで気分転換ができます。
人を助ける仕事でも大変なことが多い中で、美味しいものを作るという気持ちと、経験と練習があれば人を救えると思っていて、『食』にはもともと興味があったんですよね。
言葉が通じなくても救える感じも、他ではなかなかないと思います。
あとは、本当に周りの人に恵まれました。
「どうしよう」という時に相談できる人が多く、そこがなかったら全然ここはいれなかったと思いますね。
たくさん面倒見てもらって、よく周りに「ほっとけない」と言われますが、それでもかまってもらえるのは、ありがたいことですね。
株式会社ワンバレットの会社名にはどんな想いが込められていますか?
津久井>『ワンバレット』は、ピストルの一発の玉というイメージです。
「どんなに大きなことも、元を辿るとすごく些細なことから始まる」というのが僕の中ではすごくありました。
少し例えは悪いですが、戦争も1発目の玉が打たれるところから始まります。
その些細なきっかけを僕は作りたい、という想いで会社を創業しました。
その「1発目の玉」を良い方向に打てる人間でいたいと思っているので『ワンバレット』という名前にしました。
名刺のデザインにもこだわりがあって、1発の弾が夜の空を飛んで、流れ星のように人々の願いを考えながら進んでいく、という想いが込められています。
正しい方向に打つ。しかしただ自分が打って終わるだけでは、大きなことに繋がらないので、そこに共感・賛同がを生みたい。人々の「こうしたいよね」、「こうなったらいいよね」という姿を形にして行くところは、自社事業として関わっていきたい部分です。
『野菜の力プロジェクト』について教えてください!
津久井>『野菜の力プロジェクト』は、いろんな地域の美味しい食材を使って人々を元気にする、そして医療従事者にスープを寄贈するというプロジェクトです。
昨年の1月に立ち上げました。
川越での寄贈の際、熊本県多良木町のたらぎ財団さんが全面的に協力してくれたところから
関係が深まり、多良木町の医療機関への寄贈の話を経て、「多良木の野菜を使ったスープ」開発の話にまで進むことができました。
早ければ今年の2月中頃には実際に工場で作ったものが全国販売できると思います。
それぞれの地域が推したいものはあると思います。
そこにひと手間、調理を加えることで、より付加価値をあげられる、その方が町の「らしさ」の発信もできるんじゃないかと思ってます。
ちなみに、たらぎスープには猪肉と原木椎茸をふんだんに使用してます。
株式会社ワンバレットとして、そのほかにも今後展開していきたいお取組みはありますか?
津久井>実は6年ほど前からお餅を使ったことがしたくて。
お餅は、主食にもデザートにもなるし、アスリート食としても認知されています。
お餅つきで地域が集まるなど、伝統文化も網羅してるのに「つきたての餅」がお手軽に食べられるお店ってなくて。
お雑煮をプロデュースしたりとか、『川越のお雑煮』とか、『〇〇のお雑煮』のように、展開していきたいと思っています。
屋号も決まっています。
『しょうがつどう』。聞くと「正月!」って感じじゃないですか。でもそこに「笑が集う、正月堂(笑=しょう)」というのもかけていて、それこそ地域コミュニティや、日本文化、「餅っておいしいよね」というのを広げて行くような取り組みです。
SDGsボードゲームの今後について教えてください!
津久井>実は県外の高校生が修学旅行の一環で川越に来る1泊2日のプランが採用されています。
その時にせっかく来てくれたのに、川越の事業者さんと話しても「SDGsって何?」とか言っていると、せっかく日本一でも説得力が全然ないじゃないですか。
SDGsを観光資源としていろんな方に来ていただきたい、そんな機会を作っていきたい、というのもあるので、川越の人たちにはよりSDGsに対する理解や関心を持ってもらいたいです。
そのために、SDGsボードゲームセミナーでは「誰でも気軽に学べるよ」ということを売りに進めて行きたいなと思っています。
行政ではやりにくい事をやるのが株式会社だと思っているので、行政だとなかなか動きにくい、思いつきにくい観点を楽しくできたら良いと思っています。
川越の街の魅力を教えてください!
津久井>一言ではまとめづらいですね。笑
ちょっと歩くと歴史ある街並みがあって、ちょっと歩くと便利な都市とかがあって。
新卒採用で初めて県外に住んだのですが、移動転勤の多い会社で何回も引っ越しをしたんです。2年半で7回くらい。その時どこに住んでも欠けている、ではないですけど、不便に感じることがあって…(スーパーが早くしまっているとか電車が全然来ないとか)
川越は当たり前のレベルが高いところがあって、他の土地に行けば行くほど川越の良さに気付きました。
だからこそもっと川越の良いところを言外の人にも知っていただきたいですね。
個人経営のお店も良いところが多いですよね。最近さらに行きつけが増えてしまってます。それを探しながら歩くのも、川越の魅力を知るひとつかもしれないですよね。
住所 | 350-1124 埼玉県川越市新宿町1-17-17 ウェスタ川越創業支援ルーム522号室 |
---|---|
アクセス | 川越駅徒歩7分程 |
公式HP | Twitter: (1) 株式会社ワンバレット(公式)さん (@OneBullet_with) / Twitter
YouTube:ばれっとちゃんねる – YouTube Instagram:「川越グルメ」 https://www.instagram.com/kawagoe_gourmet/ |