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川越のCAFE&SPACE NANAWATAは「お菓子・美術・音楽」を大切にしたカフェ。川越に根ざした、憩いの場を目指す岡村さん夫妻の想い。

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)
川越CAFE&SPACE NANAWATAは川越に密着したお菓子・美術・音楽」を大切にしたカフェ。

 

川越にあるCAFE&SPACE NANAWATAは観光地からのアクセスも良い場所にある「お菓子・美術・音楽」を大切にしたカフェ。地元川越のお客様に寄り添ったお店でありたいという想いを持って運営されています。看板メニューのエクレアもとてもおいしいです!テイクアウトも可能。

今回はCAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)の岡村ご夫妻にお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)が川越に立ち上げられた経緯を教えてください!

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)

岡村幸宣:CAFE&SPACE NANAWATAはできてちょうど2周年を迎えます。
もともと川越には住んでいましたが、妻が自分のお店を持ちたいということで、店舗兼住宅を建てることを考えました。

せっかくお店を出すなら、妻がお菓子や食に関する仕事をしていましたので、お菓子を出して食べていただけるカフェスペース、私が美術の仕事をしていましたので、芸術家の仕事を紹介できるスペースを担当し、さらにピアノを置いて演奏活動ができるようにする、と夫婦2人がこれまでの仕事の経験を生かしていい形で関われるようなイメージを考えましたね。

お店の外に3色の旗を掲げているのですが、お菓子と美術と音楽、それぞれに興味がある人々、地域の人々の交流の場になるといいなと思ってCAFE&SPACE NANAWATAを立ち上げました。

岡村淑子:川越には観光客向けのお店は多いのですが、地元の方がゆっくりできるお店はあまり多くないと感じています。
CAFE&SPACE NANAWATAはもちろん観光客の方にも来ていただきたいと思っていますが、何より地元の方々のくつろげる空間でありたいですね。

私たちは2人とも出身は川越ではないのですが、結婚を機に川越に引っ越してきました。
川越を選んだのは、2人の職場に通いやすく、住みやすそうだと感じていたからです。2003年に結婚をしましたので、もう19年くらいになりますかね。
ずっと仙波町の方に住んでいて、子供たちも学校に通い出したので知り合いも周りに増えてきました。
引っ越しをしてからも私たちの生活圏内でお店を開きたいと思っていましたし、スタッフも川越で仲良くなったママ友達の力を借りれたらなあと思っていましたので、現在CAFE&SPACE NANAWATAがある場所にお店をオープンさせました。

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)

岡村幸宣:古い落ち着いた街並みと閉ざされていない、新しい人々にも寛容な雰囲気が川越にはありますよね。
私自身は東京の西の方のいわゆるベッドタウンで生まれ育って、街に歴史があってそれが脈々と受け継がれている街というのは新鮮でしたし、川越の中でもそれぞれの街で色があって面白いですよね。

その一方で都会的な部分もあって、新しい街という印象もあります。
岡村淑子:川越で知り合ったママ友達は川越出身の方が多くて、よく話を聞いてみると旦那さんも川越の出身の方が多いようです。
川越は本当に住みやすくて、川越の人は外に出ないんだなあと感じました(笑)。

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)がこだわりを持っている部分、大切にしていることはどのようなことなのでしょうか?

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)

岡村淑子:CAFE&SPACE NANAWATAはお菓子、美術、音楽の異なる3つの柱で運営していますが、共通して大切にしていることもあります。
それは、大量生産大量消費には向かわないということです。
自分たちにできる範囲で一つ一つを丁寧に手がけています。

スタッフは多く在籍してくれていますが、パティシエは1人ですので、作れるお菓子の数には限りがあります。
お客様に提供するものは自信を持って出せるもの、自分自身が納得のいくものを提供したいと考えています。
そのためには素材の吟味も必要ですし、大量生産大量消費ではなく、丁寧に作ったお菓子を出来立ての美味しいうちに召し上がっていただくというやり方が一番かなと思っています。

CAFE&SPACE NANAWATAはどんどんとお客様が回転していくというわけではなく、来てくださるお客様の中には一日中くつろいでいってくださる方が多くいらっしゃいます。
私たちとしてもそういった使い方をしていただけるのはありがたいと思っていて、食事やお茶を楽しみながら、安心して美術や音楽を楽しめる、ゆっくりと時間を過ごしていっていただける空間を提供したいと思っています。
時には私たちも一緒に楽しむ時間も大切にしています。

岡村幸宣:CAFE&SPACE NANAWATAは回転率をあげて、利益を追求するお店ではありません
美術についても場所を貸すことでお金を稼ごうとは思っていません。
私がお店の雰囲気とマッチした方、生き方や考え方に共感できる方に場所をお貸しして、展示をしていただいています。

▼エクレアメニュー一部抜粋

エクレール 380円
モンブランエクレア 440円
河越抹茶エクレア 390円
河越ほうじ茶エクレア 390円
ワイルドストロベリーエクレア 420円
ショコラエクレア 400円
エクレア5種セット 1850円

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)のお二人はどうして美術やお菓子の道に進まれたのですか?

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)

岡村幸宣:私はもともと芸術が好きで、美術大学を卒業しました。
現在も美術館の学芸員の仕事をしています。
この店のオーナーは妻で、私は展示などを企画するキュレーターの役割ですね。

岡村淑子:私は大学を卒業後にお菓子の専門学校に通い、子育てをしながら資格を取得しました。
その後はお菓子教室を開いたり、企業の商品開発に参加したり、専門学校の講師をしたりしていましたが、自分のお店を持つということに興味がありました。料理本の出版や専門学校の講師の際は、主にアレルギー対応の製品やレシピについて研究していましたので、普通の洋菓子を作ることと並行して、そちらについても教えていましたね。ただやはり突き詰めると、扱う素材であったり、作り方であったり自分の納得のいくものを作るには全てを自分の手で行うことが大切だと感じましたので、自分のお店を持つということに行き着きました。

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)のこれから伸ばしたいこと、将来の夢について教えてください!

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)

岡村淑子:大枠の部分はこれまで大切にしてきたことをこれからも続けていきたいと思っています。
これから規模を大きくしていくのではなく、自分たちの目の届く範囲で丁寧な仕事を長く続けていきたいですね。

規模を大きくするより長く続けていくことの方が難しそうですよね。そこに挑戦したいと思います。
そしてこれからも川越の街に根ざしたお店でありたいと思っています。

街に根ざすということは街の方々から信頼していただく必要があります。
皆様に信頼していただけるようなお店になりたいですね。お店を出すということは場所を開くということなので、地域や社会との繋がりが生まれてくるものだと思います。この繋がりを通じてお互いにとって意味のあるものにしていきたいですね。

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)

岡村幸宣:今回取材してくださるCOEDO KAWAGOE F.Cさんはサッカークラブということで少しサッカーの話をすると、Jリーグが開幕した時私は高校生でした。
Jリーグの理念は他のプロスポーツには無いもので、大変影響を受けました。
地域を大切に地域に根ざしたクラブを作るという考え方はヨーロッパの考え方だと思います。ヨーロッパの劇団やオーケストラなども一つ一つの街の文化や歴史を尊重して街に根ざしていくという考え方があります。この考え方をJリーグは広めてくれましたよね。

そういった点に大変影響を受けました。
私も美術の仕事をしていますが、文化もその土地に根ざしていくものだと思います。
一方的な押し付けではなく、双方向に意味のあることで長く続いていけばいいなと思っています。そんなことをJリーグから学びました。
私はサッカーもよく見ていて、海外の試合や日本の試合もよく見ますし、20代の頃ヨーロッパを回っていた時にヨーロッパのクラブハウスやスタジアムも見ていましたよ。

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)さんが思う川越の魅力、好きなところを教えてください!

CAFE&SPACE NANAWATA(カフェ スペース ナナワタ)

岡村幸宣:川越は、いい意味で都会と地方、新しいものと古いものが混ざりあっています。これは大事なことのような気がしますね。

古いだけでは、過疎地域になってしまいますが、新しいものも受け入れることができています。
それでいて川越という街が歩んできた歴史も感じることができます。
街の規模も程よいと思っています。

岡村淑子:あとは、川越が地元の方々に愛されているということでしょうか。
川越の方は本当に川越が好きなんだなと感じています。
自分の住んでいる街を誇りに思えるということは本当に素晴らしいことですよね。

住所 〒350-0056 埼玉県川越市松江町2丁目4−4
電話番号 049-237-7707
営業時間 10:30〜17:00(L.O 16:30)
アクセス 西武新宿線本川越駅より徒歩10分
JR・東武東上線川越駅、東武東上線川越市駅より徒歩20分東武バス06系統(川越駅東口発、本川越駅経由)「松江町二丁目」徒歩1分
東武バス01系統(川越駅東口発、本川越駅経由)「仲町」徒歩4分駐車場:提携駐車場(らくだプラザ)あり
公式HP https://nanawata.com/