cafe Matildaが川越に立ち上げられた経緯について教えてください。

阿部：オーナーの西村と僕が川越市内にある中学の同級生だったんですが、僕が23歳で向こうが22歳の時にcafe Matildaを始めました。

西村は大学時代に京都の方に行っていたのですが、飲食店をやりたいという話を二人でして、それなら地元の川越で一緒にやろうということでやり始めました。

僕は前に川越にあったOATMAN DINERというハンバーガー屋さんで働いていて、地域や地元に密着した飲食店をやりたいという想いがありました。

また、元々アメリカンなものも好きだったので、ただの食べるところではなく、映画や音楽などの文化も発信していけたらいいなとも考えていました。

カフェマチルダ(cafe Matilda)のこだわりや特徴について教えてください。

阿部：うちはお客さんの層がかなり幅広いです。
初めて来た人には一見若い人が多そうだからと言われることもありますが、そんなこともないんですね。

お昼時は女性客が多いのですが、夜になってカウンターに座って一緒に話をするような常連客の方はほとんどが男の人です。
そのため、女の子たちがパンケーキを食べたり食事していたりする一方で、男の人達がお酒飲んでいるというのがMatildaでは良くある光景で、他の飲食店に比べると非常に異色なのかなと思います。

また、内装もアメリカンなものを様々置いていて、自分たちの好きなそれらについてブログにも書いています。
非常にニッチなことについて書いているんですけれど、その事に触れてくれたお客さんとは深い話ができるので、そういう所で関心がある方が多く来てくれたら嬉しいですね。

ランチメニュー（一部抜粋）※ポテト、サラダ、ドリンク付き

エビとアボカドのタルタルサラダパンケーキ	990円
サーモンとクリームチーズのサラダパンケーキ	990円
生ハム＆ブラックオリーブのサラダパンケーキ	990円
ボイルチキンとハニーブルーチーズソースのサラダパンケーキ	990円
キッズパンケーキセット	550円

カフェマチルダ(cafe Matilda)阿部さんが仕事をしていて喜びを感じる瞬間について教えてください。

阿部：私が飲食店をやりたいなと思ったきっかけは、自分が作ったものがダイレクトに評価されるということに魅力を感じたことでした。

服だとかインテリアとかを作ったりする仕事もそういった魅力があるとは思うんですが、喜んでもらったことが目に見えて体感できるのは飲食店ならではだと思っています。
ですので、そういうことが日々あるということが喜びです。

あとは、毎日同じ人が来るわけじゃないので、毎日違う1日が始まって終わるというのが非常に楽しいところですね。

カフェマチルダ(cafe Matilda)阿部さんが仕事をしていて大変だと感じることについて教えてください。

阿部：完全に個人のお店なので、コロナもそうですけど、そういった社会的な情勢の打撃を受けやすいということがあります。
自分たちだけでやっていかないといけないので、その大変さが働く原動力になっている部分はありますけど、やはり大きな責任が伴いますね。

カフェマチルダ(cafe Matilda)として伸ばしたい、進化させていきたいところはどのようなところになりますか。

阿部：Matildaを始めてから、10年が経ちました。
あっという間でしたが、まずは飽きられないようなお店にしたいと思っています。

今では、10年前とかに高校生として来てくれていた人たちが、お母さんになってママ友たちと来てくれたりもしています。
常にお客さんや色々な人たちの人生のストーリーの中にMatildaがあり続けたいですね。
客層が比較的若いからこそ、このような側面があるのかなと思っています。

また、当時お客さんとしてMatildaに来ていた高校生の子が大人になって一緒に仕事をするじゃないですけど、今度は僕らがお客さんになって仕事をお願いするということもあります。
例えば、スタッフが一人暮らしをするからそのための物件を探すときは、不動産会社に就職した子に頼んでみたり、社員旅行に行きたい時には、旅行代理店の子に一任して、プレゼンテーションをしてもらって、みんなで行ったりすることもあります。
他には食品の卸をやってくれる子もいます。そういったつながりも大切にしていきたいですね。

Matildaは敷居が高いお店ではないと思っています。
モーニングからやっているので、夜までの一日の時間の中で好きな時に立ち寄ってもらえたら嬉しいですね。

モーニングメニュー（一部抜粋）※バナナ、ドリンク付き

プレーンパンケーキ	550円
ベーコンエッグパンケーキ	715円
サーモン＆クリームチーズサラダパンケーキ	715円
チョコバナナパンケーキ	990円
ベリーベリーパンケーキ	550円

仲良くなったお客さんの中には、最初に思った感じとは違うということをおっしゃる方もいらっしゃいます。
女の子ばかりがいるから、自分みたいなおじさんが一人で行っていいものかと思っていたらしいのですが、ブログに書いてあるように可愛い物を発信したいというよりは、映画とか音楽とかマニアックな物が僕らは好きなので、そういう話ができる人が一人でも来てくれるとありがたいですね。

そういう文化を発信したいとは言っておきながらも、僕らはその時代をリアルで体験していないので、その年代を過ごした方々の生の声を聞きたい気持ちもあります。
ですので、年齢や性別を問わず、どんな方でも気張らずに気軽に立寄ってもらえたら嬉しいです。

カフェマチルダ(cafe Matilda)阿部さんの思う川越の魅力、好きなところについて教えてください。

阿部：川越は観光地でもありますし、歴史がある街なので、自分自身もそうですけれど、自分の街に誇りがあって人に自慢できるところが魅力ですかね。
それがこうして自分の仕事をやりながらも川越の魅力の一つになりたいという思いにもつながっています。

また、川越祭りを含めた観光地とか仏閣もそうですが、長い歴史がありつつも、おじいちゃんおばあちゃんだけが来る町じゃない、生活のリアルな部分と歴史が共存している街であるのも川越の魅力ですね。

住所	〒350-0042 埼玉県川越市中原町１丁目５−１７ MANITAビル1F
電話番号	049-277-3747
営業時間	Morning　7:30～10:00（L.O.9:30） Lunch　 11:00～16:30（L.O.16:00） Dinner　17:30～23:00（L.O.22:30） 定休日不定休
アクセス	西武鉄道新宿線本川越駅から徒歩3分
公式	http://www.cafe-matilda.com/