グルメ

「タベカレー」は川越の野菜と旬の食材を使ったインド料理的カレーを日本酒ともに。田部さんが手がける予定調和の外にある料理の秘密に迫る

タベカレー川越
川越市の旬の食材を使用したこだわりの間借りカレー店「タベカレー」!

 

埼玉県川越市にて旬の食材を野菜を使ったカレーとミールス(南インドの定食)を提供。メニューは毎週更新し、予定調和の外にある楽しさを追求。川越という街で、地元の季節野菜を使いつつ、他のお店とは異なるカレー屋さんを地域に根付かせる「タベカレー」の挑戦に迫ります!

今回はタベカレーの田部さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

■合わせて読みたい!「#川越」編集部おすすめ記事

タベカレーが川越に立ち上げられた経緯について教えてください!

田部:そもそも僕自身がカレーを作るのが好きでして、川越に自分の食べたいカレー屋さんがなかったので、それなら自分で作ってみようと思ったことが最初のきっかけになります。

大学を卒業した後、飲食店で働きながら川越のお店とのコラボレーションやカレーのイベントに1年で3、4回参加させていただいてそこからスタートしました。
元々料理は自炊程度でしかしていませんでしたが、カレーが食べたいという思いから独学で勉強しました。

僕自身がnegombo33さんのカレーがとても好きで、
negombo33さんのキーマカレーを食べた時に衝撃を受けました。

タベカレー川越

カレーが好きだなと自覚したのが高校生くらいの頃なのですが、ネパールインド料理店でナンでカレーを食べた時がきっかけなんですよ。
こんなにも美味しいカレーがあるのかと思いました。

コロナ禍の中で、仕事がなくなってしまった時にカレーのデリバリーを始めたのですが、その時にcopoliの染谷さんがカレーを買ってくれていたこともあって、現在の場所で間借りという形で現在営業しています。
基本はランチ営業
となっています。

タベカレーのお店としてのこだわりや特徴を教えてください!

田部:一般的にイメージされるカレーというよりかは、インド料理に限りなく近いカレーとミールス(南インドの菜食プレート)を提供しています。

カレーの語源となっている単語はあるのですが、インド料理にカレーという概念はないんです。植民地時代にイギリスに現地の料理が伝わった時にカレーという概念が生まれ、それが日本に伝わってきました。

タベカレー川越

僕自身、日本酒が大好きで居酒屋で働いていたこともあったのですが、それと同時進行でカレー作りをしていた中で、カレーと日本酒とのペアリングが生まれました。
日本酒自体の固定概念を壊して、日本酒をお米に見立てて、インド料理のお野菜やココナッツを使ったお野菜と一緒に味わってもらったり、カレーのプレートの中に果実を一つ加えるようなイメージでお酒を足したりなど、予定調和の外にある楽しさを追求したくて、日本酒と南インド料理の枠でやらせてもらっています。

タベカレー川越

常に同じメニューで固定していることがなくて、食材がなくなるごとに新しいメニューを仕込むので今までで数多くのプレートを考案してきています。
季節感もテーマの一つでして、夏で言うとスイカを取り入れたり、冬ではみかんや柿に変わったりするので、お客さんがびっくりすることもありますね。

タベカレー川越

常に印象に残るものを作ることを心がけているので、逆に定番なものは少なかったりします。お客さんに満足いただけるものを作ることも大切ですが、それと同じくらい自分が楽しめるかどうかを重要視しています。お客さんに少し呆れられるくらいがちょうどいいのかなと思っています。

メニュー※毎週メニューが変わりますので1例となります。

こがしキーマ(中辛) 1,000円
マトンチュッカ(中辛) 1,300円
季節野菜のサンバル(小辛) 1,000円

タベカレーの田部さんが働かれていて喜びに感じる部分について教えてください!

田部:僕自身飽きっぽい性格でもあるので、メニュー自体は毎週更新しています。
定番メニューとは他に季節の新鮮な食材から発想を得て、新しいメニューをどんどん取り入れることを信念に営業しています。

タベカレー川越

新しいメニューを取り入れることは、お客さんに対してこれ面白いよねという提案でもあり、挑戦でもあるので、それがお客さんに受け入れられた時は嬉しいですね。予定調和の外にある楽しさでお客さんと繋がれたということは喜びでもあり、飲食店を営業している上での醍醐味でもあると思います。

タベカレーの田部さんが働かれていて大変だなと思うことがあれば教えてください!

田部:仕込みは大変ですし、ランチ営業なので提供スピードを気にされるお客さんもいらっしゃいますので、営業中は集中してひたすら調理しています。

タベカレー川越

あとは、お客さんによって辛さの感じ方は異なりますし、生姜とニンニクがたくさん入っていて汗をかくので、そこはお客さんの反応を見て、気を遣う部分でもありますね。
大変なことも多いですが、楽しいのでやれていると思います。

タベカレーがお店として今後伸ばしていきたい部分について教えてください!

田部:川越という街で、他のカレー屋さんとは違ったこのお店を地域に根付かせたいですね。食べものを混ぜるということは、和食で言うと御法度みたいなところもありますが、それはそれで文化の違いと認識した上で、多くの方に楽しみ方を知ってほしいなと思っています。まだまだ抵抗感のある方や認知されてない層の方にどうやって効率よくアピローチしていくかは課題でもありますね。

タベカレー川越

川越には他のカレー屋さんやネパールインド料理店も多くありますが、当店は川越の季節野菜などを使って自分が面白いと思った品を提供しているので、それらのお店を競合という風には認識していなくて、昨日作ったカレーをより美味しく!と言ったように、自分自身がライバルだと思っています。
昨日の自分を超えていくような、より良いものを提供していくことが自分の夢でもあり、使命であるような気がします。

タベカレーの田部さんの思う川越の魅力や好きな所があれば教えてください!

田部:素敵な農家さんがとても多くて、季節のお野菜が豊富なところが川越の好きなところですね。
ジャガイモやニンジンだけでなくて、里芋や青パパイヤなどの珍しい野菜が取れるので、そこから発想を得てメニューを考案している部分もあります。観光地ばかりが注目されている部分がありますが、少し行くと富士山が見えたり、程よく田舎を感じられるところも好きですね。

住所 埼玉県川越市南通町16-5 ヨシダビル 1F
営業時間 [木・金・日・月]
12:00~14:30
[土]
11:30~14:30
[日]
18:00~21:30(L.O.21:00)日曜営業
アクセス

JR埼京線 / 川越駅 徒歩5分(340m)
西武新宿線 / 本川越駅 徒歩7分(540m)
東武東上線 / 川越市駅 徒歩12分(910m)

公式instagram https://www.instagram.com/tabecurry/

■合わせて読みたい!「#川越」編集部おすすめ記事