産業

「サポートあおい」は川越市で障がいを抱える方々をサポート。支援を通じて一人一人の人生を豊かに、福祉職の魅力を広めていく樫村さんと新藤さん同級生2人の想い

特定非営利活動法人 サポートあおい川越
精神障がいをお持ちの方々の地域福祉をすすめる支援団体!

 

「サポートあおい」は、精神に障がいを持つ方々が自立を目指して活動していけるようにさまざまな支援を行っております。理念として、障がいがある方もない方も同じ社会の中で生活する【人】として生きていけるような社会づくりを目指しています!

今回は特定非営利活動法人 サポートあおいの樫村さんと新藤さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

特定非営利活動法人 サポートあおいが川越に立ち上げられた経緯について教えてください。

特定非営利活動法人 サポートあおい川越

設立が2018年でして、商工会さんや自治会さんと繋がりを保ちながら川越周辺で活動を行ってきました。

2人とも川越出身ではないですが、東京国際大学出身でゼミが一緒
だったんです。
ゼミの先生が当法人の理事を務めていたこともあり、お誘いいただきまして2人とも新卒で入職することになりました。

当法人が立ち上げられた背景は、精神障がい者の方の居場所を作りたいという事で最初は、家族の皆様で一軒家を借りてサロンのような活動していたのですが、福祉の法律が変わる中で施設を作ることになり、2018年に法人化いたしました。
当時の川越では、精神障がい者向けの居場所作りのような事は初めてだったと思います。
今現在では、障がいに関わらず全ての人を受け入れる体制となっています。

特定非営利活動法人 サポートあおいのこだわりや特徴を教えてください。

特定非営利活動法人 サポートあおい川越

理念として、障がいがある方もない方も同じ社会の中で生活する【人】として生きていけるような社会づくりを目指しています

精神障がいは中途障がいでして、健康に産まれてきても10代で発症することもあります。
統合失調症は思春期に多く発症するものですし、うつ病やパニック障がいもそれに含まれます。生まれつきも後天的なものも含めて、誰しもが障がいをもつ可能性を持っています。

例え、自分や自分が大切に想っている人達が障がいを持ったとしても安心して生きていけるような社会作りを目指して取り組んでいます。

障がい者と健常者と分けるのではなく、今偶然に病気があるかないかの違いです。
元気な人が困っている人を助ければ良いし、逆に私達がそうなったら助けてほしい。境目はないです。

特定非営利活動法人 サポートあおい川越
あとは、皆が豊かに暮らしていければ良いなと思っています。
障がいを持っているからこの先の人生が楽しくないとか、希望がないと思うのでなく、1人の人間として豊かな人生を歩めるように少しでもサポートしていきたいと思っています。

当施設は、4つ建物を借りています。
ここ「カフェソラーレ」の1階はカフェを運営し、2階では内職作業を行っていて、利用者それぞれの方の適性に合った作業をしています。
「地域活動支援センターみなみ」では、古民家のような雰囲気で、縁側もあってゆったりしたり、憩いの場として利用してもらっています。
あとは、障がい者雇用の枠で働くための訓練の場、「ワークセンターせんば」や自立(生活)訓練の場、「生活支援センターみんと」も運営しています。自宅に訪問しての訓練支援も行なっています。

川越の郊外から通うのが少し大変な方々へのための送迎サービスもあります。

特定非営利活動法人 サポートあおいで働かれていて苦労されているところがあれば教えてください!

特定非営利活動法人 サポートあおい川越

経営面は苦労しますね。
お金のことは考えつつも、私たちが提供するサービスの質は落とさないようにしていて、そのバランスを取るのは難しいです。

川越駅周辺には、大きい会社が母体となって福祉施設を運営している所も増えてきて、15年前はここが川越駅から一番近い施設でしたが今では、駅から少し距離がある施設となりました。障がいがある方にとって選択肢の幅が増えていると思いますし、それはすごく良いことだと考えます。
しかし、障がいが重い方を受け入れている所は減っているのかなと思う部分もあるので積極的に受け入れてサポートしていきたいと思っています。

特定非営利活動法人 サポートあおい川越

また、人材確保も大きな課題です。
福祉は、誰でもやりたいと思う仕事ではないのかもしれませんが、少しでも魅力を広めていきたいですね。
福祉職への固定概念があるのか、長く求人を出しても成果が出ないこともありました。
私たちとしては、“こんなに楽しく活動している”ということや“ステキな仲間と働けている喜び”といった魅力をもっと知ってもらうために啓発活動に力を入れていきたいと思っています。

一方、転職のフットワークが軽くなってきている背景もあり、全く異なる業種の方々がこの業界に入ってくることもあるので良いことではある分、福祉の考えや技術は私たちが伝えていく必要があると思っています。

カフェソラーレメニュー(一部抜粋)※時期によってメニューが変わる場合がございます。
カフェ活動日:月・火・水・木・金(平日週5日) ※イベント時は土日も開所
営業時間:9:30~15:30 ※イベント時は変動有
連絡先:「就労継続支援B型 ソラーレ
TEL :049-222-8098
住所 :〒350-0034 埼玉県川越市仙波町2-10-35

ドライカレー 500円
オムライス 600円
日替わりランチ 600円
ドリンクセット +150円

特定非営利活動法人 サポートあおいとして今後伸ばしていきたい部分について教えてください。

特定非営利活動法人 サポートあおい川越

いきなりは難しいところもありますが、施設内だけでなくイベントへの参加やイベントの企画なども行っていけたら良いなと思っています。

社会は、施設の中だけではないので、利用者の方々が持っている力を社会で発揮していけるような機会を作ることが必要だと思っています。
どうしても障がいを持っていることが社会にとってはイメージが良くないところもありますが、利用者の方々はそれぞれ魅力がありますし、そういった方々が生きてきた過程や人生から学ぶ事はたくさんあると思っています。
施設内だけで留まってしまう事は良くないと思うので、イベントが第一歩目になるのかなと思います。

年末には、書き初めイベントをやりました。
利用者さんがチラシを配り、職員の中で書道の先生がいたこともあり、イベントには30人くらいの方々が来てくれました。
お子さんの宿題の手助けにもなると思いますし、障害の方々だけでなく、地域に住んでいる方々のお困りごとやニーズはたくさんあるので、地域を巻き込みながらサポートできたら良いですね。
障がいの方だけでなく、地域との関係性を築いていく事で障がいや福祉施設などに対する考え方も変わってくるのかなと思います。

川越の魅力や好きな所があれば教えてください。

特定非営利活動法人 サポートあおい川越

雰囲気が良いですよね。
最近は若い人もたくさんお店を出していて、面白いお店や食べに行ってみたいお店がたくさんあります。

移り変わりも激しいですが、そういった方々のエネルギーがあって、活気がありますよね。それとのコントラストで古い建物、お店や雰囲気もあって、若いエネルギーとうまくマッチしていると思います。

あと、地域の方々皆様が温かい事が魅力的だなと思います。
私自身田舎の出身なので川越は都会と感じていまして、都会の人は冷たいイメージがあったのですが、地域の方々みんな声をかけてくれたり、イベントにも呼んでくれたりします。
宣伝したいことがあったら、『協力するよ』と手を差し伸べてくれたり、大家さんが野菜を分けてくれたりもして、こういった環境や雰囲気はとても良いなと思います。本当に日々ありがたいなと感謝が止まりません。

住所 〒350-0034埼玉県川越市仙波町2-16-31
電話番号 049-225-6420
アクセス

■就労移行 ワークセンターせんば
住所 〒350-0034
埼玉県川越市仙波町2-16-31
TEL 049-225-6360
FAX 049-225-6360

■就労継続支援B型 ソラーレ
住所 〒350-0034
埼玉県川越市仙波町2-10-35
TEL 049-222-8098
FAX 049-222-8098

■生活支援センター みんと
住所 〒350-0034
埼玉県川越市仙波町2-16-32
TEL 049-225-4701
FAX 049-225-4701

■地域活動支援センター みなみ
住所 〒350-0034
埼玉県川越市仙波町2-4-14
TEL 049-226-9008
FAX 049-226-9008

■相談支援センター くらぁじゅ
住所 〒350-0034
埼玉県川越市仙波町2-16-32
TEL 049-277-6038
FAX 049-225-4701

公式HP http://support-aoi.com/