カナオ訪問看護リハビリテーションが川越に立ち上げられた経緯について教えてください。

私自身は川越出身ではないですが、妻の実家が川越で農家をしています。
元々、私が鍼灸マッサージ師でして、平成8年に南古谷で始めました。
マッサージの資格を取って、20歳くらいの頃に新河岸の町田治療院という所で修行をした後、たまたま縁があって南古谷で開業する運びとなりました。

治療院でマッサージや来院された方の施術をしていましたが、平成12年頃に介護保険が始まり、自力で治療院に通う事が難しい高齢者の方を対象に訪問サービスを始めました。
それからデイサービスを始め、今から10年くらい前に現在の訪問看護サービスを始めました。それから坂戸や鶴ヶ島にも拡大しました。

カナオ訪問看護リハビリテーションのこだわりや特徴を教えてください。

理念としては、「健康つくり支援」を掲げていまして、マッサージ・鍼灸・訪問看護・リハビリ・通所介護を通じて、それぞれの視点から専門性を活かし、患者様や利用者様がご自宅で、『心豊かな時間を過ごせるように』と考えております。

訪問マッサージについては、自力で通院する事が難しい方が多いですが、訪問看護については病院で入院していた方が在宅療養になった時にリハビリや体のケアが必要になってくるので、当社の看護師や理学療法士がご自宅に訪問しケアを行なっています。

介護保険の患者様と医療保険の患者様を対象にサービスを行っているので、元気だけどリハビリが必要な方から病気で重症な方など幅広い患者様がいらっしゃいます。
最近は、訪問看護ステーションは増えてきていますが、2025年問題で団塊世代の方が80代に突入するので、高齢化社会においてこの仕事というのはさらにニーズが高まっていくと思います。

カナオ訪問看護リハビリテーション岩本さんが働かれていて喜びに感じる部分について教えてください。

患者様や利用者様から感謝されることはもちろん嬉しいです。
自分の両親は既に亡くなっていて、母親は入院していて亡くなる直前まで『家に帰りたい』と言っていましたが、自宅で看取ってあげる事ができませんでした。
誰しもが自分の住み慣れた自宅で最期を迎えたいと思います。

家族に負担がかかってしまう事もありますが、それを看護師やリハビリ職の方が支援して、患者様や利用者様の想いを叶えてあげられた時は良かったなと思いますね。

カナオ訪問看護リハビリテーション岩本さんが働かれていて苦労されているところがあれば教えてください。

人材の確保に一番苦労しています。
高齢者社会の中でこのような仕事のニーズは高まっていますが、人が追い付いていない現状があります。

デイサービスは、資格がなくても介護職に就く事ができますが、看護師や理学療法士、マッサージ師は国家資格が必要ですので、誰でもいいという訳ではない為人材の確保が難しいです。

カナオ訪問看護リハビリテーションが今後伸ばしていきたい部分について教えてください。

コロナ禍で存続していく事で精一杯ですので、その先の事はあまり考えていません。

世の中では、マスクは不要になったり、コロナが5類に移行するという話ですが、医療現場の状況は何も変わっていません。
若い人はあまり重症化しませんが、高齢者の方はそうではないので、私たちの仕事としては苦しい部分があります。

訪問マッサージの部署は、老人ホームに訪問したりするのですが、老人ホームはクラスターなどが起こってしまうと外部の我々は全く入れない事もあり、特に12月や1月は経営面でも苦しめられました。

カナオ訪問看護リハビリテーション岩本さんの思う川越の魅力や好きな所があれば教えてください。

街並みも好きですけど、川越の方の人柄に魅力を感じました。
以前は、所沢で仕事をしていた事もあるのですが、所沢の人はよそ者でもすぐに受け入れてくれる反面、関係が切れてしまうことも早いと感じました。
逆に川越は、よそ者をなかなか受け入れてくれないですが、一度受け入れてくれると関係性が長く続くと感じましたね。
簡単には受け入れてもらえませんが一度仲間になると深い関係性になれるような印象です。

住所	〒350-0018　埼玉県川越市藤木町30-1　大河内ビル2階
電話番号	Tel：049-230-3939／Fax：049-230-3938
公式HP	http://www.kanao.jp/lim/