産業

川越のアーバンプランニングは「広告で笑顔あふれる世の中を作る」ポスティングやデザイン制作で新たな領域へ挑戦し続ける

川越のアーバンプランニング
平成4年に創業し、川越を中心にポスティング事業や印刷事業を展開。

 

株式会社アーバンプランニングは、配布員の教育、反響アップのための調査、最新データの収集などに力を注ぎ、高い宣伝効果の実現に努めるポスティング業者。代表の堀籠さんは川越を心から愛し、川越で挑戦を続けていらっしゃいます。

今回は株式会社アーバンプランニングの代表の堀籠さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

アーバンプランニングの代表は現在堀籠さんが務められていますが、堀籠さんが創業された会社なのでしょうか?

川越のアーバンプランニング

堀籠>アーバンプランニングは前社長の西村が創業しました。
私は現在2代目の代表として会社を運営していますが血縁というわけではありません。

アーバンプランニングには12年間ほど在籍しており、その期間の大半は店長として勤務していました。

以前より会社は後々お前にやってもらうという話は西村から言われていたのですが、引継などが無いまま西村が癌で急逝しました。
それまでも私が入社する前から週3日透析に通っているような状況で体調は良くなかったのですが、4年前にステージ4の癌が分かり、会社にも長年来られない状況でした。

そのような状況下で堀籠さんがアーバンプランニングの代表を引き継いだのはいつになるのでしょうか?

川越のアーバンプランニング

堀籠>私が代表に就任したのは2020年4月です。

2020年3月に西村が急逝し、西村の奥様がいらっしゃるんですが、奥様も長く現場から離れていて、もう会社を続けるつもりがないという状況でした。

去年の3月だったので、まさにコロナの最初の緊急事態宣言という状況で、経営が厳しくなるというのがわかっていましたが、残された選択肢は「会社解散」か「私が会社を買い取って会社を引き継ぐか」のいずれかでした。

そのような状況下で堀籠さんがアーバンプランニングの代表を引き継いだのはどのような背景があるのでしょうか?

 

堀籠>コロナの状況下で会社を畳むとなると、私も含めそれぞれ仕事を探してくれいうのは厳しすぎるという状況でした。社員の人生が懸かっています。

そこで今後のことをどうするべきか、これまで私と長いお付き合いのあった多くのお客様にご相談させて頂き、現在の状況と先行きの不安を伝えると「アーバンがなくなるのは困る。困ったときは力になる」と心強いお声をいただけました。
その後、全社員にも話を聞き、私自身も会社をやるぞと覚悟を決めました。

コロナ禍という非常に難しい状況下で引き継ぐことを決められたのですね。コロナ禍における事業状況はどのようなものだったのでしょうか?

川越のアーバンプランニング

堀籠>前社長がずっと身体が悪かったこともあり、会社の実質的な業務は今までも私が行ってきましたので新体制の経営シフトはスムーズでした。

一方で、ポスティング事業ではコロナの影響をもろに受けました。
お客様は休業ですし、営業していても自粛で広告はほとんど出ません。
最初不動産のお客様などはチラシを出して頂きましたが、こんなご時世で広告なんて出すんじゃないと風評被害のクレームが出て、ほとんどが途中キャンセルになりました。

議員さんなどがコロナ対策のチラシを作って配布させて頂きましたが、他の広告が無い1枚だけの配布では経費の方が高くつく位でした。街のためにと休まず配布をしていたのですが、その為に休業も出来ず、休業の補助は受けたくても受けられませんでした。

しかし、自社でもコロナの注意喚起チラシを作成して配布するなど、何とか世の中が良くなればと思って頑張りました。

コロナ禍の難しい状況下でアーバンプランニングとしてはどのような舵切りをしたのでしょうか?

堀籠>コロナという広告自粛雰囲気の中で、何ができるかという視点で生まれた事業が現在注力している「 AR(拡張現実)などITツールを活用したデジタル事業」です。
新型コロナウイルス感染症の蔓延を受けて、いままで通りの紙媒体チラシをポスティングするだけでは企業が存続できないと考えました。

スマホが無い頃は、チラシがポストに入ってくると嬉しい。楽しみ。という人が多数いたのですが、現在はチラシの投函を嫌がる人も増えているのは理解しています。
弊社では配布して欲しくないという意思表示が有ったポストには配布をしない独自の地図管理と周知を行っています。

そんな時代の変化の中、デジタルを活用することで紙媒体自体の価値を上げていくのはどうかと考えました。
弊社のデジタル広告の場合はアプリを使い、チラシのデザインにスマホをかざすとそのデザインが動いて見えるという、AR(拡張現実)動画が再生されるという技術を取り入れました。

他にもデジタル技術と連動させることで、チラシが入ってきたから遊べる。
次はどんなものが見られるのだろう?と楽しみにして頂けるよう、今までにない付加価値を作る挑戦をしています。

アーバンプランニングならではの強みを教えてください!

川越のアーバンプランニング

堀籠>弊社はもともとポスティング屋なので、その売上基盤が有るという強みを生かして、その上に付加価値であるARという合わせ技も、比較的安価で提供できるということは弊社だけの強みですね。
ITツールは圧倒的に価格が安い設定にしています。もちろんITツールだけでも対応可能です。

ポスティング会社の、直接チラシをお届けするというアナログな部分と、デジタルを活用した新しい部分をうまく融合させながらコストを抑えた提案がアーバンプランニングであれば可能です。

アーバンプランニングと川越の繋がりを教えてください!

堀籠>本社が川越に有りますので、川越を中心に東武東上線沿線、北坂戸~みずほ台の地元に特化した創業から29年の実績が有ります。

川越の世帯数やその他GIS(地理情報)も多数抱えていますし、外部データだけでは無く、長年自社でポスティングをして集めた道や建物情報も常に最新の状態にしています。
多くの方が目にした川越まつりのポスター・印刷物も2回ほど担当させて頂きました。これからの試みでは、毎日多くの方が配布をしていますので、配布員さんによる街の見守りプロジェクトなども行う予定です。

アーバンプランニングを堀籠さんが引き継いでから大事にされていることを教えてください!

川越のアーバンプランニング

堀籠>前社長と、私の決定的な違いは、”川越を盛り上げようと本気で思っているかどうか”ですね。
良い悪いはさておき、前社長は売上が基本的には第一でした。
また、社員や登録配布員さんの待遇の改善も大きく変化させた大事なことです。

引き継いだ時は経営理念も無く、社員の契約書、就業規則なども存在していないような状況でした。残業管理や福利厚生などやることが沢山でした。

私が代表をやるタイミングで、「広告で笑顔あふれる世の中を作る」という企業としての芯となる理念を作り、契約書や就業規則、協定も整備しました。
会社の収支や事業計画の共有など、社内の構造もクリーンになるように見える化を行い、最初の1年間で全て行いました。

今年に入ってからは川越の青年会議所や倫理法人会にも入り、対外的な動きを始めました。前社長は対外組織と関わるのを嫌っていましたので、大きな違いですね。

就任年は社内を整備して地盤固めをして、今年から対外的な活動や地域活動を通して会社の姿勢を外に発信していくことをテーマにしています。

結果として会社の売上もかなりの改善ができてきました。
社員は私も含めて9名で、登録配布員さんも含めると200人ほどになります。
やはり人財が一番大切な存在ですので、埼玉県の健康経営実践にも登録して働き方はかなり気にしています。

川越の街の魅力、好きなところがあれば教えてください。

堀籠>川越は歴史がある行事や街並みだけではなく、観光に向いた素敵なお店も多く、
街並み自体がエンターテイメントになると思います。

川越はお祭りや花火など、行事が沢山ありますよね。
そういう行事を住人だけでなく企業までもが一緒に行ったりと、川越がひとつになって楽しく活動している。
そういう一体感が有るところがすごい魅力だと思います。

今後アーバンプランニングとして持っている技術をうまく川越の街に生かして、
もっと面白い街にできると信じて挑戦を続けていきます。

住所 〒350-0045埼玉県川越市南通町13-2西澤ビル1F
アクセス JR・東武東上線 川越駅から徒歩8分
営業時間 9時00分~18時00分
公式HP http://urban-planning.jp/
公式SNS Instagram: https://www.instagram.com/urban_planning_saitama/