株式会社ファインシンター川越工場は主に自動車などに組み込まれる金属製品を生産しています。社員の会社への満足度も大切に会社運営されており、福利厚生としても社内で共済会という会があります。また、会社からも補助金を頂きながら、クラブ活動で汗を流したり、社員旅行にいったりしています。
株式会社ファインシンターさんは、何をされている会社でしょうか?
山村>弊社は主に自動車などに組み込まれる金属製品を生産しております。
通常は鍛造や削り出しなどが一般的ですが、弊社では数種類の鉄粉を製品特性に合わせ配合し、金型に入れ、数十~数百tのプレス機で押し固める製法で生産しております。
その後、製品を焼く事により、鉄どうしが結合され、とても硬い製品なります。
削り出しの場合、多くの切粉が発生しますが、鉄粉を押し固める製法により鉄屑の排出量が少なくなり地球にも優しい生産が可能です。
また複雑な形状も金型さえあれば、スピーディーに安いコストで生産できるというのが弊社のウリであり、強みでもあります。
川越工場では主に自動車のエンジンパーツ、足回りのシリンダーピストンやエンジンのパワーを駆動に伝えるためのギア・トランスミッションなど高強度な製品も生産しております。
他の工場では、電車のブレーキパッドや、すり板なども生産しております。
すり板とは何かと申しますと、電車は架線からパンタグラフを経由して電気を取り込んで走ります。その架線とパンタグラフの接触部に使用する製品です。
すり板自体はいくらでも固くする事は出来るのですよ。
しかし、それでは架線が傷んでしまうのですよね。逆に柔らかくすると頻繁に製品を交換する事になります。
それでは製品として失格です。
お客様に喜んで頂くには、双方を痛めつけず長寿命で信頼のある製品を安価に提供することです。
長寿命になることで地球環境にも優しい製品となります。
このように地球にやさしい製品をどんどん開発していきたいですね。
株式会社ファインシンターさんが、川越工場を立ち上げられたのにはどのような背景がございますか?
山村>昔は東京都板橋に工場がありました。
その頃は川口とか高島平周辺には様々な企業・工場が多く存在していました。
弊社の場合、自動車の普及により受注量が増え、その当時の工場規模では対応しきれないという状況になりました。
丁度、その頃、川越市南台に工業地帯が完成し将来的には関越自動車道が通りインターチェンジも出来るとうい情報もあり、利便性などを考慮し昭和41年に移転してきました。
株式会社ファインシンターさんが、会社として大切にしていることはなんでしょうか?
山村>何があっても安全第一ですね。
安全に携わる会議だけで月に5、6回は開催しています。
次に品質です。
「お客様に迷惑をかけないように」という気持ちを常に心がけ、品質にこだわった生産活動をしているつもりです。
また、仕事だけではなくて福利厚生の方にも力を入れており、社内で共済会という会があります。会社からも補助金を頂きながら、クラブ活動で汗を流したり、社員旅行にいったりしています。
結果、従業員同士の連帯感も生まれて、より良い仕事の質向上に繋がっています。
山村>他には健康経営ですね。
常駐の保健師に支援して頂きながら、様々なプログラムを組んで、健康な体つくりの取り組みを実施しています。
株式会社ファインシンターさんで働かれていて、喜びを感じる瞬間はどのような瞬間でしょうか?
山村>難しい形状の製品受注を頂いた際、それを従業員が一丸となって試行錯誤しながら、お客様の望み通りの製品が完成した時は「やったぞっ!」という気持ちになりますね。
1つの製品が完成するには、何百人という人が関わるので、要件を全てクリアし、お客様からも喜んでもらえ、自信の持てる製品が量産体制になった時は、やはり嬉しいですね。
今後伸ばしていきたい所や進化していきたいところはございますか?
山村>現状はエンジンパーツを多く生産しておりますが、ニュースなどでも報道されている通り、将来は電気自動車(EV)が主流となると言われています。
時代に取り残されないようにEV製品を開発していき、技術力があり信頼される企業を目指していきます。
また、鉄粉を固めるという技術を利用して、様々な製品開発にも着手しております。
現在は、昆虫食にもチャレンジしています。
コオロギを使用したスナック、即席麺も生産しており、ふるさと納税の返礼品にもなっています。
今後も色々な製品開発にチャレンジしていきます。
最後に、川越の街の魅力や好きなところがございましたら教えてください!
山村>川越の街並みは非常に良いですよね。
とても和むし、常に進化し続けている市・街という印象を受けます。
休日には妻と市内を散策したり、美味しいものを食べに行ったりして楽しんでいます。
私の実家は山梨ですが、地元の友人は皆、川越市を知っています。特に小江戸の知名度は高いですね!
妻は東京都出身ですが、よく地元の友人と小江戸散策を楽しんでいます。
遠方からも来やすい立地条件でもあり、サツマイモの料理などを食べに来たりする人も多く、川越は活気ある市・街だなと思います。
住所 | 〒350-1165 埼玉県川越市南台1丁目10番地3 |
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電話番号 | 049-242-3131 |
アクセス | お車でお越しの場合 ・関越自動車道 川越ICより約10分川越ICより狭山方面、国道16号を約1.5km 大袋新田交差点を左折し、西武新宿線の踏切を通過し約400m 1つ目の信号を右折し約100m右手 電車でお越しの場合 ・東武東上線 川越駅よりタクシーで約15分 ・西武新宿線 南大塚駅より徒歩約10分 |
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