芋そうめんが名物の「甘味茶房 かすが」では、明治26年(西暦1893年)に建てられたという築120年以上蔵造りの建物で、川越の象徴的な鐘楼「時の鐘」の近くに位置します。川越名物芋そうめんはさつまいもを粉にして、約3割ほどつなぎに使用しています!
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甘味茶房かすがさんが川越に立ち上げられた経緯について教えてください!
森田>このお店は30年前に川越にオープンしました。
お店を出した当初は、まだ観光客はほとんどいなかったのですが、この30年間で本当に変わりはしましたね。
当初は地元の年配者と一緒に甘いもののお店で生きていこうなと思っていたのですが、そんなこと言ってる間に、5年程で国内の観光客が増え始め、そんなこと言ってる間にまた海外のお客様も増えてきて、もうあれよあれよという感じでした。
だから川越も市として大変だったと感じています。
甘味茶房かすがさんのこだわりや特徴を教えてください。
森田>そんなにこだわっていることはないかもしれませんが、一度来ていただいたお客様には、必ずまた来ていただくように社員には何回も耳にタコができるぐらい言っています。
あなたの言葉一つ、この笑顔一つで「もう一度来たいな」とか「川越に来たら、かすがさんに行こう」という気持ちにさせたいなと考えています。
他のお店にはない特徴というと、つなぎにさつまいもをつかった芋そうめんですね。江戸時代から明治時代にかけては川越で作ったお芋のそうめんが相当江戸に運ばれたと考えております。歴史のある素麺で観光のお客さまに喜んでいただきたいです。観光客の方から手軽につるつるっと食べたいという声があり、人気商品になりました。さらにお客様が楽しめるように、お芋のそうめんは洋風やイタリアンにアレンジしています。
値段が高くて美味しいのは当たり前ですが、私はやっぱり安くても美味しいもの出さないといけないといつも思っています。
メニュー(一部抜粋)※時期によってメニューが変わる場合がございます。
川越名物芋そうめん | 1,050円(税込) さつまいもを粉にして、約3割ほどつなぎに使用しています。一般的なそうめんよりも弾力があります。さつまいもの皮もまるごと使っているので、ほんのりベージュ色なのが特徴です。写真は芋そうめんの冷つけ麺セット。自家製梅ジュースとミニ芋ぜんざい付!川越にお越しの際はぜひご賞味ください♪ |
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いもあんみつパフェ | 720円(税込) 創業当時からの看板メニュー「いもあんみつパフェ」寒天部分の真ん中にさつま芋甘露煮・てっぺんのいもあんはホクホク感がでるよう、あらびきに仕上げています。お食事をお済みの方でもぺろりと召し上がれる逸品!ご家族・ご友人・カップル等でご来店ください◎ |
焼きだんごセット | 670円から かすがの団子は醤油味が特徴的!お醤油の焦げた風味と炭火の香りとお団子のモチモチ加減が絶品です。ところてん・くずきり・ぜんざい・ミニフルーツみつ豆・コーヒーなどのいずれかをお選びいただけるセットメニューがあります。こちらは店舗入り口の横でも販売しておりますのでお気軽にお楽しみ頂けます。 |
つばさ膳 | 980円(税込) 芋そうめん、だし旨とろろご飯、食後のデザートに金時いもアイス付き |
いもづくし | 1,050円(税込) 芋そうめんの冷つけめんセット。自家製梅ジュースとミニ芋ぜんざい付き。 |
甘味茶房かすがさんが経営していく上で、喜びを感じる瞬間を教えてください!
森田>何かに嫌だなと感じることはあまりありません。
何かしておけばよかったとかという後悔もあまりありません。
毎日元気で働けるいい性格です。
嫌になっちゃったなって考え込んですごく細かいこと気にしないように、比較的に私はいい加減というか大雑把な性格をしています。
ただ、そんな私でも義理は絶対忘れません。
昔、素麺を作る際に、こういう人にお世話になったとかはずっと忘れないようにしています。
そういうところも商売をする上で、適任な性格だと感じています。
毎日が喜びの中にありますね。
甘味茶房かすがさんを経営していくうえで、大変だと感じる瞬間を教えてください。
森田>大変なことは人集めです。
ここの店と時の鐘の方の店合わせて15人のスタッフがいます。
お祭りのときなんかはやめた人も来てくれ、本当にたくさん人数が集まり有難く感じていました。
ただ若い人にたくさん来てもらいたいわけじゃありません。
今のスタッフの中に、6,7人は20年選手がいます。
そういう方に非常に助けられていますから、この人たちに続くことができる人を探すことが大変です。
やっぱりどうしても人を見つけることに今はお金もかかりますし、インターネットを使ってなども非常に苦労しています。
甘味茶房かすがさんの今後の展望について教えてください。
森田>今後はテイクアウトなど、多くの人に届くような仕組みを作っていきたいです。
現状としては観光客も徐々に戻ってきて忙しく、手が回っていない所です。
また一番街の街並みだったり、川越祭りを守っていきたいという思いもあります。
川越祭りというものは全国でも本当に有数の祭りだと思いますね。
30年前からもうずっと見続けていますが、東京の神輿の文化にも負けず劣らず、素晴らしいものだと思います。
甘味茶房かすがさんが思う川越のいいところや魅力を教えてください。
森田>住んでいても、嫌だとは思わないところです。
物価も高くありませんし、外に出ると緑がすぐ見えます。
私は新河岸川のほとりに住んでいるのですが、やっぱりあの川があるだけですごく潤いがあります。どこにも負けない桜もあります。ありのままというか、あんまり手をつけないでほしいですね。お城の下のところの川もまだ土そのものだから、あれをコンクリートにしないでほしいです。
川越の素晴らしい景色はそのままであってほしいですね。
住所 | 〒350-0063 埼玉県川越市幸町6−1 りそな銀行川越支店北側 |
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電話番号 | 049-226-2392 |
営業時間 | 月~日、祝日、祝前日: 10:30~18:00 (料理L.O. 17:30 ドリンクL.O. 17:30) 定休日:不定休 |
アクセス |
本川越駅蔵のまち口(東口)より徒歩約18分 |
公式HP | https://kanmisaboukasuga.com/ |