環境シミュレーション研究所は、「環境情報配信事業」、「デジタル海底地形図事業」、「地理情報システム事業」の3事業を会社の基幹業務とし、創業 平成3年1月以来、環境保全に即したシステム開発を行っています!
環境シミュレーション研究所さんが川越に立ち上げられた経緯を教えてください!
小平:前代表の伊藤(現ブルーオーシャン研究所代表取締役)から会社を引き継いだ形になります。
なぜ海の無い埼玉に海洋研究所をとよく聞かれるのですが、今でこそ、川越近辺の海洋関係の会社は結構あって、うなぎの養殖をしているところや海洋ブイを作っているところなどが有名です。
環境シミュレーション研究所としては本社がここにあり、お客様は各都道府県や一部海外案件などになっています。
日本全国の水産試験場という研究機関や水産系の学部がある大学がお客様になっていただいています。
環境シミュレーション研究所さんのこだわりや特徴を教えてください!
小平:ここ数年、売り上げの大半を占めているデータロガーという仕組みは、船から出てくる色々な情報を収録して陸上に送るようなものになっています。
燃油高騰などが始まる前までは国や県が保有する船で調査を行なっていました。
ただ燃油が高騰すると調査船を出すことが難しくなってきたので、かなりの頻度で海に出ていく漁船から情報を収録して研究に使えないかと考えました。
資源管理で魚の量を管理しないといけないということもあったので、このデータロガーを漁船に積み、漁獲量を記録していくことになってきています。
当初は弊社だけでやっていたのですが、5年ぐらい前から水産庁がスマート水産業という形でのデータ収集を活発化させてきています。
弊社は主に日本海側のお客さんが多いですね。これらはIoTの機器なので、収録したデータが、そのまま官公庁さんや買ってくれた方の元にデータが届くという形です。
このデータ自体は、基本的に漁船で取ったデータは漁業者のものです。
勝手に使ってはいけないことになっているので、データをとりますという形で、研究者さんが漁船との両者と合意を得て、使えるものを決めています。
今後は弊社のインフラを使って得たデータを活用して新たな研究を進めていきたいと考えています。
環境シミュレーション研究所さんを運営していく中で、小平さんが喜びを感じる瞬間を教えてください!
小平:弊社はすごく小さい会社なので、お客さんとの距離が近いと感じています。
なので、物を作り、お客様の良い反応を得られた時の達成感や充足感を非常に感じられます。やはりお客様からの感謝されることが一番嬉しいですよね。
従業員が少ない分、私もお客様のところに行き、打ち合わせをします。
役職に関わらず、現場の生の声を聞くことでより良い商品を届けられ、お客様の顔も見られるので大変ですけど、開発にも役に立っています。
環境シミュレーション研究所さんを運営していく中で、小平さんが苦労していると感じる瞬間を教えてください!
小平:分かりやすいところで言いますと、ダイレクトにクレームが来ることやハード面の修理や在庫管理という面で経験が浅くノウハウが少ない部分があるので、こういうところに苦労しています。
あとは官庁さん相手なので、予算がなくなると案件が減っていくということがあります。
弊社に限らず、この業界では売り上げに波があると思います。
国の予算に影響されることがあるので、社会情勢にかなり左右されます。原油高騰、東日本大震災やコロナ禍で、予算の関係で次年度に持ち越しなどがありました。官庁さんを相手にしていると、異動が多いので継続も難しいところがあって、大変なことが多いです。
ITリテラシーに関しては、官庁の方は理系の大学から来ている優秀な方がたくさんいらっしゃいます。下手すると弊社の人間より詳しい方もいらっしゃいます。
ただ、実際に扱うのは業者さんですから、その情報の価値などが伝わっていないこともあります。なので、現場との情報のすり合わせも非常に重要なことだと考えています。
環境シミュレーション研究所さんは、今後どのようにしていきたいと考えていますでしょうか!
小平:展望というよりも、夢に近いところがあります。
弊社の軸足は漁業にあると見ています。
特に弊社のユーザーさんは漁船漁業なのですが、高齢化して後継者がいないという状態です。
船の上の技術はドキュメントになってないので、この漁船漁業が衰退してしまい途切れてしまうと復活できません。
なので、何とかこういった事業が残るための仕組みを提供していき、営業の役に立つ仕組みで出していければということを考えています。
官庁さんは開発資金の提供はしてくれるのですが、今後の継続的な支援は厳しいところがあります。
継続して開発を進められるような仕組みを考えていければと思っております。
小平さんが思う、川越の良さ、魅力を教えてください
小平:私は人混みが苦手なのですが、かといって不便すぎると困ることもあります。
そんな中で、川越という街はどこに行くにも行きやすいと感じています。
また、川越という街の中には、都会な部分もあり田舎もあり、歴史的な文化財もあり、何でもあると感じられるところは非常にいいと思います。
これという強烈な特徴はないけれども、非常に住みやすく、仕事環境としては非常にやりやすいし、アクセスもいいというところが川越の魅力の一つだと思います。
住所 | 〒350-1114 埼玉県川越市東田町4−1 4番地1 |
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電話番号 | 049-242-9262 |
アクセス |
東武東上線/JR川越駅より徒歩8分 |
公式HP | https://www.esl.co.jp/ |